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亀井静香氏が激白「小沢に身を退くべき、と勧めた」
国民新党代表代行、独占インタビュー
野党共闘のキーマンである国民新党の亀井静香代表代行=写真=が、夕刊フジの独占インタビューに応じた。麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表の初対決となった党首討論をはじめ、小沢一郎代表代行を直撃した西松事件の背景、日本郵政の西川善文社長の続投問題、民主党中心の連立政権が目指す外交戦略などを激白した。
まず、先週の党首討論。亀井氏は「鳩山氏の圧勝だった。勝負にならない。力強さなどのテクニック以上に、次の政権を獲る勢いあるリーダーと、近く政治の舞台から消え去る人間の差が出た」と評価した。
そのうえで、GW明けに辞任表明した小沢氏について、「連休前にサシで会った。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。『ここは政権交代のため身を退くべきだ』と勧めた。やや遅かったが、彼はきちんと判断した」と言い、西松事件についてこう続けた。
「意図的な選挙妨害だ。東京地検特捜部を含む霞が関全体が『官僚支配からの脱却』を掲げる民主党の政権奪取を嫌がったのだろう。これは許されざることだ。ただ、人類の歴史で、権力が変わるときに血が流れなかったことはない」
許されざるといえば、「かんぽの宿」を安価で民間企業に一括譲渡しようとした問題は、多くの国民の批判を浴びた。鳩山邦夫総務相は「不正義な部分があった」として、日本郵政の西川社長の続投を認めない方針だったが、自民党内の続投支持派による猛反撃に遭っている。
「私は鳩山大臣を評価してきた。彼は『(西川氏の続投を認めたら)自分の正義感や信念を全部捨てることになる』とまで語っていたのだから、続投支持派に屈したら政治家として終わりだ。わが党を含む野党3党は、西川氏を特別背任未遂罪で東京地検に告発している。自公政権にできなくても、新政権になれば西川氏を更迭する」
亀井氏は先月初め、米ワシントンを訪問してオバマ大統領の側近らと意見交換した。野党共闘のキーマンとして厚遇され、ホワイトハウスのセイモア調整官らとの会談で、こう語ったという。
「人類が経済危機や環境問題などで厳しい立場にあるとき、オバマ大統領は神の手が動いて誕生したと思っている。日本では次期総選挙後、新しい政権が誕生するが、米国と協力していく姿勢に変わりない。ただ、『イエス』だけだった、自公政権と同じと思ってもらっては困る」
「米国はもっと、日本と協議してアジア、中東政策を進めるべきだ。北朝鮮と米国が直接交渉をしても、日本の新政権は認めない可能性もある。アフガン問題もゴールを教えてもらわないと助けられない。核兵器廃絶は、広島の原爆死没者慰霊碑の前で訴えれば説得力がある」
セイモア調整官らは一つ一つうなずき、オバマ大統領の広島訪問については「検討する」と語ったという。
最後に注目の次期総選挙については、「もう外堀は埋まっている。参院は野党が多数を握っているのだから、自公はたとえ過半数を取っても政権維持できない。現状では、民主党は220議席から230議席は行くだろう。国民新党も8議席は堅い。新しい政治が始まるが、国民の暮らしを守る、あたたかい政治を進めていく」と語った。
ZAKZAK 2009/06/02
http://www.zakzak.co.jp/top/200906/t2009060235_all.html
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