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報道によれば、「次期衆院選前に党総裁選を行い、党の政権公約(マニフェスト)の決定プロセスを見せることが大事だ」から署名集めをしていると言う。
しかし、ごく常識的に見て、とても実現は無理なことだ。つまり、もし総裁選挙をやることになったら、その期間、国会は閉幕になる可能性が強く、延長国会をわざわざ決めた意味がなくなる。もし、延長した会期を終わらせてから総裁選挙をすると言うなら、総選挙の本当に直前になり、却って、政権公約の決定を改めてやっている暇などないに等しい。
だから、多分、これは本気で総裁選の前倒しを求めているものではない。いくつかの可能性があるとは思うが、多分、次のような意味を持っているのではと思う。
1.鳩山邦夫が総理大臣になりたがっていて、自民党に揺さぶりをかけている。総裁選前倒しの署名に賛成の議員を募ることによって、反麻生政権の動きもあると見せる。将来的に、鳩山邦夫一派が旗揚げし、ひょっとしたら自民党を離党し、それに連動して、鳩山由紀夫が民主党を解体し、やはり鳩山由紀夫グループを引き連れて、政党鳩山兄弟を作る用意もあると脅しをかけているわけだ。
2.だからこそ、鳩山邦夫は日本郵政の西川社長再任に反対していると言う姿勢を見せ、他の自民党メンバーに再任賛成のポーズを取らせ、あたかも自分が正義の味方であるかのような印象を与えたがっている。しかし、実際は、鳩山邦夫自身が西川社長の交代を望んでいるようにはとても見えない。もし、鳩山邦夫自身が西川社長の更迭を望んでいるのなら、過去のバルクセールの内容をきちんと明らかにすれば、すぐにも世論は西川社長更迭を言い出すはずだ。つまり、一部の国会議員を除いて、鳩山邦夫も含んでほとんどの国会議員は、西川社長の続投しかないということは分かっていて、単に、反対とか賛成と言うポーズを取っているに過ぎない。つまり、鳩山邦夫は、ただ一人、郵政民営化の闇に立ち向かっている正義の味方だという見せかけを印象付け、将来、政党鳩山兄弟ができたとき選挙に有利なようにしたいと思っているだけ。
3.鳩山邦夫が自民党を離党するとして、付いていく議員はそんなに多くはないだろう。そこにあるのは、民主党解体という事態であり、鳩山由紀夫にかなりの数の議員が追従して、自民党、民主党に次ぐ「政党鳩山兄弟」ができるということになる。当然、民主党は政権を取れなくなるが、「政党鳩山兄弟」も行き詰まることは目に見えている。つまり、自民党と民主党が連立を組めばいいのだ。
4.そもそも、7月3日告示の東京都議選の前に総裁選挙はあり得ない。だから、東京都議選の後となるしかないが、そうなればもう任期満了に限りなく近くなるわけで、それこそ、前倒しの総裁選挙などやっている時間はない。だから、もともと、今回の署名集めは無理すじなのだ。もっと言うなら、新党鳩山兄弟というのも今の状況なら、とても実現性はない。
5.もっとも、鳩山兄弟が本気になって郵政民営化を阻止する、つまり、今までの郵政私物化の闇を暴き、再度国営に戻すということをマニフェストに掲げて戦えばそれなりに意味のあることで、鳩山邦夫が総理大臣に就任することもあり得るだろう。郵政は国営にして、しかし、実際の運営は各地域に任せ、地域によっては、コンビニとの融合がされてもいいとすれば、かなり実情をよくつかんだ政策運営だと評価されるかも知れない。
6.自民党総裁選挙が総選挙実施後に行われ、鳩山邦夫が出馬したらどうなるだろうか?結構いい線までは行くと思えるが、現在の所属派閥の津島派をまとめることができるかどうかが一つの鍵だろう。
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