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要するに、どちらもインチキなのだ。状況認識がきちんとされず、一部の特権階級に奉仕することを至上命題にしている。
その典型的な証拠が、リーマンブラザースの破綻以降の経済運営だ。年収1000万円以上は増税をすべきで、典型的なアメリカ人は年収800万ぐらいで、日本に比べても十分に豊かな生活をしている。土地や建物が日本に比べてずっと安いからだ。だから、年収1000万円以上はどんどん増税するべきで、年収1億円以上の層だけを対象にしてもかなりの税収が期待でき、連邦政府や州政府の赤字はかなり改善できるし、それを原資にして、健康保険などの手当ても可能だ。ところが、これがちゃんとされていない。なにも、北欧諸国のように高福祉、高負担を目指せと言っているのではない。あまりに、高額所得者の税金が安いのだ。そして、そういった高額所得者の多くはインチキで儲けているのであり、決して汗して得た金ではないのだ。
ただ、なぜ、ブッシュからオバマへ変化が必要だったかと言えば、あまりにブッシュのやり口が見え見えであり、大衆をだますことが不可能になってきたからだ。
このことを考えると、日本で、自民党から民主党への政権交代が起こりつつある理由もある程度納得が行く。日本でも、インチキのパラダイムシフトがされつつあるのだ。
この過程で、今まで中心にいた人々が利用価値がなくなったとして捨て去られていくだろう。さて、それらの人々は一体誰だろうか?
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