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(回答先: 「倒政権交代」サボタージュ妨害の尼崎の民主党への指導求め、鳩山・小沢氏に公開メール送りました! 投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2009 年 5 月 30 日 10:23:17)
選挙で自公体制を倒して「よりマシ政権」を作れた場合、「それから先はどうなるか?」が重大な問題となる。
「さらによりマシな政権を作る」民衆闘争が無ければ、またはそれが弱ければ、簡単に「よりマシ政権」の変
節転向、あるいは「地金出し」が起こってしまうのであって、それを痛切に考えさせてくれるのが、尼崎発の「女
性・市民派市長」として、自公の鉄壁の旧体制を破って2002年に初当選して以来、現在2期め最後の1年を迎え
ている白井あや市長の問題である。
「地金出し」という耳慣れない言葉を使ったのは、左派・市民派が資本主義権力の意向に染まっていく場合に
使う「変節転向」ではなくて、元々資本主義権力の価値観を持っていた人物が一時的に左派・市民派的姿勢を取
っていたものの、やがて元々の「地金」に戻ってしまう場合を指したいからである。
そう。言うまでもなくそれは「本質は第2自民党」である民主党を主軸とした「よりマシ政権」を樹立した場
合に、その後どのような事が起こるか、真に脱資本主義の民衆的政権樹立に向けて運動を進める立場の勢力はど
のように対処すべきか、の小規模なシュミレーションとして、今目の前に存在しているのである。
戸田の分析を端的に言えば、かつて「救いの女神」・「奇跡の女性市民派市長」として輝いた白井市長は、その
素養の限界を超えようとせず(新たに学ぼうとせず)、企業向けコンサル価値観の地金に戻って新自由主義路線を
ひた走っていてもはや変更が効かなくなってしまった。
左派・革新派・市民派は、そのように白井市長問題の本質を判断して、白井市長の素養を変え得なかった自分
らの不十分性を自己批判しつつ、白井市政の本質批判、白井市政打倒・よりマシ市長擁立運動に切り替えるべきである。
しかし、白井氏を担いで「奇跡の女性市民派市長」誕生継続をさせた「戦友」である「市民派」や「共産党」
等にはその決断が出来ずにいつまでもグズグズしたままである。(白井市長の個々の政策の一部は批判しても本
質をバクロ批判することがない。共産党は白石市長の「与党」)
白井市長の側ではもはや共産党や市民派を「戦友」とは思っていないはずで、要するに未練たらしい「片思い」。
なお、社民党議員団は明確に白井市長批判派になっている。 http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/sigisen.htm
私の知る限りでは、白井市長問題の本質をバクロ批判している反自公の候補予定者は、白井市長打倒までを明
確に訴えている事においては、
新人二回め挑戦の「革新無所属」の古賀さんhttp://www.hige-toda.com/ 、
現職市議として白井市長批判派を厳しく行って来た事においては、社民党の
宮城アヤさん HP http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/aya.htm#top
http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/siseikaikaku.htm (市長批判が詳しい)
小柳ひさしさん HP http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/koyanagi.htm
http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/koyanagi2.htm
塩見幸治さん HP http://shiomi-koji.jp/index.php
くらいのものではないかと思う。
(他にもいればよいのだが)
公明・自民は2期めの06年市長選で完敗して以来、白井市長取り込み路線に転換して成果を上げているようだ。
以下に、私がまとめた白井市長問題のレジュメを紹介する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<「女性・市民派市長」の白井あや市長の成果と限界・問題点 >
■「女性・市民派市長」の白井あや市長に関して
1979年 - 全日本空輸入社。このため、大学は休学の後中退。全日空にキャビンアテンダントとして勤務。
1990年 - 全日空を退社。人材育成コンサルタントに転身。姓名判断で通称名を「文」とする。
1992年 - 大阪YMCA国際専門学校講師(〜1997年)。
1993年 - 尼崎市議会議員となる。(〜2001年)。
2002年 - 11月17日実施(任期満了に伴う)の市長選挙で62,308票を獲得し初当選。全国最年少の女性市長。
3選を目指した現職の宮田良雄(自民・民主・公明・自由・保守推薦)を破る。
兵庫県及び近畿地方の女性市長は芦屋市の北村春江(2003年退任)に次いで2人目。
また、同時に戸籍名を「文」に改める。
2006年 - 11月19日実施(任期満了に伴う)の市長選挙で101,388票を獲得し、元市議で新人の谷川正秀(自民・
公明推薦)を2倍以上の差をつけて破り、尼崎市長に再任。
※尼崎市では、今回の市長選挙で獲得した票数は一人の候補者が獲得した票数としては過去最高。
2008年 - 全国自治体首長からの道路特定財源を維持を求める署名に尼崎市長として署名拒否。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆2006年11/19尼崎市長選:市民派市長、自公候補にダブルスコアで圧勝 (人民新聞も賞賛記事)
圧勝もたらした「市民直接対話」
11月19日投開票の尼崎市長選挙は、現職市民派市長・白井文氏(10万1388票)が、自公推薦の谷川正秀候補
(4万7487票)にダブルスコアーで快勝した。
現職とはいえ、既成政党としては共産党が「支持」したのみで草の根市民が支えた白井氏が、自公連立の国政
与党候補に大差をつけての勝利は快挙といえる。勝因と今後の展開についてレポートする。
「冬柴鉄三衆議(公明党)が決起集会で土下座をした」-こんな情報が入ってきたのは、選挙戦最終盤の11月
17日。
自公推薦の谷川候補は、安倍首相とのツーショットを選挙ポスターに使い、自公の大物政治家を次々と尼崎に
招いた。尼崎は公明党元幹事長・冬柴鉄三の選挙区で、強力な支持基盤がある。それだけに冬柴衆議が土下座し
たのは、強い危機感の表れである。
実際、冬柴のみならず「やるだけのことはやった」と公明党幹部は胸を張る。神戸新聞の出口調査では公明支
持層の八五%が谷川氏に投票したと報道している。
一方白井陣営は、政党・団体の推薦は受けず、共産党が「支持」を表明したのみ。
尼崎市長選は、国政与党対無所属市民派という構図で組織力からいえば、谷川候補が有利だった。
谷川大敗の原因は、まず、対立候補=谷川のひどさだろう。
父親は参議院議員・谷川秀善、家業は「万徳寺」住職。28才で市議初当選以降、5期市議をつとめ市議会議長
の経歴も持つ43才の若手政治家となれば、十分無党派層の支持を獲得できる候補だった。
ところが、華やかなプロフィールの裏で、業者からの口利きの噂が絶えず、「金に汚い、女性関係が派手」、と
その体質は、保守の利権屋そのものなのである。
こうした体質は、自民党市議の一部が白井市長支持に回るという結果を招き、自民党内部からも「世間知らず
のぼんぼん」「傲慢」の批判がある。
こうした政策不在の利権屋的体質は、選挙ビラに如実に表れた。安倍首相の写真を前面に出し、「共産党が推す
市長に市政を任せ続けますか?」というネガティブキャンペーンに明け暮れた。
白井氏の勝因は、市民との直接対話の蓄積だ。継続した車座集会をはじめ、環境・ジェンダー・障害などテー
マを問わず各種団体との対話を重ね、市政批判にも真摯に耳を傾けてきた。
「財政再建」を柱に据えながらも障害者自立支援法通過後は、障害当事者の自己負担増を緩和するため3億円
の予算を確保して補填するという尼崎市独自の施策を実施。低所得者向けの医療制度支援や国保の補填は増額し
た。
市の借金を800億円ほど削減したが、7割程度は職員の人件費削減で達成しており、福祉切り捨てによる財政
再建ではない。
●白井市長の問題点(企業向け人材コンサルの地金が出てきた?自公に取り込まれた?)
■ やっぱりそうか!イダヒロユキさんの鋭い指摘
↓↓↓
兵庫県尼崎市で、非正規の女性職員(派遣労働者)5人が、ストライキをしています!
2008年03月28日
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/462/
非正規で「住民票入力業務」をさせていた5人の労働者を、市側は偽装請負で使っていて、それがまずいとな
って派遣労働者というかたちにし、さらにその派遣会社を通じて5年は雇うといっていたのに、その約束を反故
にして、競争入札にして、事実上「ユニオンに入っている5人」を解雇・切り捨てようとしているということで
す。
3年以上働いてきた、この業務に熟達したものを、少しの待遇改善を求めて組合運動したことに腹を立て、事
実上、解雇しようとしているのです。
私は、この問題で一番ネックになっているのが、白井市町その人だとわかってきて、唖然としています。
白井文市長は、無党派・市民派だとおもっていました。
しかし、この間のこの問題への対処を知るほど、この市長は、人権とか労働運動といったことに対して、素養
がかなり欠けた「素人」ゆえに、変な思い込みに囚われ、いまの新自由主義的な思考に完全に従属しているのだ
とわかってきました。
白井市長は、単純に「財政赤字を減らすのが私の使命で、どんなことを言われようとやり遂げる」と変に“い
こじ”になっているようなのです。
新聞記事による言葉でも、派遣会社があまりに契約額が低くて労働者にまともな賃金を払うと赤字になるとい
うことで、その契約単価の契約額の引き上げを求めたことに対し「市民に引き上げの正当性を説明できない」と
いっています。
しかし、今回ストをしている労働者たちは、年収が150万円です。熟練技能に加え秘密保持性もふくめて、時
給が1100円前後です。
一体、どの「市民」が年収150万円、時給1000円前後を高すぎるというのでしょうか。
白井市長は、随意契約がいかにも労働者の高い賃金を密室で取引しているかのように言うという、卑劣な言い
方をしたのです。
これは、悪いやつらが裏取引しているというイメージで、まともな労働条件を求めることを否定しているとい
うことです。とんでもないことです。
まともな政治家なら、随意契約とか、密室での賃金交渉などといった一般論で非難がましくいうのではなく、
賃金水準自体を見て、それが不当なものであるかどうかを判断すべきです。
白井市長は、事実上は、安い労働者をさらに競争に投げ込んで、解雇したり、さらに貧乏にしようとしている
のです。
その言い訳の言葉にだまされてはなりません。
結局、自分の意に沿わない非正規を、形式論で切り捨てるというひどいことをしようとしているのです。
「組合に入って文句をいうやつは切る」なんてことをするのは、客観的には独裁国家のリーダーがすることです
よね。白井市長がしているのはそういうことなのです。
もうここまでくれば、だめですね。
市長に対して、かなり周りで説得や妥協調整に動いている人がいるのに、市長自身がかたくなになって聞く耳
をもたないなんて、事実上、「新自由主義者のような、確信犯的な差別容認論者」と同じだといえます。
もう退出していただくしかない。やけどをしてもらって、力づくでわかってもらうしかないようです。
市民派といっていたのに、情けないことです。
この背景には、管理統制社会、能力主義、グローバリゼーションに対抗的な、世界的な非暴力主義運動の思想、
労働運動の思想、マルチチュード、スロー観点といった展望への「教養」が、白井市長にはないという問題があ
るように思います。
知的な深みの素養がかけていて、簡単に、いまの優勝劣敗の流れに取り込まれてしまったということでしょう。
「社会運動をする」ということの意義より、「財政再建」という「経済」の思想に囚われているのです。
これは典型的な、今の勝ち組の思想です。
強靭な深い思想があれば、そのような良くある「経済成長至上主義」に対抗できますが、そうしたものがない
と、簡単に「現実主義」という名の、従来型の政治家になりさがってしまいます。
企業を誘致しないとだめ、政府の補助金が付くようなことをやらないとだめ、自民党ににらまれたらダメで中
央に日参し、あたまを下げて陳情し、道路とか公共事業で、経済を活性化するのが現実の政治なのだというわけ
です。社民党や共産党はダメで、自民党や商工会議所こそが大事というわけです。
そのとき、企業契約も労働者の人件費コストも安ければいい、というのは、竹中平蔵などが言う発想で、単純
なものです。
経済成長しないと、何も解決しないというのは、洗脳された人の典型的な考え方です。
でもそれがわからないから、「素人」市長は、市民派のつもりで簡単に「従来の自民党的政治家」と同じになっ
てしまいました。
今回のかたくなな尼崎市の姿勢の背景には、こうした問題があるように思います。
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戸田HP http://www.hige-toda.com/
尼崎市議選特集 http://www.hige-toda.com/_mado04/2009amagasaki/index.html
「自由論争掲示板」 http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=01
・古賀しげる「青空の会」ブログ:http://blog.livedoor.jp/hfcgg791/
・酒井一さんのHP http://shiminpower.net/
・宮城アヤさんのHP http://www5.ocn.ne.jp/%7Eamasdp/aya.htm#top
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