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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090527.html
2009-05-27/
新書『石原慎太郎よ、退場せよ!』が示すイシハラのロボット(傀儡)性・イオンの卸売市場支配構想
今日も築地デモの宣伝から始めます。
また、豊洲新市場液状化の実態写真もしばらくずっと貼っておきます。
2009年6月27日(土)
築地市場正門前 11:30集合 12:00出発
行程: 築地市場前〜新橋〜数寄屋橋〜東京駅八重洲口前〜常盤橋公園・・・都庁
※詳しいことは来週には分かってくると思いますので、またお知らせします。
さて、しばらく貼っておくつもりの豊洲新市場液状化の実態です。
「こんなのはどこでも同じだ」、という暴言も都民に対してあったようですが、だとしたら液状化と日本最大級の汚染は、世界一コンパクトなオリンピック招致の予定会場でもしかり、ということでいいですよね?
2009/5/23撮影 5街区の、液状化したサンプル!
2009/5/23撮影 5街区の深度ごとのサンプルケースに泥土を詰め直して、長さ調整をしています。
脱落防止キャップ(液状化しますから)の液状のヘドロのようなものを詰めていますね。
〜〜〜
ところで、こちらの本を読みました。
斎藤貴男さんの以前の「小皇帝」を現時点の立場から見据えるという位置づけの、吉田司さんとの対論本です。
洋泉社新書y
『石原慎太郎よ、退場せよ!』
http://www.yosensha.co.jp/book/b17120.html
新銀行東京、オリンピック招致、社会的弱者切り捨て政策…石原都政が東京に与えた傷跡を検証し、慎太郎の本質を斬る!目次
第一章 「小皇帝」石原慎太郎の本質
第二章 石原都政が東京に残した傷跡
第三章 石原慎太郎への退場勧告内容説明
老害を撒き散らすだけなら退場せよ!
無責任体質全開の新銀行東京問題、花道にしたいだけの東京オリンピック招致、
差別発言とともに進む社会的弱者切り捨て政策、
教育現場から教員までもが逃げ出す教育改革、そして身内に甘いだけの人事と処世術・・・。
この十年、新自由主義とナショナリズムの波に乗り、東京に君臨してきた「小皇帝」石原慎太郎だが、
「時代に求められた男」の賞味期限はもう切れている!
就任早々、「何が贅沢かと言えば、まず福祉」と言い放ったのもこの人でした。
オリンピックの当初積立金1000億円のわずか七分の一の予算を出せば、障がい者の自立支援がまっとうなものになると当事者が泣いて訴えることをあざ笑うかのように無視するイシハラ、1977年環境相時代に水俣病の患者とその支援者の面談をテニスをしにいくからと拒否して、エレベーターで出会っても無きもののようにみなしたサディズムの発露など、何度思い出しても鳥肌が立ちます。
あくなき執念をもって強者の立場にしがみついて、他人を愚弄し続けることを呼吸のように行うイシハラの異常性を、斎藤貴男さんが指摘する点に逐一頷いて読んでいました。
要するに人々の善意、福祉や助け合い、多様性のある社会秩序を木っ端微塵に破壊することそのもの、「選ばれていない」多くの人々が生命・文化の危機で苦悶する有様を高みから眺めることが、この人は権力の濫用という欲望を満たすことの快感の本質にあるのだろうと思います。
上掲書 p.81〜吉田
今、話してもらったのは慎太郎の差別発言ですよね。それが福祉切捨てとかにつながっていくものなんですか。斎藤
いくら差別大好きの石原でも、ひとりでここまでのことはできません。石原の意を体現した、ミニ石原に成り下がった都庁官僚があってのことなのですが。
福祉関係で言いますと、シルバーパスの全面有料化、老人医療助成の廃止、心身障害者医療助成への本人負担の導入などによって、老人や弱者の経済的負担が増えています。また、公立保育園の市場化・民営化が進められた結果、ベテランの保母さんが人件費を理由に解雇され、保育の質の低下を招き、乳幼児の死亡事故が実際に起こってしまいました。ほかにも都立の入所型福祉施設の廃止または規模縮小、都立病院の統廃合と言う名の廃止、あるいは民間委託など。つまり、公共セクターとしての都は福祉分野だろうと医療だろうと、何もかも市場に委ねるという方向に舵を切っているんです。新自由主義以外の何者でもありません。
日経ビジネスのサイトにも詳しい紹介記事がありました。
こんな露悪主義の小物は、私利私欲でくすぐることによって、いくらでもネオリベの傀儡になりうるというのがこの人物の使い道だったということは本にも書かれていて、紹介記事ではそこがしっかり指摘されています。
NB Online新自由主義が召還した「小皇帝」〜『石原慎太郎よ、退場せよ!』
斎藤 貴男・吉田 司著(評者:尹 雄大)
洋泉社新書y、740円(税別)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090522/195539/
〜〜〜
この新書には、短いながら、築地市場が(官製地上げで)豊洲に移転すると、仲卸に代わりイオンが流通での価格形成力を担う、という構想についても言及があります。
斎藤(略)
それから、いまは築地市場の中は小さな仲卸がたくさん分け合っているでしょ。豊洲に移転するとそんな文化が変えられることになります。豊洲ではイオンに集約することが構想されているんですよ。仲卸も移転するが、イオンも入る。力関係からして価格形成はイオンの寡占体制になる。副都知事の猪瀬直樹は、価格が安定するからいいとコメントしていたけど、築地市場の文化を大企業中心に再編していく。そんな狙いも築地市場移転にはこめられています。
築地メディアセンターの取りやめで、築地再開発はオリンピックとリンクする形ではなくなりましたが(引用者注: あくまで表向きは、ということです)再開発の起爆剤にしたいという意思は残っています。
それと、これももう一度挙げておきます。
また、市場構造の「カイカク」とイオンの参入について、詳しくは以下のエントリー(ゴールドマンサックスつながり)ならびに、その本文中で関連として示したリンクをご確認ください。
2008-11-10
水面下での水産業の構造カイカクの連携を示す3つの資料例(農水省、内閣府、そして「高木提言」)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10162798252.html
(略)
◆要注意資料3
日本の魚食をまもる、と銘打って水産品市場の改革を検討する、政官財による「水産業改革木委員会」というものがかつてあったようです。
この報告書である「高木提言」(と呼ぶようです)は、『魚食をまもる水産業の戦略的な抜本改革を急げ』という内容で、(社)日本経済調査協議会によりまとめられています。
(協議会そのものを、内閣府所管・財界が協賛するという、強者以外への公平性に疑いを持たざるを得ない団体とする指摘もあります)
『魚食をまもる水産業の戦略的な抜本改革を急げ』の冒頭の概略(エグゼクティブサマリー)がネットにアップされていました(膨大です)。
http://www.nikkeicho.or.jp/report/takagi070731_teigen.pdfここでは露骨に、「水産業の構造改革」、という表現をしています。
委員には、水産庁漁政部長や東大農学部長も入っています。大卸各社社長(マルハ、ニッスイ)と、先日「船からの魚の直売」をニュースで大々的に放映したイオンからも、あろうことか毎日新聞社論説委員長や読売関係者なども加わっています。
中小の漁業関係者や仲卸などは当然であるかのように排除されています。
さて、このサマリーの内容は、多くの業界関係者への話を集めてはいて漁業と水産業の建て直しは喫緊の課題ではあるとしても、提言内容は極めて付焼刃的ですし、構造カイカク教の典型で、一時的な開放によるテコ入れのあとの買収や凋落のことを見据えているように見えません。
しかも、
「現行の制度・施策、組織体制、予算の分析・検証を行い、その結果をふまえてスクラップ・アンド・ビルドを断行せよ。」
とまでこの「高木提言」では述べています。(略)
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