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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090525.html
2009-05-25
豊洲新市場予定地は「沼」のような泥水地域(見学会の写真つき速報)
豊洲新市場予定地の見学会がありました。
現場での液状化を示す証拠写真などをアップします。
その前に今年のデモの宣伝です:
2009年6月27日(土)
築地市場正門前 11:30集合 12:00出発
行程: 築地市場前〜新橋〜数寄屋橋〜東京駅八重洲口前〜常盤橋公園・・・都庁
〜〜〜
5月23日の見学会では、ひとつ前のエントリー、
2009-5-24
『発売中のFRIDAY(写真誌)に豊洲新市場予定地の土壌液状化の記事が掲載されています』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10267110518.html
でもあったような、ボーリングをするだけで液状化してしまう、豊洲新市場予定地のリアルな様子が、見学する都民の目の前で繰り広げられました。
一言で言えば、予定地の40ha全体は、「沼」と呼ぶにふさわしい状態ではないでしょうか。
そこに日本最大級の汚染が沈み込んでいるのだから、どうにもならないということがよく分かります。
見学会の概要を報道する毎日新聞記事から一部引用します。
毎日 2009/5/24築地市場移転:豊洲新市場建設予定地、ボーリング現場公開 /東京
◇反対派、「セレモニー」と批判
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090524ddlk13010152000c.html
(キャッシュ)
http://s03.megalodon.jp/2009-0524-1743-16/mainichi.jp/area/tokyo/news/20090524ddlk13010152000c.html築地市場(中央区)の移転が計画されている江東区豊洲の新市場建設予定地の土壌汚染問題で、都は23日、環境確保条例に基づくボーリング調査の現場を一般公開した。3カ所を1時間弱で回るもので、参加した環境問題の専門家や移転に反対している市場仲卸らは「セレモニーの域を出ていない」と不満の表情を浮かべた。
都はこれまでに、予定地を100平方メートルに区切った4122地点のうち、地下水から環境基準の10倍を超える汚染が確認された441地点で詳細調査を実施した。今回の調査は、都条例に基づき、環境基準の10倍以下の約1000地点を対象に実施されている。
この日は、ボーリングマシンを使って1メートルの管で土壌を採取し、サンプルとしてビニールパックに収めるまでが公開され、計108人が参加した。
(略)
見学は5街区→7街区→6街区、の順番に行われ、記事にあるように、
「ボーリングマシンによって土壌を搾取して、深度ごとに所定のケースに入れて、パックに詰める」
までの行程を実地で行ったものです。
写真と参加者による解説(速報レポート)をそれぞれの街区ごとにつけます。
まず、見学会のルートとボーリング調査地点の配置:
ここから見学時に分かった情報です。
★5街区
5街区(1) サンプルをケースに詰めている状態(液状化していますね!)
5街区(2) 液状化サンプル!
5街区(3) 深度ごとのサンプルケースに泥土を詰め直して、長さ調整をしています。
■5街区K-32-2
<位置>
・地下水位AP4m、Yc層AP-2m付近
・ 現況地盤面高さ(土盛りがあるため)AP7.5m
<添付写真採取サンプル>
・サンプル採取深度7m〜8m【AP+0.5m〜-0.5m】
<写真説明>
1枚目、2枚目は採取したサンプルを一旦トイに入れたところです。
1.5m程度あるトイの中ですでにサンプルは液状化しており、トイいっぱい広がっていてしかもトイの端から、だらだらと泥水が流れていました。
作業員はサンプル上部の泥水の多い部分をバケットに切り捨てていました。
「掘削深さ1mで採取されたサンプル長さは?」と現場担当者に聞くと、1.2m程度だったとのこと(注:稠密なら1m採取したら1mになるはずですね)。
地中で圧力がかかっていた泥土が地上で膨張して伸びるのでは、ないかと思われますが、大切なサンプルが無造作に切り捨てられるのには疑問が起きました。
バケットの中を見せてほしいと頼みましたが無視されました。「なぜ捨てるのか」と質問すると、都の担当者が「管の中に残っていた前のサンプルの残り」であると回答。引き上げる管の最低部に着けているサンプル脱落防止キャップは中央部に2cm程度の穴があるので、水を多く含んだ泥土が脱落してしまいます。「前のが残る」という説明は当たってないこともないと思います。つまり前のサンプルも充分に液状化していたということになります。
三枚目の写真は木箱のサンプルケースに詰めているところです。
木箱は1mのサンプルが5本入るようになっています。
トレイに移す段階で上端部分を捨て過ぎたのか、右端のところに隙間ができてしまっているので、管の最低部につけていた脱落防止キャップから泥土を叩き落として隙間を埋めているところです。
<ボーリング装置>
5街区で使用されたボーリング機械は自走式。現場担当者に聞くと「ロータリー式のボーリング機械は振動がゼロだが、自走式のボーリング機は振動がある」と。
(後で6街区で実際ボーリングしているところを見せていましたが、相当な音と振動でした。)
<土質に関する質疑など>
「土質分類は?」の問いに現場担当者は「砂質」と回答。
「このサンプルは、地下水位以下にある砂の層が自走式のボーリングの振動で液状化した状態と言えますね。」と質問すると、現場担当者は都の職員の顔を見ましたが、否定はしませんでした。
専門家会議以降の一連の汚染調査は有楽町層上部付近の「Yc層(砂と粘土の中間)」を50cm掘って確認して、止めることになっています。不透水層に穴を開けないようにとの配慮からということですが、実際のところは埋め土に利用されている浚渫土と沖積層の判別は難しいと言われています。(日本環境学会坂巻先生の解説)
そこで、現場担当者に「誰がどのように判断を下すのか」を質問してみました。「1、2名が現場で判断する」ということでした。3街区ごとに別会社が請け負っていると聞き「他街区との連絡はあるか」どの質問には「無い」との回答。Yc層の上端の判断に街区間で共通認識があるかは疑わしい状態です。
傍らか都の職員が「外のデータから深さは予測できる、事前に都が業者を集めて説明をしている」とフォローしていましたが、具体的なサンプルで説明したかについての回答はありませんでした。ボーリング業者の現場担当者は「都の職員が現地に居ないこともあります。」と言っていましたから、判断に迷っても都の職員にも相談できないのが実態の様です。
★7街区
7街区(1)
7街区(2)
■次の見学は7街区M23-4
<位置>
・この付近の地下水位はAP+3m、Yc層はAP-2m程度の深さにあります。
・ 現況地盤面高さ(土盛りがあるため)AP8.0m
<添付写真採取サンプル>
・サンプル採取深度7m〜8m【AP+1.0m〜-0.0m】
<写真説明>
1枚目の写真はボーリングの管からトイにサンプルを載せたところです。
左の先端部分は割合、締まっていましたが、右の方は5街区と同様にどろどろした状態でした。
2枚目の写真はトイからサンプルケースに納めたところ。しっかりした土ならケースに納めた時に、ボーリングの管の内径約7cmの円柱状になるのですが、見ての通り形状が崩れてしまっていて、しかも水を多く含んでいることが一目で分かります。
土質の分類を質問すると「上が砂、下がシルト」という答えでした。シルトの方がむしろ液状化していましたので、含水率の高いシルトはやはり液状化の危険が大きいと感じました。
<ボーリング装置>
ここで使用されたボーリング機械はロータリー式で「振動がゼロ」と説明を受けたものです。
<土質に関する質疑など>
サンプル採取深さは地下水位以下であり、土質は砂とシルト、振動の無いボーリング機械で採取しても液状化した状態だということになります。 担当者(業者)に「このサンプルは液状化していますね」と質問しましたが、都の職員の顔を見たきり、返答はありませんでした。(否定もしませんでした)
打ち込み管の最底部に着ける脱落防止キャップを見せてもらいましたが、プラスチック製、大きめの湯飲みのような形状【逆さに使用】で、切れ目が入っていて逆止弁のような働きをするようになっています。しかし中心部分が2cm程度の穴があります。担当者に聞くと、やはり液状化した泥土は引き上げ中にキャップの穴から脱落し、ボーリングの穴に残ってしまうとのことでした。
情報開示によるサンプル写真(既調査分)にはほとんど目を通しましたが、木箱の隅に隙間(10cm〜30cm程度)がある場合が良く見受けられるので疑問に思っていました。
今回の見学で「ボーリング中に液状化した泥土が脱落して、規定のながさ1mが確保できなかったからだ」と合点がいきました。
7街区でも不透水層と言われる「有楽町層(Yc層)の上端面を誰がどの様に確認しますか」と質問すると担当者は一人で判断、周囲の既存のボーリングの深さを参考にするとの回答がありました。さらに「Yc層を50cm確認とは、具体的にどうするのですか」と質問すると「サンプルの底部が例として20cm程度Yc層だと思ったら、もう1m掘ってサンプルを確認する」と回答がありました。「それでは結果的に1.4m程度Yc層を掘ることもあるのですね」と確認すると「そうです」との返答でした。
都や専門家会議の説明はずっとYc層の確認は50cmと説明されてきましたが、実際はそれ以上打ち込んでいることが分かりました。
ボーリング調査で不透水層に穴はあけなかったのかが非常に気がかりな調査の実態でした。
情報開示サンプル写真(既調査分)では、サンプルケースの最底部が1,2本分(1,2m分)汚れているのに、サンプルが無いこともあり疑問でした。Yc層を数メートル掘ってしまい、「Yc層を50cm掘って確認」との都の説明に整合性を持たせるために、後で捨てたのではないかの疑いが残ります。
都のHPに公表されている6,7街区の最上部のYc層は0.9m〜6m程度の薄い層です。5街区に近い部分を除き、大半が1.5m弱〜2m程度の薄い層になっています。
すでに道路やゆりかもめの橋脚工事でYc層に多くの穴が開いていることは言われていますが、今回の調査でも数多く穴が開けられた可能性が高いことが裏付けられました。
穴が開いている可能性の高いYc層の直下には1.5m〜3mの砂の層Ys層があります。
また、砂を多く含んだシルト層(Ysc層と表記される)もそれに連続しています。
6,7街区にベルト状に連続してある砂層(及び砂っぽい層)ですから、有楽町層内部に浸透した汚染はすでに水平方向にも広がっている可能性が高いと思われます。既に朝日新聞紙上で、東ガスの調査データから有楽町層内部の汚染が見つかったことが報道されており、都もそのことを認めています。
Yc層内部にも液状化の可能性が高いと判定された地層が数多くあります。技術会議では「有楽町層の液状化対策はしない」としています。しかし、実際液状化した泥土を目の当たりにすると、有楽町層内部の汚染や、汚染対策後に残置された汚染物質が液状化して地表に噴出する危険性を実感します。
★6街区
■最後の見学地点、6街区F23-5
<位置>
・この付近の地下水位はAP+3m、Yc層はAP-4m程度の深さにあります。
・ 現況地盤面高さ(操業時地盤面AP4.0m)
<添付写真 サンプルケース>
・ サンプル採取深度AP+4m〜0m 4本分
<写真説明・ボーリング装置>
6街区では、サンプルを採るところは見られなかったのですが、自走式のボーリング機械を動かしているところを見学しました。音と振動はかなりのものでした。
サンプルケースを開けてもらったところを撮影したものですが、やはり地下位より下のサンプルは水を多く含んでいる様に見えました。
Yc層確認については、「二人体制で確認」「他の街区の調査担当者とも連絡をとっている」と回答。「周辺よりYc層が深くなりそうな場合は都の職員に確認する」としています。
5街区の担当者とは答えが違うところが気になりました(5街区では「他社との連絡は無く、都の職員も常に居るわけでは無い」との回答でした)。
Yc層の上端の状態は「10cm程度の黒い有機質の層が出て、下に貝殻を含む層が出現することで判断」としています。「浚渫土に含まれている貝殻は、工事中に粉砕するので、堆積層と区別がつく」との説明でした。
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