★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK63 > 818.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
一昨日あたりから報道されて、あちこちのブログでも取り上げられていますが、今年1月頃から名前が出ていたハーバード大教授のジョセフ・ナイが来ナイことになったらしいです。一説によれば、あのマエバラが民主党で出しゃばっているのはこの人物の差し金だとか、あるいは、日本と中国に戦争をさせて米が漁夫の利を得るという論の本を書いたとか、よからぬ話ばかりなので、めでたいです。そこで誰もほかでは書いていないことを書きます。
[朝日の記事転載=省略]
ナイの代わりというジョン・ルースのお膝元である米西海岸では、これをほとんどガセネタとして笑っている風情のブログ(http://legalpad.typepad.com/my_weblog/2009/05/web-buzz-john-roos-for-us-ambassador-to-japan.html)があります。それが上のキャプチャ画像なのですが、写真は当のルースで、書き手は妙齢と思しき法曹専門の女性記者です。
曰く、日本の6紙を読んだが、どれもソースが匿名で、裏も取っていない。ホワイトハウスは駐日大使の人事についていかなる予告もしていない。ルース本人は電話やメールでの問い合わせに対して何も答えない。彼が経営する弁護士事務所のスポークスウーマンは、彼が大使候補かどうかや、過去に候補となったことがあるかどうかさえも答えるのを嫌がった。スタンフォード法科大学院でオバマを教え、今もその助言者であり、シリコン・ヴァレーともつながりの深いマーク・レムリーは、メールでの問い合わせに対して「何も知らない」と答えた。一方、1カ月前には毎日紙がナイ説を確信していた。「それでも日本の報道は止まらない」だそうです。
しかし、これだけではガセネタとは言い切れない気がします。全部が日本側からということは、日本政府がルースという人物を知るためにリークして、「忠実」な日本メディアが騒いで情報をあぶり出しているということはないでしょうか。
一方、もうじき半年になるオバマ政権の人事の最大の特徴は、過去の経歴での人物評価ができないことにあります。たとえば、バリバリのシオニストと言われたバイデン副大統領やエマニュエル主席補佐官が今やイスラエルに譲歩を迫っています。タカ派と言われたヒラリー・クリントン国務長官は2月に来日した際、自衛隊のアフガン派遣を要求しませんでした。ブッシュ政権から横滑りしたゲイツ国防長官は先週、アフガン派遣米軍最高司令官を軍事一辺倒に固執しているという理由で更迭しました。
こうして見ると、オバマ政権の人事は自分自身がchangeできることがポイントではないかと思えてきます。とすると、上記の「よからぬ話ばかり」のジョセフ・ナイは、早い時期から名前が挙がったものの、なかなか自分自身をchangeできないので土檀場で引っ込めらられたという憶測が可能になります。
で、代わりとされるジョン・ルースなる人物ですが、オバマの選挙時の集金マシーンとしての実績で論功賞人事だという古臭い見方もあるにせよ、シリコン・ヴァレーがあるサンフランシスコ湾岸地域最大の、所属弁護士が600人以上もいる弁護士事務所のCEOとあれば、日本の選挙での集金実績による論功賞人事の対象となる人物よりはよほど効率的に大使館員を使える能力をもつことが考えられます。
ちなみに、彼の弁護士事務所の顧客には、グーグルや、eベイ、サン・マイクロシステムズなどが含まれるそうです。斯くして彼の弁護士事務所はシリコン・ヴァレーと同義だともいいます。それでもこの2カ月間に45人もレイオフを出したそうですが、実直で控え目な人柄で知られる彼は1人ずつ昼食や夕食に招いてこなしたとのことです。彼の関心の中心はコミュニケーションにあり、その指導で弁護士事務所は地域細大に成長したとあります。
http://sanfrancisco.bizjournals.com/sanfrancisco/stories/2009/03/16/focus1.html
・・・といった人物で、ここ2、30年来、民主党を支持してきて、オバマと盟友であるとすれば、外交経験や日本についての知識が乏しくても、そうではないナイよりもよほどマシかもしれません。某所で、防衛大卒を匂わす英語堪能なネットウヨクが「赤い禿鷹」と評していましたが、あちら側の表現として当たっているのは「禿」だけではないでしょう。
昨秋の米大統領選挙の前後だったかに、オバマのバックにはIT産業が付いていて、軍産複合体に対して言論の自由で対抗することになるという話がありました。これと同じ頃に、イスラエル・ロビイストを規制するという話も入ってきたのですが、それが今、予想以上・期待以上の展開なわけです。とすると、IT産業の重鎮たるジョン・ルースが、先に広島長崎への原爆投下責任を認めたオバマの盟友の駐日大使として着任すれば、単なる論功賞人事で終わるでしょうか・・・。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK63掲示板
フォローアップ: