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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090523k0000m010154000c.html
厚労省分割:自民、官邸主導をけん制 首相への不満再燃も
麻生太郎首相が検討を指示した「厚生労働省分割案」を巡り、自民党内で22日、首相官邸主導の議論をけん制する発言が相次いだ。笹川尭総務会長は同日の記者会見で「党役員会でも(話が)出ていないし、全然、聞いていない」と不快感を表明。民主党の小沢一郎前代表の秘書逮捕以降、与党内では麻生首相の求心力が回復しつつあったが、「鳩山民主党」の誕生で内閣支持率が再び下落に転じ、首相への不満が再燃する可能性も出てきた。【鈴木直、山田夢留】
自民党の津島雄二党税制調査会長は22日の党総務会で、厚労省分割案について「社会保障全体のあり方や財源問題をまず議論すべきだ」と述べ、制度改革より組織論が先行することに懸念を表明した。分割が持論の尾辻秀久参院議員会長も「(首相が検討を指示した)経済財政諮問会議が決めることではない」とクギを刺した。
厚労省分割案は週明け以降、関係閣僚間で具体的な協議が始まる見通し。首相は年金や医療・介護分野を「社会保障省」、雇用や少子化を「国民生活省」に再編する構想を示し、次期衆院選の政権公約(マニフェスト)に分割案を盛り込む案も浮上している。
しかし、各省庁や関係議員の思惑が絡む省庁再編論議には強固な政治力が必要。「小沢攻撃カード」の効力が弱まった今、低支持率にあえぐ麻生首相への党内の風当たりは再び厳しさを増しつつある。マニフェスト作りの主導権争いも始まっており、「麻生官邸」が突出することへの警戒感が表面化した格好。厚労省分割案の行方には不透明感が漂う。
自民党の厚労相経験者は、分割案について「付け焼き刃でやる話じゃない。そこまで麻生官邸は追い込まれているんですかってことだ」と突き放す。党幹部の一人は「小泉純一郎元首相の『トップダウン方式』をまねているのかもしれないが、誰がやってもうまくいくわけじゃない」と指摘した。
毎日新聞 2009年5月23日 0時10分
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