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2009年5月21日 (木)
各党は、裁判員制度廃止を公約せよ! その4
同じネタに参加したブログ
気になりますけど・・・・
好き好んでは、・・・・・・
ズバリ!裁判員なんかやりたくない!
クマのプーさんのブログ が伝えるところでは、「裁判員法の廃止を求める会」 は昨5月20日、「国会は、すみやかに、裁判員法の施行を停止する旨の法律を制定し、裁判員法の施行を停止して、同法を再検討せよ。」との声明を発表した。
先般のNHKの世論調査及び裁判員候補者アンケートの結果を踏まえれば、国民の声を反映した至極まっとうな主張である。その主張は、まさに民主的と言ってもよいだろう。
声明で同会の構成を見ると、代表は小田村四郎氏、代表代行は大久保太郎氏となっている。僕の知ったメンバーは理事も含めて誰もいない。代表の小田村四郎氏は元拓殖大学総長ということであるから、僕とはおよそ思想傾向が違いそうだ。
同会のHPには裁判員制度に反対する理由が2回に分けて掲載されている(「裁判員制度を廃止しよう」 「裁判員法を廃止しよう」)。求めによりこの記事を執筆したとされる「国民新聞」はトップページの見出しを見るだけでも一見明白に右翼である。見出し項目だけで、僕とは、傾向的に悉く対立しそうである。
しかし、裁判員制度は、右から見ても左から見てもあかんのである。右から見るといいが、左から見るとあかんものもあるが、裁判員制度はそうではない。
先の引用記事が、右派に向かって、
たしかに物事には、あの人たちが賛成するなら、反対するなら、こちらは反対だ、賛成だ、ということで片付けていいものもある。しかし、左右の立場は違うが共に反対、賛成というものもある。裁判員制度はそのよい例である。
と呼びかけているところには拍手〜!である。
その前の段落にはこうある。
高山俊吉氏は、元青年法律家協会の議長である。つまり左翼だ。これをもって裁判員制度は左翼が反対しているから、国のためには良い制度ではないか、という人がいる。ではNHK受信料不払いはどうか。中村燦元独協大教授が取り組んでいるが、共産党もやっていたではないか。部落解放同盟と一番戦っているのは共産党ではないか。鳥取県で人権擁護条例ができたとき、これに正面から反対したのは鳥取弁護士会だがこの会長は共産党である。
冒頭にある高山俊吉氏は僕が弁護士を志す原点を与えてくれた弁護士の一人である。
彼が情熱を傾けて事件に臨む姿勢が「楽しそうにみえた」から、僕も現場や巷に張り付いた弁護士になりたいと思った。弁護士稼業が実は大変な仕事であるなんてことは、弁護士になってから初めて知ることになる。と言って、僕は、後悔したことはない。上手に乗せてくれたものだと高山氏の手腕に感心するばかりである。
でもって、もちろん高山氏が呼びかけ人の中心となった「裁判員制度はいらない!大運動」も裁判員法施行を迎えた本5月21日、裁判員制度実施に抗議する声明を発表した。こちらの呼びかけ人は、直接の面識はなくとも、よく名前を知った人が多い。僕が親近感を覚えるのは、こちらのグループである(国民新聞が目の敵にする人も多く含まれているだろう)。
今日のブログをクマのプーさんのブログからの引用で始めたのも、クマのプーさんが天木直人ファンを自称しているからでもある。天木直人さんは、イラク戦争開戦時にイラク戦争反対を表明したがゆえに、退職に追い込まれた元レバノン大使である。僕も関わったイラク派兵差止訴訟の中心的な原告の一人でもあった。官僚組織の中にありながら、公然と政府の政策を批判するという気骨、勇気、信念と覚悟において、どれほど尊敬しても尊敬しすぎることはない(天木氏を退職に追い込んだ当時の外務官僚トップは竹内行夫氏だ。名古屋高等裁判所が自衛隊イラク訴訟で違憲判決を出した後まもなく、なぜか当の竹内行夫氏が最高裁裁判官に任命された。このことは、またいずれ書く機会があるだろう)。
もう一度、繰り返す。
裁判員制度は右から見たら良いが、左から見たら悪い、あるいは、右から見たら悪いが、左から見たら良いなんぞという制度では断じてない。
違憲の疑いが濃厚だというのが、右派、左派共通の見解なのである。僕も左右それぞれの主張とは多少ずれたところがあるかもしれないが、憲法原則と関わる部分で制度的な問題があると思っている。
しかも、どの世論調査も、裁判員制度反対が圧倒的な民意であることを示しているのである。正義も理もある。しかも、制度廃止を公約すれば、圧倒的な民意の支持も得られるのだ。したがって、政党にとっては、利もある。これほど恰好の公約テーマはないと断言してもよい。
お願いだから、各党よ、裁判員制度廃止を公約してくださ〜い!!
追伸
あらかじめ断っておくけれども、僕には、違憲訴訟を担うような体力も気力もない。最高裁が主導したものを裁判所に提訴して違憲性を争うなどということは、裁判所に自分で自分を裁けと迫るに等しく、およそ不可能に近いほど困難であることは目に見えている。僕は日弁連の不甲斐ない一会員であって、それ以上でも以下でもないのである。国会で廃止すれば、すぐに消えてなくなる訳なので、議員の先生方にお願いしているのです。m(__)m
頭を下げろと言われれば、何度でも下げますから、議員の先生方、裁判員法を廃止してくださいませ。
m(__)m m(__)m もひとつオマケに m(__)m
*ネットつながりでの知らぬ間のお仲間「街の弁護士日記」ブログより。一人でも多くの仲間の発信を期待します。
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