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(回答先: <国連の日本審査>私が見て感じたこと/第11回 代用監獄【救援新聞】 投稿者 gataro 日時 2009 年 5 月 20 日 20:58:11)
<国連の日本審査>私が見て感じたこと/第12回 代用監獄A【救援新聞】 ======================================== <国連の日本審査>私が見て感じたこと/第12回 代用監獄A【救援新聞】 代用監獄制度は、「刑事上の罪に問われて逮捕され又は抑留された者は、裁判官……の面前に速やかに連れて行かれる」とする自由権規約9条3項と「自己に不利益な供述または有罪の自白を強要されない」とする同規約14条3項(g)に明白に違反するシステムです。 ●人権への金は渋る この問題をめぐる国連の委員会と日本政府の攻防は実に20年に及びます。1988年に行われた政府報告審査の第2回から今回の第5回まで委員会は一貫して代用監獄制度が日本の刑事司法を歪め、構造的にそこに多くの人権侵害が発生しているとの認識からその廃止を求めてきました。 政府は代用監獄を廃止するには拘置所を増設しなければならないが、そのためには多額のお金がかかる、現実的には不可能だと主張しています。1987年、政府は監獄法の改正と称して警察拘禁2法案を国会に上程しました。この時の激しい反対運動は今でも輝かしい人権闘争として私たちの記憶に残っていますが、やはり予算問題もひとつの争点でした。政府が4千億円もかかると主張したのに対し、日弁連はその10分の1で済むと反論しました。無駄な公共事業や訳の分からない補助金には糸目をつけない政府が、国民の人権状況の改善には高すぎるとケチをつけたのです。 ●批判に抵抗する政府 このときに、フランス人弁護士エティエンヌ・ジョデル氏とアメリカ人弁護士カレン・パーカー女史が代用監獄調査で来日しました。国際人権の専門家である2人がまとめた「調査報告書――日本、ダイヨウカンゴク」は40ページにも及ぶ実情を正確に把握したものでした。私たちでさえ、その内容に改めて驚いた覚えがあります。1989年2月に国連人権委員会に提出されたこの報告にさえ、日本政府は、「この報告は日本の刑事司法制度についての基本的な知識に欠けている」と、ここでもケチをつけ、代用監獄維持を考え直そうとはしませんでした。 2007年5月、日本が批准した拷問禁止条約の第1回政府報告審査がジュネーブでありました。このときも代用監獄制度はいわば審査の焦点でした。日本の刑事司法が抱える数々の病理について改善勧告がなされましたが、代用監獄を利用している被拘禁者の手続き保障が不十分である、「無罪の推定」や黙秘権が尊重されていないと懸念が表明され、改善勧告となったのです。 ●代用監獄の悪用 無罪になったあの引野口事件は被疑者の犯行告白を聞いたという同房者の供述を使って有罪をとろうとしました。警察が「意図的に被告人と同房者の2人を同房状態にするために代用監獄を利用した」と断定した一番判決は、「捜査と留置を厳格に区別している」とする警察のウソを余すところなく暴いたものと言えます。 (つづく) ======================================== 【関連エントリー】 <引野口事件>『殺人・放火』で無罪 「実兄殺害」被告の妹に 『留置場告白』認めず【東京新聞】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10264711526.html から転載。
2009-05-20 20:24:56
gataro-cloneの投稿
テーマ:人権侵害/冤罪
以下は<国連の日本審査>私が見て感じたこと/第11回 代用監獄【救援新聞】の続きである。
(救援新聞 2009年5月25日号)
鈴木亜英弁護士
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