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2009年5月17日 (日)
偏向NHK「日曜討論」悪質なタイトルと映像
日本偏向放送協会の看板番組のひとつ、「日曜討論」に5月17日、民主党鳩山由紀夫新代表、自民党の河村建夫官房長官が出演した。
現在のような「偏向」報道を続けるなら、NHKの「偏向」に同意できない視聴者は、一斉に受信料不払いを堂々と主張し始めるだろう。
NHKは受信料支払いを「義務」とする制度変更を希望し、政権にその働きかけを行なっている。NHKの運営は制度的に、NHKの財政基盤を支える視聴者ではなく、政府、与党に支配されている。
NHKが率先して偏向報道にいそしんでいるのは、政権与党に取り入って、受信料の義務化を進展させたいからなのだろうか。NHKは、自らの利益のためには、NHKの財政を支える視聴者に背を向けても意に介さないように見える。
このような姿勢を取る限り、受信料義務化など「夢もまた夢」である。
NHKは「カネ」だけを追求して、報道機関としての中立公正な適正報道を脇に置き忘れている。いずれかの日程で、「日曜討論−NHKの報道姿勢を問う−」という番組を制作し、NHK番組制作責任者を政治家が問い正す必要があるだろう。
本日の放送の酷(ひど)さは、「偏向」NHKのなかでも異彩を放っていた。多くの視聴者からクレームが多数寄せられてもおかしくない内容だった。
誰にでも分かる問題がふたつある。
番組タイトルとカメラワークだ。
番組タイトルは、
前半が「鳩山民主党を問う」
後半が「河村官房長官に問う」
だった。
NHKは「言葉遣(つか)い」に特段の神経を使う。ニュース報道における、いわゆる「枕詞(まくらことば)」ひとつをとってみても、例えば、小沢一郎氏について報道するときに、「西松建設問題で公設秘書が逮捕された・・・」の枕詞を使って報道を繰り返すことによって、視聴者のイメージが特定の方向に誘導される。「枕詞」の選択には、それぞれ、報道機関の「意図」、「恣意」が込められている。この問題については、「喜八ログ」様が記述されている。
同様に、番組のタイトルをどうつけるかにも、細心の注意が払われている。鳩山由紀夫氏が5月16日に民主党両院議員総会で新代表に選出された。民主党代表は次期総選挙で民主党が勝利すれば、次期内閣総理大臣に就任する人物である。
代表に選出された翌日早朝の出演をNHKが要請し、鳩山氏が出演した。NHKは最低限の礼節をわきまえるべきだ。
適正なタイトルは「民主党鳩山新代表に聞く」だ。こんなことはNHK自身が百も承知だ。それをあえて、「鳩山民主党を問う」だ。「鳩山民主党に問う」でもない。
「鳩山民主党を問う」は鳩山新代表への詰問(きつもん)である。司会者の影山日出夫氏の姿勢は無礼な「尋問」だった。NHKの思い上がりもはなはだしい。
拙著『知られざる真実−勾留地にて−』にNHK問題を記述した。
NHK番組『総理にきく』は、当初、政策について総理と討論するための『総理と語る』だったのが、田中角栄首相の時代に、聞き手を首相官邸が選ぶ首相の自己PR番組『総理にきく』に変えられたという。
細かい話だが、「鳩山新代表に聞く」、「鳩山新代表に問う」、「鳩山新代表を問う」など、NHKは詳細を検討してタイトルをつけている。
鳩山氏に対するインタビューは「鳩山民主党を問う」であった。これは、詰問(きつもん)、尋問である。
一方、河村氏に対しては、「河村官房長官に問う」だった。NHKの「偏向」が明瞭に示されている事例だ。
もうひとつの問題がカメラワークである。ストップウォッチで計測したわけではないが、鳩山新代表の映像は、大半が「下から撮影のアップ映像」だった。失礼極まりないカメラワークだった。
人物に対する印象は、相当程度カメラワークによって操作できる。鳩山新代表に対して敬意を払う放送を行う場合に、このようなカメラワークはあり得ない。麻生首相を出演させて、このようなカメラワークを取ることがあり得るか。絶対にあり得ない。
河村官房長官に対しても、質疑応答中、一部分、下から撮影のアップ映像が用いられた。しかし、このカメラワークが用いられたのは、河村官房長官に鴻池官房副長官の不祥事を問いただした場面だけだった。
河村官房長官は鴻池官房副長官の辞任を「更迭(こうてつ)」と明言し、「解任」であったことを明らかにした。下から撮影アップ映像は、河村官房長官を問い詰める場面で用いられた。
鳩山氏に対するカメラワークは、大部分が下から撮影のアップ映像で、番組を見る者に対しても、強い不快感を与えるものだった。
NHKがサブリミナル効果を活用した映像を使用したことが問題になっているが、NHKの姑息(こそく)さ、悪質さ、偏向ぶりは、もはや「暴走」の領域に入っている。
私はNHK「日曜討論」に数十回の単位で出演した経験を持つが、番組司会者の劣化が著しい。かつて、司会を担当した山本孝氏は、極めて公平で中立の運営を実行した。権力者に対しても、躊躇することなく、問うべきことを問う姿勢が鮮明だった。
山本氏に代わって登場したのが影山日出夫氏である。影山氏は「権力迎合」を絵に描いたような運営を示した。その姿勢は現在まで一貫して貫かれている。私が出演した時期には登場していなかったが、その後に登場した島田敏男氏も「偏向」が著しい。影山氏以上の「偏向」を示していると言ってもよいだろう。
一般国民のなかには、NHK報道に対する「中立公正で信頼できる」との幻想が残っているが、もはや、過去の遺物である。政治権力がNHKに対する圧力を強めているのも事実だろう。他方、不祥事の相次いだNHKの経営状況が悪化し、権力へのすり寄りを強めた面もあるだろう。さらに、NHKの経営改革にかこつけて、NHKを監視する名目で外部から投入された人材が、権力の手先としての活動を活発化させている面も否めない。
民主党新代表は、民主党所属の国会議員の選挙によって選出された。国会議員は民主党支持者の信託を受けている存在である。その人々による選択に対しては、一定の敬意を払う必要がある。
NHKは世論調査を「錦の御旗」のように掲げるが、世論調査ほど疑わしいものはない。国民は岡田氏のことも鳩山氏のこともよく知らない。メディアが良いイメージで報道すれば「良いイメージ」が出来上がるし、悪いイメージで報道すれば、「悪いイメージ」が出来上がる。
麻生首相も就任当初、麻生氏の真の姿がよく知られる以前に、人気が高かった時期が存在した。首相に就任し、実情が十分に浸透するにしたがって、つるべ落としのように支持率が急低下した。
人物の本当の姿がよく分からない時点での世論調査など、まったくあてにならない。今回の民主党代表選では、岡田氏を民主党新代表に据えたいと企(たくら)む「悪徳ペンタゴン」が、御用メディアを総動員して岡田人気を高めただけである。
今日のテレビ朝日番組「サンデープロジェクト」で、国民新党の亀井静香議員が、本ブログで私が主張したこととまったく同じ見解を示された。亀井氏は岡田氏が民主党代表の資格を持たないことを強調した。最大の理由として、3月3日以降の政治謀略に対して、何らの抗議、憤りを示さなかったことを指摘した。本質を突いた指摘である。
鳩山新代表は御用メディア=マスゴミの民主党総攻撃をかわし、政権交代実現に向けて、強力なリーダーシップを発揮してゆくだろう。しかし、本格的政権交代実現阻止を至上命題とする「悪徳ペンタゴン」の卑劣な攻撃、工作活動は、今後、一段と激しさを増すはずである。鳩山民主党は、一瞬たりとも気を緩めることができない。
政権交代が実現した段階で、検察・警察・司法制度の抜本改革、マスメディアの総括を断行しなければならない。大粛清も求められることになるだろう。当然、NHKの抜本改革と人事の刷新が必要になる。
マスゴミが不正と欺瞞に満ちた情報を氾濫させても、「真実」を発信するネット情報が作られた偽りの世論、「偽装民意」に確実に風穴を開けてゆくことになるだろう。
民主党は「真実の情報」を国民に広く伝える活動を本格化させなければならない。情報選が「決戦の総選挙」の帰趨(きすう)を決する鍵を握るだろう。
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