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15日付けで政治献金問題を含めた西松建設の調査報告書が同社のサイトに公開されている。外部諮問委員会も交えて、今年1月28日付けで設置された「新生西松創造委員会」により約4.5ヶ月に渡って行われた調査の報告書である。多くの方が指摘されているように、主要報道機関による印象操作としか思えない報道に比べてはるかに信頼できる資料と思える(政治献金問題の記述は21〜27ページ)。
http://www.nishimatsu.co.jp/press/2009/20090515_2.pdf
俺が不思議に思っていたのは、なんで西松建設は、職務権限もないし、実際に斡旋利得とかで立件されることもなかった小沢さんに、報道されているような金額を献金していたのかということだ。とはいえ、報道されている多額の金額と異なり、大久保秘書と関わると思われる違法献金で元社長国澤さん問われている金額は、増額されてもわずか500万円(増額前は100万円)である。
「後者の他人名義での献金禁止は、客体が政党または政治資金団体であっても成立する犯罪であることから、同月24 日に國澤が公判請求された時点では、違法献金の額は100万円とされていたが、その後、他人名義での献金が重ねられたことによって、この額は合計500 万円に増額されている。」(報告書21ページ)
献金の目的は何だったのか?実際には小沢さんには何の権限もないことは現場の人間は解っていたのではないか?社員の面白い供述が記載されている。
「献金を行う趣旨に関しては、工事の発注を得たいという積極的な動機よりも、受注活動を妨害しないでほしいという消極的な理由もあったと供述する者もいた。」(同22ページ)
社員に献金させる方法は報道されているとおり、「特別賞与の名目で金銭を交付し、その代わりに当該社員から年に2 回、政治団体への寄附をさせていた。」しかし、ここで見落としてならないのは、実体は政治団体への寄付を目的とした特別賞与であっても、その寄付が完全強制ではないと判断される記述があることだ。
「会員とする社員は、当時の幹部社員が全国の支店を回って、一人一人勧誘し、会員となる旨の了解を得ていった。」(同22ページ)
また、特別賞与の恩恵がなく、「自腹を切る」ことで寄付していた取締役もいた。会社上層部からの要請がどの程度の強制力を心理的に与えるかは、会社や個人によって異なるだろう。しかしながら、
「特別賞与加算金の交付を受けた社員は、必ずどちらかの政治団体の会員になっており、政治団体から指定された会費を支払っていた。」(同25ページ)
となると、実体はほぼ強制と結論づけられると思われる。もし政治団体を指定せずに西松が政治への参加、寄付を呼び掛けていたなら、問題はないと思うが、政治団体も会費も指定され、その通りにやっていたとなると話は別だ。報告書も唱えているように、
「もとより、政治献金を行う自由、権利があることも真理であって、ただその方法を間違ったとの評価もあるかもしれないが、本件は、巧妙に仕組まれた犯行であって、非は全面的に当社にある。」(同26ページ)
小沢さんの秘書の大久保さん関係では、西松建設の2つの政治団体に大久保さんが働きかけていたなどという記述はなく、国澤さんとともに、他人名義での献金禁止で東京地検特捜部によって公判請求されることになったと触れているだけだ。
興味深いのは、政治資金改正法に伴って西松が最初の政治団体、「新政治問題研究会」を設立したのが、平成7(西暦1995年)年11月という部分だろうか。その頃大久保さんは何をしていたかというと、釜石市議であり、2期目の途中の1999年に自民党、自由党の推薦で釜石市長選に立候補し、落選している。小沢さんの私設秘書になったのは2000年(39歳?)。つまり、時系列ではこうなる。
91年 :大久保さん、釜石市議(〜99年まで)
95年11月:西松建設、新政治問題研究会設立
99年06月:西松建設、未来政治研究会設立
99年 :大久保さん、釜石市長選に立候補、落選
00年 :大久保さん、小沢さんの私設秘書になる
大久保さんの経歴については、何か訳の分からない報道がある。例えば「00年から会計責任者」などと報道されているんだけど、私設秘書になったばかりの人に陸山会の会計責任者なんてやらせるんですかね?それも40歳前の、国政の世界では右も左もわからないであろう若造といっていい人に。小沢さんぐらいのレベルになったら、私設秘書にしてから、その後何年かしてから公設秘書、会計責任者という運びになるんじゃないでしょうか。そうでもなければ、大久保さんはよほどの「大物」ですよね。「大物」だから、西松建設の政治団体の代表にあったらこったら言えたってことでしょうか?
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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