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・森田実/2009.5.14(その2)
小沢代表辞任後の民主党の課題
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05344.HTML
[以下は、5月13日配信の『コメントライナー』(時事通信社)に登載された私の小論です]
新代表の選出は民主的に
5月11日、小沢民主党代表は辞任を表明した。16日に代表選が行われる。小沢代表に代わる民主党の新代表は、総選挙に勝利すれば首相に就任し、日本の国政を担うことになる。新代表の選出には民主党の総意を結集しなければならない。このためには党則にのっとり、代表選出の手続きを行うべきである。王道を進むべきである。「代表選に入れば麻生首相は解散するのではないか」などという低級な情報が出回るだろうが、疑心暗鬼に陥ってはならぬ。姑息なことをするような政権を国民は許さないであろう。国民を信頼して堂々の代表選を実施すべきである。
民主主義政党への脱皮を
小沢代表時代の民主党は、例えていえば小沢代表という一人のガリバーと大多数のこびとたちの政党だった。すべてを小沢代表一人に頼り、党員は小沢代表に従っていた。資金も小沢代表一人が握っていたという。いわば独裁的政党だった。この状況は異常であるが、多くの民主党員はこれを異常とは考えなかった。
去る3月3日に小沢代表の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されて以後の民主党員は、小沢代表への批判をためらっていた。小沢代表を恐れていたからだった。しかし、これにより民主党員の信用は低下した。民主党員の無気力に多くの支持者は失望している。ポスト小沢の新代表選出にあたっては、同時にこの非民主的な党の現状を打破する必要がある。脱小沢の民主的な党づくりを実行すべきである。
「民主党政権」が行う総合政策を示せ
小沢代表の時代、民主党政権が行うべき総合政策に関する議論はほとんど行われなかった。小沢代表下の民主党は基本政策を示さないまま政権交代に猛進していた。小沢代表は「政策目的なき政権交代」を行おうとしていたのだ。
新代表はこれを改めなければならない。総選挙公約を明確に国民に示すべきである。少なくとも次の点は明らかにしなければならない。第一はすでに破綻した新自由主義と決別すること、第二に平和政策を推進すること、第三に金権政治から絶縁すること、である。
民主党が古い小沢政治からの脱却を達成したとき、民主党政権への展望は切り開かれるであろう。
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