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2009年5月 4日 (月)
低劣「TVタックル」小沢代表失脚工作を粉砕
「悪徳ペンタゴン」が執拗に民主党の小沢一郎代表を攻撃し続けるのは、次期総選挙を念頭に入れたときに、小沢代表を最大の脅威だと捉えているからだ。小沢氏を脅威だと認識していないなら、ここまで執拗に小沢氏の失脚工作を継続することはない。
「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」である。
小沢氏失脚工作の底を見透かしてしまえば、低劣な工作活動を怖がる必要はない。低劣な工作活動は粉砕(ふんさい)してしまえばよい。
小沢代表は、「悪徳ペンタゴン」から、ここまで攻撃を受けていることを「勲章」と認識するべきだ。
小沢代表が攻撃されている直接の要因は3月3日の秘書逮捕だが、小沢氏の秘書の事務処理は、自民党の多数の議員事務所の事務処理と同一のものである。小沢氏秘書の事務処理は政治資金規正法に則ったもので、検察の逮捕、起訴は郷原信郎名城大教授が「歴史的な大失敗捜査」と指摘するように不当な行為である。
西松建設の献金をめぐる小沢氏秘書逮捕は、白川勝彦元国家公安委員長が指摘するように、「検察や警察を使って政敵を追い落とす卑劣な行為」である。民主党はこのような「政治謀略」に屈服するべきでない。
「政治謀略」は「テロ」と同類のものだ。「テロ」の要求に屈服することが「テロ」を容認し、「テロ」を助長することにつながるのと同様に、「政治謀略」の要求に屈服することは、「政治謀略」を容認し、「政治謀略」を助長するものである。
問題は、民主党内部に「悪徳ペンタゴン」と通じる反小沢派議員が存在することだ。この「反小沢派議員」が「悪徳ペンタゴン」の一角を占める御用メディアによる小沢氏失脚工作に積極的に協力している。
御用メディアは民主党内の反小沢氏議員の「少数の声」を誇張して報道し、小沢代表おろしに血眼になっている。
「悪徳ペンタゴン」が小沢氏失脚工作を執拗に追求するのは、「悪徳ペンタゴン」による巨大利権維持を至上命題としているからだ。
「悪徳ペンタゴン」による利権政治とは、
@巨大な企業献金と結びつく大企業優遇の政治
A巨大な天下り利権の維持
B米国資本に隷属する経済政策
だ。
大資本は常に、
@労働者をいつでも好きなように解雇でき、
A低い賃金
B低い社会保障負担
C低い法人税
D政府からの補助金
を求める。
自民党は巨大な企業献金と引き換えに、一般国民に過酷で大資本に優しい政策を実行してきた。
小沢代表を攻撃する材料を失った「悪徳ペンタゴン」は、小沢代表の政治資金管理団体が長期にわたって多額の政治献金を受け入れてきたことを批判している。
しかし、小沢氏を上回る政治献金を受け入れてきた議員は自民党に多数存在する。小沢氏を攻撃するなら、その前に攻撃しなければならない議員が自民党内に多数存在するのだ。
2006年4月に小沢氏が代表に就任して以来、民主党は政権交代実現に確実に進んできた。次期総選挙で民主党が勝利すれば政権交代が実現し、「悪徳ペンタゴン」が享受(きょうじゅ)し続けてきた巨大利権の構造が根本から破壊される。
巨大利権を維持し続けようとする「悪徳ペンタゴン」=「抵抗勢力」が、「最大の脅威」である小沢代表を攻撃しているのが、執拗な小沢おろし報道の実相である。
民主党内部では、前原誠司氏、枝野幸男氏、仙谷由人氏が小沢氏辞任要求の急先鋒であり、渡部恒三氏、岡田克也氏、野田佳彦氏が、小沢氏辞任にやや積極的な姿勢を示している。
小沢氏グループ、旧社会党系、鳩山グループ、旧民社党系、菅グループは、小沢氏続投支持で一致している。前原、野田、岡田グループが小沢氏辞任を要請しても全党的な動きにはなり得ない。
民主党は民主党を支持する有権者の意向を十分に踏まえる必要がある。以下の三点を踏まえなければならない。
@政権交代を実現すること
A政権交代によりこれまでの利権政治を根絶すること
B民主党支持者が党首として誰を求めているか
の三点だ。
仮に小沢氏が辞任したとして、誰が次期党首に就くかを考えなければならない。
岡田氏と前原氏は除外されなければならないだろう。前原氏が代表を務めた時期に民主党が解党の危機に直面した。小沢氏はその危機に登場して民主党を政権奪取直前の位置に導いた。前原氏に後継の資格はない。
岡田氏は前回総選挙で大敗した責任をとって代表を辞任した。次期総選挙を指揮する資格を有していない。岡田氏が大企業優遇、官僚天下り利権を根絶する明確な方針を示すことができるか、疑問の声も存在する。
千葉県知事選で民主党が大敗した最大の責任は野田佳彦氏にあると指摘されている。野田氏が総選挙を陣頭指揮できるとは考えられない。枝野幸男氏に従う民主党議員は圧倒的少数だ。
鳩山由紀夫幹事長は小沢氏が辞任する場合、同一行動を取る意向をすでに表明している。菅直人代表代行と長妻昭議員は、官僚利権根絶、大企業利権根絶の方針を明示できる次期代表に就任できる有資格者であるが、民主党を一枚岩でまとめる点に不安が残る。
有権者にアピールする点では、党員ではないが田中真紀子氏を起用することが最も有効であると考えられるが、民主党議員の同意を得ることは難しいだろう。
要するに、小沢代表が辞任して後継代表に就任し得る候補者は不在なのである。「悪徳ペンタゴン」が小沢氏辞任要求に執着するのは、「悪徳ペンタゴンン」の利害に基づいている。
「悪徳ペンタゴン」の走狗であるテレビ朝日「TVタックル」は、5月4日放送で、渡部恒三氏発言を引用して、引き続き小沢氏辞任誘導のキャンペーンを展開するのだろう。この番組は小沢氏批判を主要テーマとしており、民主党議員は基本的に反小沢派議員しか出演させない。最低のモラルを示す政治番組である。
民主党は、権力の狗(いぬ)である御用メディア報道を粉砕すべく、党をあげて西松事件説明のパンフを作成し、有権者に説明するべきだ。
同時に次期総選挙の争点として、
@企業献金の全面禁止
A特権官僚の天下り全廃
B消費税大増税阻止
C世襲議員制限
を明確に掲げるべきだ。麻生内閣を支持する国民は少数しかいない。
「定額給付金」、「高速道路1000円」、「1回限りの子育て資金」に騙される国民も少数だ。小沢体制での政権交代実現が十分に可能である。民主党支持者は民主党が早期に小沢体制で一枚岩になることを強く求めている。
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