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2009/5/4 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/76735
●経済危機のドサクサで高速道着工凍結を解除
麻生内閣の大盤振る舞いの裏側で、自民党の“政治道路”が復活だ。国交相の諮問機関「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議)が、10年間も凍結してきた高速道路の新規着工にゴーサインを出したのだ。
27日の国幹会議で、建設区間などを決めた「基本計画」から、国交相の判断で着工に踏み切れる「整備計画」に格上げされたのは、東京外環道など4区間(計71キロ)。総事業費は1兆5190億円に達する。
整備計画の区間増加は99年以来、実に10年ぶり。国幹会議の開催自体が07年12月以来、1年4カ月ぶりで、国交省は抜き打ちに近い形で会議を強行したのだ。
「いきなり、国幹会議の委員(衆参議員10人、学識経験者10人=計20人)を招集したのは、開催のわずか3日前のこと。委員は会議当日に配布されるまで資料も見せられず、当日の委員の質疑時間は1人2、3分程度。ほぼ“ぶっつけ本番”で国交省側に『決断しろ!』と迫られたようなものです」(野党議員)
こうして、06年に小泉元首相が「白紙」と国会答弁して以降、凍結された高速道の整備計画は、あっさり解除された。国家の将来ビジョンを左右する重大な政策転換のはずだが、実にいい加減な議論でなし崩し的に決まってしまったのだ。
計画の中身もヒドい。前出の4区間と同時に暫定2車線から4車線に拡幅する6区間も決まったが、いずれも自民党の大物の地元選挙区を走る道路ばかりだ。
4区間のうち、東関東道水戸線(潮来〜鉾田)は、額賀福志郎元財務相の選挙区を縦断する通称「額賀道路」。名古屋環状2号線(名古屋西〜飛島)は、次期選挙で当選が危ぶまれる海部俊樹元首相の選挙区を走る。
「車線を広げる6区間に選ばれた近畿道紀勢線(御坊〜南紀田辺)は、“道路族のドン”の二階俊博経産相の選挙区を貫く道路で、拡幅は二階氏の長年の悲願でした。大体、金子一義国交相自身の選挙区にある東海北陸道(白鳥〜飛騨清見)も拡幅されるのだから、露骨な利益誘導、ミエミエの選挙対策でしょう。次期選挙で下野する前に“有り金”を全部使ってしまえ、という魂胆としか思えませんよ」(前出の野党議員)
経済危機対策のドサクサで、族議員の“火事場ドロボー”を許す国交省。やはり、この国は政権交代でガラガラポンするしかない。
(日刊ゲンダイ2009年5月1日掲載)
2009/5/4 10:00 更新
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