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「ワールド ・トリビューン」は10年ほど前に創刊された米国唯一の海外ニュース専門の新聞で、そのウェブサイトから4月21日付の記事を拾ってきました(http://www.worldtribune.com/worldtribune/WTARC/2009/ss_israel0319_04_22.asp)。
イスラエルのネタニヤフ首相に機密扱いで提出された報告書によれば、オバマ米大統領とその特別顧問は、過去20年間にわたって米国が築き上げてきたイスラエルとの戦略提携を徐々に減少させようとしているとなっているそうです。
この報告書を詳しく知るイスラエル筋が語ったところでは、「オバマが味方にすることを望んでいるのは、われわれにとって最悪の敵であり、米国にとっても今までは最悪の敵であった相手だ」。
「こうした政策の下では、われわれは関係がなくなったどころではない。われわれは障害物になってしまったのだ」。
ただし、オバマは復活させた米国主導の中東和平策の一環としてネタニヤフ首相とは近々ワシントンで会談する予定だという報道もあるそうです(Middle East Newsline)。もっとも、これに先立つ4月末には、イスラエルの敵の1つであるはずのヨルダンの国王とオバマは会談しているのですが。
またイスラエル筋によれば、オバマ政権は、イランやシリアといった脅威に関するイスラエルからの情報を拒絶しようとしている一方、米国務省がテロ支援国家として認定したイランやシリアと和解するオバマの方針を前進させているといいます。
4月20日にはイスラエル軍の情報司令官ヤドリン大将が、オバマはイランに核兵器の製造能力を保持することと、ハマースやヒズボラーを支援することを容認する用意をしていると、内閣に対して警告しています。
「オバマは、急進主義者と現実的な対話をする方向で和平過程を進めることを望んでいる」とヤドリン大将。
さらにイスラエル情報筋の報告書の推測では、オバマは少なくとも2010年いっぱいまではイランやシリアとの和解政策を維持すると見込んでいます。同筋によれば、オバマはそうした政策がイラクやアフガニスタンからの米国の撤退を可能にすると確信しているとしています。
「オバマは、イランとシリアおよびイスラーム急進主義者に対して、米国がイスラエルに戦略的レヴェルで圧力をかけうること示すよう望むだろう。この圧力はすでに始まっており、1〜2年先までは強められるであろう」と同筋。
またヤドリン大将によれば、オバマはシリアのアサド政権の機嫌を取っているが、シリアもイランも中東全体での反乱集団への支援を減らすことはいくらもないだろうとしています。
「アサドはオバマと再出発することを期待している。だが、シリアは西側の主要国を首都の宮殿でもてなしている一方で、悪の枢軸の裏庭として使われ続けている。アサドはシリアでヒズボラーやイラン軍を自由に振る舞わせており、自国内をヒズボラーの展開のために使っている」と同大将。
同大将は、オバマの政策が米国の中東同盟国を動揺させており、エジプトやサウディ・アラビアなどは米国の宥和政策が単にイランやその代理人を勇気付けるだけで不安定化の策謀を強化しかねないと懸念していると述べています。
さらに同大将は「アラブ世界はイランの代理人がこの地域への脅威となっていると理解し始めている。エジプトでのヒズボラーの活動は単独の事件ではない。イランは世界中に組織を展開させて、イスラエルに対するテロ攻撃を浸透させようとしている」とも。ガザであれだけのことをした国の大将がよく言うものであります。
同時にオバマ政権は、イスラエルへの米国製武器がイランやシリアへの攻撃に使われないために、輸出を制限するよう期待されているともあります。同情報筋によると、この政策はブッシュ政権下の去年から始められており、オバマ政権下で強化されるであろうと結ばれています。この最後の部分がちょっと理解し難いのですが、たしかにブッシュは咋夏末にはイスラエルのイラン攻撃に反対したようなことはあったにせよ、任期末の数日間ぐらいにイスラエルへの武器輸出を強化するような条約に署名したと思いましたが・・・。
以上は記事のほとんど全訳になってしまいましたが、まだまだ有力紙には載ることは稀にしても、こうした米国の「イスラエル離れ」の記事は着実に増えてきているようです。
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