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(回答先: 豚インフル不安を政局に利用するかのような舛添・麻生、ハシャイでるよな。ん、デジャヴ、ああ、あれだ。嗚呼カルト国家日本。 投稿者 SOBA 日時 2009 年 4 月 29 日 22:04:24)
(SOBA:以下、テキストに起こしました)
荒川強啓:政府がこの豚インフルエンザを新型インフルエンザと宣言した訳ですが、従来のインフルエンザとどこが違いがあるのでしょうか。
喜田宏教授:新型というのはいつも新たなA型のウイルスが出た時、そしてそれが大流行を起こした時に新型インフルエンザウイルスの出現と言ってきた訳ですが、諸外国やWHOのフェーズの分け方は新型とか何とかではなくて流行の規模が人→人の段階になったか、人から沢山の人に流行するようになったかと言うことで分けています。ですから、このH1N1と言うのは実は新型ではないのです、ソ連風邪がそうですから。だから病気に対して新型のインフルエンザというと、病気はいつでもインフルエンザですから新型ではない訳です。新型と言うのをつけたことによってものすごい誤解が生まれていて、恐らく多くの人は感染力も病原性もものすごく強くてバタバタ人が死ぬと言う錯覚を起こしています。
鳥から直接人間にきたというのは今までないし、スペイン風邪ウイルスはそうだろうと(鳥からきただろうと)思われていたが違うみたいで、豚から来たと考えられています。ですから過去の新型ウイルスはみんな豚経由できたのでこのたびも豚のウイルスが人に入って人で流行したと言うことだと思います。
荒川強啓:症状としては相当危険性を伴っていると受け止め方でよろしいでしょうか。
喜田宏教授:それも全然分からないです。病原性というのは感染する相手の、たとえば人なら人に対してか、鶏に対してか、豚に対してか、で全部違う訳です。ですから人に感染して初めてのものは人に対して病原性は低いと見る方が科学的だと思います。で、人から人に受け継がれていくと人にたいする病原性を獲得することがあると理解する方が正しいと思います。
鶏でも豚でも症状が重くなるやつは細菌の二次感染を受けています。ですから衛生状態が悪いと他の微生物にも感染して病態が悪くなったりあるいは二次的に感染した微生物の病原性によって亡くなると言うことは十分に考えられます。
スペイン風邪は5000万人の人の命を奪ったと言われていますが、その死んだ人達の病理標本を丹念に見るとみんな細菌の二次感染で死んでると言うことが分かったのです。要するにウイルスそのものの病原性ではなかったのです。
新型インフルエンザウイルスが出現してスペイン風邪の時には沢山亡くなったけれど、次はアジア風邪(SOBA:1957年でH2N2亜型ウイルス)で、その時にはもう抗生物質がありましたから亡くなった人は200万人ですみました。それより68年(SOBA:香港風邪、1968年でH3N2亜型ウイルス)はさらに医学が進歩して100万人しか死ななかったのです。現在新型ウイルスが出た時にどういう風に考えるかというと、普通は香港風邪よりも被害は少なくてすむのじゃないかと期待するのが普通じゃないですか。
それで皮肉っぽい言い方で申し訳ないのですが、毎年流行する冬のインフルエンザがありますね、これで毎年何千人も日本だけで亡くなっているのですよ。ですから、普段のインフルエンザ対策がなってないのです。それをほっといて出るか出ないか分からない新型ウイルス対策に走り回って何が良いのですか。
ですから普段のインフルエンザをもっと人が死なないですむようにするとか使われているワクチンの改良をどんどんして、シーズナル(季節)インフルエンザによる被害をもっと下げることが出来る訳ですからその努力をしていった延長線上に新型ウイルス対策がある訳です。
だけれど、季節インフルエンザをほったらかしにして、出るかどうか分からないものをああでもないこうでもないとやって、先週は鳥のインフルエンザばっかりで、今週は豚のインフルエンザばっかりでしょ。いつも季節インフルエンザが捨て置かれています。季節インフルエンザへの対策がすべての基本です。
ですから「季節インフルエンザのワクチンの製造を止めてでも豚インフルエンザワクチンを作る」と舛添さんが言われたそうですけれども、これは実はナンセンスなんです。
豚インフルエンザウイルスのH1N1でいま人に流行し出しているかもしれないウイルス株を季節インフルエンザウイルスのワクチンの中に入れれば良いのです。そう言う提案ならOKです。
(以上、テキスト起こし終わり)
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