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2009/5/1 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/76401
大山鳴動……で終わった西松建設疑惑の二階ルート。国民はまったく腑に落ちないが、そうこうしている間にも、二階大臣の地元、和歌山で見過ごせない新疑惑が浮上している。
年金保険料200億円が投じられた年金保養基地「グリーンピア南紀」(那智勝浦町、太地町)を巡る不可解取引だ。グリーンピアは経営不振から小泉政権時代の01年12月に閉鎖が決定。地方自治体に格安価格で払い下げられ、その後、05年12月に二階の友人の中国人実業家・蒋暁松氏(ボアオ代表)と実質的な売却契約が結ばれた。
ボアオが10年間、賃貸料を払い続けると所有権が移転するという中身だ。しかし、その際、約束されたホテル再開などの開発計画はいつになっても実行されず、しびれを切らした町議会は契約解除の決議を採択、ボアオとの契約は白紙になった。
ところが、あろうことか、ボアオは投資金額以上の巨額解約金を手にしたのである。この問題を国会で追及した保坂展人衆院議員(社民党)はこう言う。
「契約では、町に非がある場合、ボアオ側は支払金額の倍を受け取ることになっていた。しかし、今度のケースは、再開発を実行しなかったボアオ側に非があるのは明らかです。通常ならばボアオが支払った1億6000万円は没収される。ところが、ボアオは投資金額以上の1億7000万円を解約金として受け取ったのです」
この売買を巡っては、二階大臣の口利きが随分報道されたものだ。町の担当課長(当時)が作成した備忘録には、ロコツな関与の具体例がたくさん出てくる。
たとえば、04年1月23日、初めて現地見学をした蒋氏が那智勝浦町長と懇談、「また来てみたい。帰ってから二階先生と話をして何かをやりたい」と話すと、6日後の29日には、二階事務所秘書の長田氏が蒋氏を伴い、「年金資金運用基金」を訪問。そして4日後の2月2日には、二階事務所が「那智勝浦町長に上京してほしい」と電話で要請、2日後に那智勝浦町長がかけつけ、二階氏と蒋氏とともに「年金資金運用基金」を訪問……という具合だ。
内部文書に記された一連の経過をたどっていくと、二階氏の口利きが発端となって、蒋氏を最優先に扱う随意契約のレールが敷かれたことが読み取れる。二階は「町が判断したこと」と、関与を否定しているが、こうした“口利き”の結果、友人の中国人実業家は広大な敷地と施設を2年間占有できたのは明らかだ。そのうえ、投資金額以上の解決金を懐に入れたことになる。
不可解な話はまだある。ボアオとの契約が白紙になり、町は再び、跡地利用の業者選定に入ったが、何と最有力の業者は現在、二階後援会「和歌山新風会」会長の「湊組」(笹本誠昭会長=前社長)なのである。まさにやりたい放題ではないか。
(取材協力・横田一)
(日刊ゲンダイ2009年4月28日掲載)
2009/5/1 10:00 更新
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