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首都圏青年ユニオン:派遣切りの鈴木組合員がコメント(レイバーネット)
http://www.asyura2.com/09/senkyo62/msg/424.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 4 月 30 日 20:43:52: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.labornetjp.org/news/2009/1241051969200staff01

首都圏青年ユニオン:派遣切りの鈴木組合員がコメント(レイバーネット)

首都圏青年ユニオンの山田です。

今日の毎日新聞の「記者の目」に、三菱ふそうから派遣切りにあったユニオン組合員 鈴木さんのコメントが載っています。

以下、web版からの転載です。

記者の目:80回メーデー 声を大に訴えよう=東海林智(東京社会部)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20090429ddm004070186000c.html

 ◇東海林智(とうかいりん・さとし)
 ◇正規・非正規、大きな連帯を 労働の尊厳、守るため
 今年もメーデーの5月1日がもうすぐ巡ってくる。「100年に1度」と言われる経済不況が世界中を覆い、日本では派遣など非正規雇用労働者の雇い止めが横行、正社員の解雇や会社の倒産も急増している。くしくも、日本では80回目という節目のメーデーでもある。日々、厳しい環境で働いているのだから、せめてこの日だけでも声を大にして不満や怒りを訴えたい。

 「うれしいですね。こんなに仲間が集まってくれて。僕は一人だと、ずっと思ってきたけれど」。
昨年末、東京都内の自動車工場で契約期間内に雇い止めにあった鈴木重光さん(36)は、工場前での抗議のビラまきに集まった労働組合のメンバーを見て涙ぐんだ。白い息を吐き、手足をこすりながら、午前6時半に約20人の仲間が駆けつけてくれた。

 立ち話で雇い止めを通告され、住んでいた寮の退去も迫られた。絶望の中で個人加盟の労組、首都圏青年ユニオンに相談すると「黙って辞めなくてもいいんだよ」とアドバイスを受けた。鈴木さんと、もう1人が労組に入り、交渉で寮に住み続けることを認めさせた。鈴木さんは「理不尽なことには声を上げてもいいんだ。1人ではくじけてしまうけど、仲間がいることは本当に心強いと思った」と振り返る。

 メーデーは、一人一人ではなかなか思いを伝えることもかなわない労働者が、切実な声を一緒に上げることから始まった。1886年5月1日、米国シカゴ周辺の労働者が8時間労働制を求めて統一ストライキを実施したことが起源とされる。日本では1920(大正9)年5月2日、東京・上野公園で第1回メーデーが開かれた。戦前は治安維持法下で労働運動への弾圧を受け、中止期間を経ながらも回を重ねてきた。

 だが、「100年に1度」の危機の中で迎えるメーデーにしては、開催する労働組合の全国組織には切実さが感じられない。最大組織の連合は「すべての働く者の連帯」というスローガンを掲げ、全労連は「働く者の団結で生活と権利を守り」などとする。全国組織を名乗ってはいないが、全労協も「不安定、低賃金の仲間と連帯し労働組合の団結」を掲げる。それぞれのスローガンは立派だ。けれど、団結や連帯を呼びかけながら、それぞれが独自にメーデーを開くという“分裂”状況は固定化されたままだ。

 今年のメーデーが準備される過程を取材しても、各組織が共同開催を模索した状況はうかがえない。連合の中央メーデーは、語源となった5月1日ではなく4月29日で、会場に非正規雇用労働者の相談コーナーを設ける以外は政党や来賓のあいさつがメーン。集会後のデモもない例年通りのパターンだ。そこには危機的状況の中で多くの労働者を集めて団結を呼びかけ、社会的に労働問題を訴えようという姿勢は感じられない。1日開催の伝統を守り、デモもする全労連と全労協も、連合に対し、より大きな規模でのメーデー開催の働きかけをしていない。それぞれが「自己満足」で終わるべきではない。

 労働組合の組織率は低下を続けて18・1%となる中、メーデーの参加者は毎年減る傾向にある。
労働運動に対する考え方の違いはあっても、1年に1度は共に集まって訴える場を設けるべきだ。1
00年に1度の危機感を持つならなおさらだろう。組織率が下がった労組がバラバラに行動するのではなく、組合員もそうでない人も、正規も非正規も共に集まり、仕事のことを声を大にして訴える「連帯の場」を作る努力が求められている。

 非正規雇用労働者を中心に組織するフリーター全般労組などが05年から始めた「自由と生存のメーデー」は、生活に苦しむ自分たちの声を届けたいとの思いから始まった。「生きさせろ」「めし食わせろ」。不安定で低賃金の労働をしている若者たちの生々しい訴えが共感を呼び、約200人で始まったデモは昨年、1000人を超える参加があった。全国各地で若者が独自のメーデーに取り組む動きも広がった。

 メーデーの1日だけで状況が劇的に変わるとは思っていない。しかし、「8時間は労働に 8時間は眠りに あとの8時間は我々の自由に」と掲げた第1回メーデーの要求は、今も古くて新しい課題だ。正社員の過酷な残業を規制することは、仕事の分かち合いにもつながる。人らしい暮らしを営める賃金と、勝手な解雇を許さず労働の尊厳を守る−−。声を大にして言いたいことはたくさんある。

 「仲間がいて声を上げることができた」。派遣切りにあった鈴木さんの言葉は、メーデーの原点を教えてくれている。


**********
首都圏青年ユニオン
(東京公務公共一般労働組合 青年一般支部)
山田真吾
Mail s.yamada@seinen-u.org
Tel 03-5395-5359
URL http://www.seinen-u.org
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