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2009年4月29日(水)「しんぶん赤旗」
人間中心の経済運営
品川正治さん提言
NHKラジオ
「人間中心の経済運営とは」をテーマに、全国革新懇の代表世話人を務める品川正治さん(経済同友会終身幹事)が語るラジオ番組が、二十八日未明放送されました。番組は、NHKラジオ「ラジオ深夜便」の新企画「日本のあす、私の提言」のコーナー。日本の風土にあった経済運営について各界の識者にインタビューするというもので、品川さんが初回のゲストでした。
司会者から、東京・日比谷公園での「年越し派遣村」に注目していることを聞かれた品川さんは、昨年来の世界不況のなか、日本では政局の話ばかりで、政策論議が後景に追いやられてきたと指摘。そのときに、「派遣切り」にあった人たちを救う「年越し派遣村」が報道され、「こういう人たちを放っておいてなにが政治だ、なにが経済政策だというのが国民の心に届いた」と述べました。
そのうえで、これまで日比谷を中心とした国会や官公庁が「状況をつくって国民がそれに適応してきた」のに対して、「『派遣村』は国民が状況をつくった。これからの日本についても、国民が状況をつくることがあり得るということを知らせた意義は、非常に大きい」と強調しました。
品川さんは、この間進められてきた「構造改革」についても、「大企業のためとしかいいようがない、さらに言うなら米国の要求に応えるものだった」と断じ、生存権の保障をうたった憲法二五条もあげ「底辺の人たちの生活を文化的な水準まで引き上げていくべきだ」と述べました。
また、「平和憲法と資本主義の関係は」との質問には、「私の経済活動の最大の課題だ」と回答。自身の戦争体験にも触れながら「憲法九条は、人間の目で見て、戦争をやらないのではなく、戦争はもうやれないと書いたものだ」とし、「その九条を持っている日本が、なぜ経済を人間の目で見られないのか。実際には、国家の目でさえ見られていない」と述べました。
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