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完全無所属の自民党員・森田知事、自民党離党の意向
2009.04.25
政党とは何のしがらみもない「完全無所属」の自民党員である森田健作千葉県知事が、ようやく自民党を離党する考えを示した、と報じられた。
知事「支部解散後、自民離党」(2009年4月25日 読売新聞)
森田知事は(完全無所属問題について)
「政党の公認や推薦を受けておらず『所属党派証明書』をもらっていないので、立候補届出書には無所属と記載しなければならない。違法性はない」
という弁明を繰り返しているが、党の公認は『支部長(森田氏自身)』が出すもの。
自分で自分に出す立場にありながら、『もらえなかった』とは、奇怪な話である。
立候補届け出書に所属政党を記入しないのは、手続き上の問題だが、
今現在も自民党の支部長を務めており。自民党として政治献金も受け取ってきた森田氏が、自分で出そうと思えば出せた推薦も公認も出さず、自民党員のまま、あえて無所属で出馬し、自分を政党とは何のしがらみもない「完全無所属」とことさらアピールし、選挙戦を戦ったことは、
「当選を得る目的で候補者の身分、職業、経歴、その者の政党その他の団体への所属などに関して虚偽の事項を公にした者は2年以下の禁固または30万円以下の罰金に処する」(公職選挙法235条1項の虚偽事項公表罪)
過去には新間正次(しんま しょうじ)氏の学歴詐称事件で、名古屋高裁判決は、
公職選挙法235条1項について、「選挙人が誰に投票すべきかを公正に判断し得るためには、候補者について正しい判断資料が提供されることが必要」との趣旨に出ているから、ここでいう経歴とは「候補者が過去に経験した事項であって、選挙人の投票に関する公正な判断に影響を及ぼす可能性のあるものをいう」とした上で、 Sの演説内容は、「極めて異例の経験であり、高い社会的評価を受ける候補者の行動歴、体験というべきもので、福祉政策の重視を訴える候補者であるSの実績、能力などを有権者に強く印象づけるものであり、選挙人の公正な判断に影響を及ぼす可能性がある」から、右経歴に該当する旨判示し、最高裁はその判断を是認した。(ニュース六法 ニュースから見る法律から引用)
みどりの一期一会ブログに分かりやすく突っ込んだ記事がある。
★関連記事「読売新聞」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090424-OYT8T01183.htm
知事「支部解散後、自民離党」
森田知事は24日の記者会見で、「政党支部を閉めた上で、自民党から離れることになる」と話し、支部長を務める自民党東京都衆議院選挙区第2支部の解散手続きが終わり次第、同党を離党する考えを示した。
政治資金の関連では、今回の知事選で知事に対し選挙運動費用1500万円を寄付した政治団体「森田健作後援会」の収支を明らかにするかどうか質問が出たが、知事は「ピシッと調べて報告する」と述べるにとどめた。
また、成田・羽田空港間のリニアモーターカー構想について、実現への道筋を秋には示す考えを明らかにした。神奈川県との合同研究会は来月中に設立される。
構想を巡っては、23日の8都県市首脳会議(首都圏サミット)で、東京都の石原慎太郎知事らから採算性や技術面などで疑問が出されている。
森田知事はリニアモーターカーに代わる新幹線なども含めて構想の課題などを整理する方針。
(2009年4月25日 読売新聞)
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