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筆洗(東京新聞) 2009年4月20日
日米安保条約にとって代わった文書が存在する。こんな話をされたら「いつの間に」と不思議がる人もいよう。外交上の秘密文書ではない。二〇〇五年十月二十九日、日米の外務・防衛担当閣僚が署名した文書である
▼正式な題は「日米同盟・未来のための変革と再編」という。今春、防衛大学校の教授を退いた孫崎享(うける)さんが著書『日米同盟の正体』で指摘している。外務省の国際情報局長や駐イラン大使を歴任した情報分析の専門家である
▼肝心なのは冒頭部分の<緊密かつ協力的な関係は、世界における課題に効果的に対処する上で重要な役割を果たしており…>というくだり。国民の側に意識がなくとも、これで<日米の安全保障協力の対象が極東から世界に拡大された>とある
▼アフリカ東部ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊の哨戒機P3Cに派遣準備命令が出された。周辺に展開される自衛隊は、やがて陸海空合わせて千人規模になる。世界の課題に日米で対処する一つの事例に見える
▼自衛隊の海外派遣が際限なく拡大していくのではないか。こんな危惧(きぐ)を持つ。日本から米国に対し、新たな日米安保共同宣言の策定に向けた協議を提案していたとの報道があるから、なおさらである
▼自衛隊の海外派遣を、いつでも可能にする恒久法制定の布石とも分析できる。「いつの間に」とならぬよう、心していよう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2009042002000088.html
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