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西松問題、二階側捜査音無し?「やはり国策」の声も
検察関係者「淡々と進めている」
西松建設事件で東京地検特捜部による二階俊博経産相側への捜査が停滞している。新聞数社が「近く重大局面」などと報じたが日本最強の捜査機関に目立った動きがない。麻生太郎首相肝いりの有識者会議に大物検察OBが抜擢されたことや、特捜部長の懇親会開催なども絡み、永田町で疑心暗鬼の声が広がっている。
「二階ルートの捜査はどうなった。やはり、国策捜査じゃないか!」
最近、民主党幹部は番記者との懇談会でこうブチまけたという。小沢一郎代表の公設秘書の逮捕以来、同党の支持率が続落していることへのいらだちもあったようだ。
政権間近といわれた民主党に打撃を与え、危機的状況にあった麻生内閣を蘇らせた西松事件。小沢氏が事件直後「不公正な国家権力の行使」とブチ上げたこともあり国策捜査だとの批判も噴出したが、それを払拭するかのように特捜部は二階ルートへの捜査を進めてきた。
二階氏側の立件については、毎日新聞は今月4日、「特捜部は来週にも、上級庁と最終協議に入る」と書き、日経新聞は7日に「(特捜部は)4月中旬にも最終判断する」と報じたが、14日現在進展はない。
こうした中、永田町に不可解な情報が流れた。
小沢氏の公設秘書が起訴された先月24日、特捜部から「出入り禁止」となっていたマスコミ数社の処分が解除された。10日夜には、佐久間達哉特捜部長と司法クラブ記者の懇親会が開かれた。さらに、政府の「安心社会実現会議」に、前検事総長の但木敬一氏が選ばれたのだ。
民主党中堅は「これらの情報は、二階ルート捜査の縮小、または官邸と検察の接近を示唆しているのでは。首相は5月解散もチラつかせており、捜査が長引けば立件のタイミングは無くなる。特捜部は内心、事件の風化を狙っているのではないか」と語る。
ただ、検察関係者は「特捜部長の懇親会は新年度の恒例行事。特捜部は淡々と捜査を進めているはずだ」と、国策捜査説を否定している。
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ZAKZAK 2009/04/15
http://www.zakzak.co.jp/top/200904/t2009041509_all.html
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