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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090413.html
2009-04-13
イシハラ都政らしい豊洲新市場担当部長人事(もう、「皆様の安全」どころではないのでしょう)
築地地上げと移転候補先の豊洲東京ガス跡地に、仲卸の方々や、多くの都民が質問を繰り返しています。
それに対する都側の(職員の)対応と言えば、
(1) あらかじめ決められた原稿を再生するだけの木で鼻を括るような対処をする(官僚手法)、
(2) あえて訳の分からない言語を駆使し、人を煙に巻きつつ自らの良心の呵責から目を背ける、
といった場合が多く、これらは、市民を消耗戦に持ち込む際の常套手段なのかもしれませんが、
(3) 比較的正直な回答も技術職の方を中心にあり(ただ、事実を認めつつも、「残念ながらそれでも移転は規定路線です」という前提つきです)
さらにその一方で、
(4) 安手の演劇よろしく高圧的で尊大な言動と態度を惜しみなく繰り出す「分かりやすい悪役氏」が登場、
という対応も多数あります。
往々にして各人の見解も異なり、まったく「一枚岩」どころではなく、温度も態度も多岐にわたっています。
これは要するに、確実に間違っている上位方針の達成に対して、「自分のスタイルでそれなりに忠誠心を占めそうとするやり方」は様々、ということなのではないでしょうか。
たしかに、この10年のイシハラ都政で、行政内部にはびこった不公正と不誠実の体質の中、そこに生活の糧を得る職員が受ける圧力、恐怖による支配(中にいてはそのことを内面化することも避けているかもしれませんが)の強さは、大きな利権に関わる部署であれば、どれほどのものかと想像します。
さらに、国旗国家不起立の先生方がどんな目に遭っているか、新銀行東京の内部告発をした方が、どれほどの精神的な暴力にさらされたか、見せしめ「市中引き回し」的な事例が、この東京都という自治体には多すぎます。
けれど、あらゆる組織が巨大な悪事をなすには、そこに所属する人の小さな悪事に目をつぶる個人レベルの妥協の積み上げが多かれ少なかれ寄与しています(それは当然わたし自身も、個人として戒めなくてはならないこととして捉えていますが)。
一つ一つの小さな嘘の積み重ねをすべて「大勢に影響がない」として、官製地上げの全体計画が変わらないと主張する現在の東京都方針の大嘘を以前、簡単な数式にしたように思います。
ここでもう一度考えてみたいと思います。
これまでの公式見解で、「まあ100パーセント大丈夫です」と言ってきた一つの項目が、「実際には90%だから100%近くと言いました」という嘘(あるいは、事実隠蔽によりもっと危険だと判明した事象)が、仮に20回続いたとしましょう。(本当は、20回では済まないとは思いますが)
そして、それらが独立の項目だとすると、0.90(90%)を20乗して、「すべてが大丈夫」だと言える確率はたったの0.12、つまり簡単に言うと、「本来の申告の12%程度しか"大丈夫"ではない」ことになります。
さらには、仮に20回のうち、「ほぼ10割」の半分が9割になり、残り半分が想定の8割しか安全でないとすると、
(0.90^10) * (0.80^10) = 0.0374390624
・・・ですから、当初の申告に比べて、「3.7%(なんと5%未満)の"大丈夫さ"しかない」、ということになります。
これはあくまで単純計算での例示ですが、繰り返す自らの嘘や隠蔽はスルーしつつ、「リスクをゼロにしろと愚民が騒ぐ」とされる側としては、ともかく、あまりに多くの公式見解と異なる事象が現れているのに、お東京都様が危険度に無関心である点に危機感を持つ、ということをここでまた簡易計算とともに繰り返します。
〜〜〜
ところで、昨年度まで、仲卸の方や、専門家会議を傍聴する市民の間で、その高圧的な言動で際立つと言われる(上記(4)のパターン!)一人の幹部職員が、なんとこの4月1日付の人事で、豊洲の新市場担当部長に昇進したという知らせがありました。
この昇進も、まったく、イシハラ都政的な「順当さ」です。
倫理に欠如した人物を部長に据え、しかも後から他の管理職が庇うような事態(以下のメールにありました)からも、もはや迷走する都の幹部は自らの保身に精一杯で、「もう、今は都民のことや食の安全のことなど考えている場合ではないんだから」、ということがよーーく分かりますね。
先日の衆議院環境委員会で民主党川内議員や新党日本田中議員が話したとおりの構図があります。
ここから、その担当部長人事に関するメールです。
あのN参事が、今年度、豊洲強制移転の担当部長=新市場担当部長に就任しています!
8月の築地の業者向け説明会の折、仲卸の一人が、「技術会議は何時始まったのですか?」と質問したところ「なぜ(君に)答えなければならないのか」と暴言を吐いた人物です。
専門家会議を経て、豊洲の汚染問題についての都の説明会での一場面でした。
死活問題である移転についての情報です。少しでも多くの情報を得たいと思って集まった人に向かってのこの暴言、捨て置けない話です。
「寄らしむべし、知らしむべからず」築地移転問題の都の一貫した隠蔽体質の表れです。
この暴言、都民全員に向かって吐かれたも同然、このような傲慢な人物が幹部に昇格する人事、都の体質そのものと感じます。
同じ時期の築地の説明会の記録があるので、やはり、その発言内容をメモに起こします。
***メモ***
8月中旬 築地説明会
Q (会場から); (専門家会議にも出された質問であるが)都民にリスクコミュニケーションの場は与えられるのか。
A N参事 ;都民にリスクコミュニケーションの場は無いのかの質問をいただきまして、まずは市場関係者の方に、今の専門家会議を含めて話しをさせていただいて、それで疑問に対して答えていくのが筋と考えます。それが最初にあるのがと思います。
それともう一つ、広く一般都民の方になってまいりますとけれども、こちらの方は一つ今、作成を進めておりますが、非常に専門家会議の内容が非常に難解な部分がありまして、中々簡単にご理解いただいているようになっておりません。そういったものを出来るだけわかり易く記した資料をつくりまして、そういった物を配布、そしてそういった物をホームページに掲載させていただき、そういうような感じで進めさせて頂きたいと思っております。
***メモ***
あれから8ヶ月がたちますが、未だに、「そういった物」は目にしていません。
配布やホームページに解説書を掲載で済ませようとしている点でも、都民とはリスクコミュニケーションする気がないことが表れています。
日本消費者連合会他、多数の団体を含む都民が求めている公開討論会も、果たして都はやる気はあるのでしょうか?
また、この人の暴言妄言は列記すればきりがないほどです。地下水管理(汚水が上がらないよう汲み上げ続ける)で生ずるはずの地盤沈下の質問でも、「沈下しない」としたことの論拠を問いたただし、N参事(当時)に想定回答時期を確認したら、「意味が分からない!!」と言ってキレた、ことも、また、仲卸の方への直接の牽制?発言があったらしいことも小耳に挟んでいます。
ご存知のとおり、ちょうど先週、日本消費者連盟が取りまとめる公開討論会の申し入れをしました(中央区議会議員の小坂先生のブログに詳細が記されています)。
この申し入れ時に、「都民には説明しない」なるトンデモナイ8月回答の件を問いただして再確認しましたが、おなじみのO課長やI副参事は、そのN参事(当時)の発言に対しては、「もう過去のこと」、などとして庇いたてて、さっさと片付けようとしました。
しかし、責任ある立場の行政の幹部が発言したことなので、きちんと意図と背景、実際にどうするつもりかを説明する義務があると思います。
都の公式方針として「都民には説明をしない」ということになっていたものと解釈されます。なお、この申し入れでは、都民の立場として、自治体単位程度で出張説明会を開いて欲しいという要望も出しています。
東京都が、「食の安全と安心を確保する」、「リスクコミュニケーションをする」、と従来から説明している以上、多くの都民が、これを重大なことと捉えるであろうためです(当然、もっと広い消費者、生産者、販売者に関わることです)。
その時、「子育て世代の人達も参加できるように」として打診をしたら、O課長が即座に、本当に瞬時に、「人が集まらない」と返してきました(それも明らかに怒った様子です)。
さらに、別の、I副参事は「人手が不足しているので説明しきれない」と、かぶせるように説明を加えました。
要するに、都は都民に説明する気が無いということか・・・。
日本消費者連盟のお話では行政が要請に応じて説明会を開く「行政講座」はこのところ良く行われているそうで、決して特別なものではありません。
さすが、豊洲の調査サンプルを捨ててしまおうとするお東京都様、上司を庇う部下の方々の見事な連携プレーです。
などと感心している場合ではありません。
ここから参考資料です。
東京都 総務局 人事部
幹部人事異動
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/03jinji/ido.htm
平成21年
局部課長級 4月1日付(PDF:434KB)
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/03jinji/210401ido.pdf
たしかにここに該当する人事情報があります。
また、リスクコミュニケーションをするとその参事が話をしている、2008年7月26日の専門家会議での発言を引用します。
(略)
今回の専門家会議の提言が出ましたので、それを踏まえて、私どものリスクコミュニケーションをするといった場合に、まず市場の関係者の方々とそういった問題について話し合うということが出てくると思います。また、都民の皆様方に対してということもあろうかと思います。
こちらのほうは、これまでホームページ、広報紙等でやってきましたけれども、今回、私どもが考えておりますのは、一つ、この専門家会議の提言の内容をわかりやすくまとめまして、まず都民の皆様にお知らせしていきたいと考えております。
今後、そのことについて先々何か検討会を設けるとか、そういったものをやってほしいという声は、例えばこの意見の要望の中でも確かにあります。そのことについては今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
(略)
検討課題、なる玉虫色の処理をして、「でもやっぱりやらないことにしたんだもん」という腹積もりにも思えます。
・・・誰も、その「方針変更」など、いっさい知らないうちに。
直接間接の情報隠蔽だけでなく、自ら責任を負うと発言した「検討課題」をあいまいなままに反故にし、いっぽうで根拠なしに現代の科学技術による不可能を可能と断ずる、この組織的な悪癖になんとか手を入れなくては、市場利用者・消費者の健康だけでなく、まっとうな精神構造を持ち合わせる職員の方々の心身も、さらに取り返しのつかないほどに蝕まれることにもなるのではないでしょうか。
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