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抗議の中 米軍艦出港/石垣住民「二度と来るな」
2009年04月06日 政治
【石垣】市の強い反対を押し切る形で、石垣港に3日朝から接岸していた米海軍佐世保基地(長崎県)所属の掃海艦「パトリオット」と「ガーディアン」が5日午前、出港した。寄港に反対してきた市民団体や労働組合のメンバーらは港近くに集まり、「二度と来るな」などと抗議した。
掃海艦を見送ったケビン・メア在沖米国総領事は「無事接岸でき、乗組員と地元住民の交流もあった」と成果を強調。市が寄港に反対してきたことに「米軍の民間港使用は日米安保体制のもとで日本政府から認められている。市は入港を断る立場にない」と指摘した。
大浜長照市長は記者会見で、寄港にあらためて強い抗議の意志を表明するとともに、米軍の民間港使用の根拠となる日米地位協定5条を「港湾管理者の許可がなければ入港できない、と改定すべきだ」との認識を示した。今後、日本政府などに要請していく。
掃海艦の乗組員らは早朝から出港の準備を始め、同市への通知通り、ガーディアンが午前11時半ごろ、パトリオットが正午ごろに離岸し、港を出た。
反対住民らは港湾施設のフェンス外から抗議の声を上げた。集会に参加した地元選出の高嶺善伸県議会議長は「既成事実を積み上げ、県全体を好き勝手に使おうとしている。地位協定の抜本見直しなど米軍の自由にさせない仕組みづくりが必要だ」と訴えた。
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