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(回答先: 検察批判「すべきでない」と前原氏、菅氏は小沢代表に理解【読売】2009年3月5日 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 4 月 04 日 20:02:02)
西松建設事件 検察批判はつつしもう!【山口一臣】THE JOURNAL 2009年03月16日
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/03/post_53.html
小沢一郎民主党代表の秘書の政治資金規正法違反捜査はいよいよ混迷を深めているように見える。
すでに多くの専門家が指摘しているように、いまいわれている逮捕容疑は軽微な形式犯で、人ひとりの身柄を拘束(逮捕)するような事件ではない。
検察OBや政界関係者の誰に聞いても、「なぜ、この時期に、あんな微罪で逮捕したのか?」と首をかしげる、異常な捜査であることは間違いない。
もちろん、「政治とカネ」の問題はこれからも透明性を高める努力が必要なことは当然で、国民はそのための監視を怠ってはいけないし、さらに公共工事の受注に政治家の「口利き」があり、見返りに金銭授受があったとしたら、言語道断である。新聞やテレビのニュースを見る限り、さも大疑獄事件のように見えるが、ひとつひとつの記事を冷静に読むと、話はまだそこまでいっていない。
とくに、ここ最近の報道を見ると、捜査の「異常さ」が際だってきた印象だ。
まず、小沢氏の秘書である大久保隆規容疑者が事前の事情聴取もなく、いきなり逮捕されたことが明らかになった。いうまでもなく捜査の基本は任意である。任意の事情聴取で容疑が固まり、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるなど、身柄拘束の必要があると判断されて、初めて逮捕権が行使される。それが今回は、いきなり強制捜査、即逮捕だったという。
当然、翌日の新聞1面トップにドーンと記事が載ることになる。
新聞各紙に漆間発言が掲載され、「国策捜査」批判が強くなると、こんどはバランスを取るかのうように「二階疑惑」が急浮上する。二階報道では他をリードしている毎日新聞の見出しで見るとわかりやすい。「二階側も本格捜査へ」(8日)→「二階側、週内立件へ」(9日)→「二階氏側きょうにも聴取」(同夕刊)。報道は勇ましいが、いまだに立件されていない。
小沢氏も二階氏も旧田中派の流れをくむ「同じ釜のメシを食った」政治家だ。典型的な「土建政治家」ともいわれている。その二人に揃って「疑惑」が浮上しているというのは、それなりに説得力がありそうに見える。新聞には「西の二階、東の小沢」なんて言葉も出ていて、わかりやすい。だが、政治資金規正法に詳しい検察OBに言わせると、二階氏関連の立件はかなり難しいといわれ、報道もいつの間にかトーンダウンしている。
次いで、小沢氏が10日の民主党常任委員会で代表続投を表明すると、突然、「東北の業者一斉聴取」(12日付、朝日新聞)という情報が流れる。さらに驚いたのが、小沢氏の元秘書だった衆院議員の石川知裕氏が検察に参考人聴取されるという話が、事前にじゃんじゃん流されたことだ。新聞などにも「小沢元秘書 聴取へ」などと大見出しが出る。それだけで、かなり悪いことをした印象になる。
3月14日付の「タハラ・インタラクティブ」で田原総一朗さんが〈小沢秘書逮捕に突っ走ってしまった検察が、後から新聞に情報を流すことでつじつま合わせをしているのではないかとさえ思える〉と指摘しているのは同感だ。
さらに検察は、ここへ来て地方の検察庁から応援検事を呼んだという。先の検察OBに言わせると、人事異動のあるこの時期に応援要請するというのはまったく常識ではあり得ない、という。一般の会社に当てはめても尋常ではない。
政治学者の岩井奉信さんは、週刊朝日の取材に今回のケースは「スピード違反でいきなり逮捕されたようなもの」だと解説してくれた。その例えを借りると、こういうことではないか。検察は、スピード違反で車を停めて、いきなり運転手(秘書)を逮捕してしまった。しかし、車を捜索すると中から何か不正なものが出てくるかもしれない。いや、少なくとも確証があって、逮捕したと考えるのが自然だ。しかし、確証はあくまでも検察側の「心証」で、実際に出てくるかどうかわからない(実際、まだ出ていない?)。もし、出れば大きなお手柄だが、出なければ大きな汚点となる。検察はいま、必死なはずだ。
しかし、果たしてそれでいいのか? と思う。
捜査機関は普通、犯罪を認知してから捜査を始めるものだと思っていた。今回は、まず「小沢秘書逮捕」があり、後から「逮捕」に見合う「罪」を探しているという構図に見える。田原さんのいうように、まさにつじつま合わせだ。これから、さらに「やってしまったこと」のつじつまを合わせるため、何かやってくるかもしれない。
考えてみると、「バランスを取るため」に「自民党の政治家も」というのも、いかにもつじつま合わせである。小沢氏の政治資金集めの方法が他の政治家と比べて明らかに悪質だという自信があるなら、堂々と小沢氏関連だけでやればいいと思う。まず、民主党に手を着けたら予想外の反発で、あわてて自民党にも、ではあまりに付け焼き刃だ。「特捜部が関心を持っている」と書かれるだけで、かなりのイメージダウンになる。
それはさておき、昨日の神保町フォーラムで、田原さんが「政治資金規正法だけで起訴なら検察の敗北だ」と言っていた。プライドの高い検察は、そんな批判に耐えられないかもしれない。だから、あまり検察を批判しないほうがいいと最近思い始めた。「政治資金規正法だけなら敗北だ!」「敗北だ!」と言い続けると、敗北したくない検察がまた、つじつま合わせをやってくる可能性があるからだ。コワ。
投稿者: 山口一臣 日時: 2009年03月16日 18:21 | パーマリンク
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