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「小泉政権が人間蹂躙であったことを銘肝すべし!!
人はよく言う。「教訓はいつも後からやってくる」と。多くの人々が、小泉・竹中構造改革の破壊的な結果の数々に気が付いたのは、小泉政権が終焉した後が多い。もちろん、小泉政権時代にも、植草一秀さん、紺谷典子さん、内橋克人さん、森永卓郎さんなど、ごく少数の知識人は構造改革の破壊的側面に心を痛めていた。いや、破壊的側面とか、負の側面とかいう形容は不正確である。この政権のまがまがしい実態は、既にアメリカで前例を作っているように、日本国憲法第25条、生存権の侵害を行う政策内実を伴っていた。
昨日、ある人と話をしたが、彼は1998年から続いている年間三万人の自殺者数は公称であって、実態はその二倍くらいはあるのではないかと言っていた。しかも年々増大しつつあるという。二倍はともかく、今の日本の状態を考えると、希望のタネはほとんど見当たらず、きわめて突出した二極分化社会が形成され、それが固定化してしまった感がある。経済中間層の消滅である。小泉政権は年次改革要望書に従って軒並み規制緩和を断行した。その結果、日本市場は、グローバル・スタンダードという、国際金融資本のルールに切り替えられてしまった。
アメリカのインセンティブによる構造改革を怒涛のように行った結果、日本国内は激しいデフレに蚕食(さんしょく)され、再配分システムが壊されてしまった。その上、さまざまな安全を担保していたセーフティ・ネットが軒並み破壊されてしまった。
小泉・竹中構造改革は、ネガティブな側面ももたらしたと言ってはならず、あれは全面的に国民毀損、国家毀損の国策だったというほうがはるかに正しい。小泉政権は既存システムの大破壊と、新自由主義構造への組替えを行った、まさに国策パラダイムの大変換だった。小泉政権とは、旧田中派政治の金権利権構造を、抵抗勢力と名づけてそれらを打破し、「聖域なき構図改革」というスローガン掲げて、さもそれが、最も進歩的な政策理念であるかのように国民を詐術した。ここに持ち出された竹中平蔵氏の独善的スローガンこそ、「構造改革を否定する者は進歩に逆行する抵抗勢力だ」という単線的な進歩史観であった。
何が悪質なのかと言うなら、「進歩=構造改革推進」というスローガンを掲げて、行った政策実態が新自由主義政策だったからだ。小泉・竹中構造改革は修正資本主義の範疇にあると偽装しながら、ネオリベ経済というまったく別物の国策に切り替えてしまった。新自由主義とは経済で言うなら、あらゆる政府規制を解除して、原理的な市場経済に任せることだが、それを行うと、福祉、医療、教育、安全等が、欲望資本主義の荒波に翻弄されて機能不全を起こすことだ。その際、資本力のない企業や個人のような経済弱者は、酷使や搾取によってひどい目に遭い、一方、少数の資本強者は富を寡占する状況になる。傾斜配分である。
新自由主義の特徴として、企業が儲かるか儲からないかという発想だけが優位を占め、他の考え方や価値観は無駄なもの、非効率なものとして切り捨てられてしまう。その中で特筆に値するものは後期高齢者医療制度であった。2006年春の衆議院厚生労働委員会で強行採決されたこの法案は、75歳以上の高齢者を制度的に社会から隔離してゲットーに押し込めるものであり、稀代の悪法である。今まで保険料は家庭単位で徴収されていたが、これは個人単位で保険料を徴収する。収入のない老人に自己責任原則を被せ、年金の支払いから天引という強制徴収を行う。
「後期高齢者の心身の特性」というものがある。
@老化に伴う生理的機能の低下により、治療の長期化、複数疾患への罹患(特に慢性疾患)が見られる。
A多くの高齢者に症状の軽重は別として認知症の問題が見られる。
B後期高齢者はこの制度の中で、いずれ避けることのできない死を迎える
この制度には選択権はなく、75歳になったら自動的に後期高齢者の枠組みに編入されてしまう。わかりやすく言うなら福祉破壊の可視化である。 @〜Bまでをご覧いただきたい。@は、人間が老いると、さまざまな複数の病気に罹りやすくなり、それは長期化すると言っている。これが何へ帰趨しているかといえば、75歳以上の老人は生きているだけで金がかかるから、存在自体が無駄だと言っているのである。
Aはこれに区分された年齢に達すると痴呆になると言っている。Bは「死は不可避だ」と言っているが、それは人間が生物である以上、すべての年代に当て嵌まる自然の成り行きだが、75歳以上に限って、死は避けられないという言い方は、「早く死ね!」ということである。
要するに、この後期高齢者医療制度の思想とは、機械論的人間存在論であり、身体の各パーツが機能している若い時代だけが有用性があり、ある高齢に至ると消耗部品のように使い道がなくなり、それは存在の権利を持たないと言っているのである。もし、存在したければ自分で金を払ってもう少し息させてくださいと社会に嘆願せよと言っているに等しい。この思想は紛うことなき棄民思想である。
小泉政権が強行採決したこのような邪悪な法律は、社会に希望を欠落させ、国力を削ぎ落とす元凶となる。高齢者を社会制度という目に見えない柵で別枠の領域に囲い込み、ゴミ捨て場のゴミのようにスクラップとして扱う棄民制度。まさに生存権の破壊そのものだ。これも世代的な意味における階級分化社会であり、老人のゲットゥー化である。
ちなみにゲットゥーとは、ユダヤ人が法律によって居住を強制された市街地区を指す言葉であり、中世ヨーロッパの諸都市に設けられたユダヤ人の強制居住区域のことである。イメージとしては強制隔離収容所に近い。収入のあてのない老人から保険料を強制徴収するむごさは、社会が人間の生存権を認めるのは75歳未満までですよという制度であり、それ以上になったら、廃棄処分にしますよということである。
後期高齢者医療制度は、可視化できる非道なるネオリベ政策の一端を示したものであり、小泉政権がもたらした人間性破壊の要素は数多くある。自公政権が継続したら、このような人間性破壊と社会の不安定要因が限りなく増大し、圧倒的多数の極貧生活が現実のものとなる。このまま自公政権を放置すれば日本は第二のニューオリンズになる。しかも、言論の自由は完全に封じ込まれ、翼賛状況は常態化するだろう。」
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/03/post-ce4a.html
関連
後期高齢者に対する迫害と厚労省の大嘘←現時点で判明していること、これは大スキャンダル
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/555.html
投稿者 どっちだ 日時 2008 年 3 月 11 日 03:38:45: Neh0eMBXBwlZk
後期高齢者医療制度は「団塊うば捨て山」(JANJAN)
http://www.asyura2.com/08/senkyo46/msg/799.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 2 月 02 日 18:55:07: twUjz/PjYItws
自民党に郵政民営化の見直しをやる資格はあるか?(神州の泉)
http://www.asyura2.com/09/senkyo59/msg/281.html
投稿者 JAXVN 日時 2009 年 2 月 22 日 09:33:35: fSuEJ1ZfVg3Og
仲間に銃向ける階級戦争 (ビル・トッテン)─日本海新聞
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/695.html
投稿者 外野 日時 2005 年 10 月 16 日 07:09:23: XZP4hFjFHTtWY
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