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天下のワシントン・ポスト紙の記事なので、すぐにどこかに和訳が出るだろうと思っていたのですが、なかなか出ません。仕方がないので訳しますが、前半は新しい言葉の使用例なので端折り、後半部分だけにします。
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ブッシュ政権はこの言葉[対テロ戦争]を2001年9月11日の直後に採用した。同時に、察知した脅威の範囲の支配権を掌握するための攻撃と、その脅威と対峙するうえで必要と思われた軍事作戦を導入した。
攻撃開始から9日目にブッシュ大統領は連邦議会での演説で、「われわれの対テロ戦争は、地上のあらゆるテロリスト集団を見つけ出し、阻止して、敗北させるまで終わらない」と述べた。
だが、これに対する批判が国外や、米軍内部を含めた国内にあり、対テロ戦争という用語は敵の性質と能力を誤解させると指摘した。たとえば、何人もの米軍将校によれば、アルカイダとそれ以外の反米武装集団とを単一の運動体の一部として分類するならば、それらの力を誇張する結果になるという。
二期目のブッシュ政権の初期には、当時のラムズフェルド国防長官が「暴力的な急進主義に対する国際闘争 global struggle against violent extremism,GSAVE」という言葉に変えることを提唱した。だがブッシュは変更を拒否し、「[対テロ]国際戦争」という言葉が米国の闘っている紛争の正確な表現であるとの立場を軟化させることが決してなかった。
先月、国際法律家委員会はオバマ政権に対して「対テロ戦争」という言葉の使用をやめるよう迫った。同委員会によれば、この言葉によってブッシュ政権は、赤十字国際委員会が拷問と認めた拘禁方法や尋問手段を含む「さまざまな人権侵害や人道法違反に対する偽の正当性」を与えられた。
米軍の反乱鎮圧フィールド・マニュアル最新版の執筆に協力したジョン・A・ネイグルが語ったところでは、この言葉は「別々に異なる組織や反乱者を一緒くたにしてしまったように思われるため、途方もなく不運な言葉だ」。
現在ネイグルはワシントンにある防衛政策のシンクタンク、新米国安全保障研究所の所長を務める。「米国の戦略は、敵を実態以上にしてしまうよりも分断し降伏させることにあるべきだ。米国は世界中で数多くのさまざまな反乱と向き合っている。その地方なりの大義をもつ反乱もあれば、国境を越えた反乱もある。これらのすべてを1枚のレンズを通して見るならば、その像は歪み、敵は拡大されて見える」。
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