★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK60 > 769.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=40613
【【政権交代前夜】今、霞が関で何が起きているのか】
2009年3月19日 掲載
民主党政権なら“お通夜”の旧厚生官僚
厚労省
「民主党政権になれば、最もやりにくいのはうちの役所かもしれません。特に旧厚生系の官僚はその話題になると〈お通夜〉状態ですよ」
中堅のひとりはうんざりした顔で語る。
ここ数年、厚生労働省は、つねに野党から集中砲火を浴びてきた。「消えた年金記録」「後期高齢者医療」など問題は山積している。国民生活に密着した案件ばかりだったため、国会では何度も論戦を巻き起こした。
民主党の厚生労働部会は荒れない時はないと、その官僚は打ち明ける。出席者には毎回、長妻昭を筆頭に山井和則、蓮舫など党内でも論客といわれる議員が顔を揃える。
「はっきり言って長妻以外は勉強不足が目立つので、どうとでもなるのですが……」と、別の中堅官僚も悔しそうな口ぶりで言う。
かつて、部会はいつも同じ三段論法で逃げ切ってきた。
「政府としては、適切に対応していきたい」
「可能な限り調査する」
「承知していない」
過去には、議員会館の長妻事務所を“ご説明”のために訪問し、「今日は資料を出さずに済んだ」とガッツポーズした野党担当官僚もいた。のらりくらりと対応するうちに、問題が沈静化するのを待つのが彼らの得意技だった。しかし、定期的に不祥事が明るみに出るようになり、国民の厚労省に浴びせる視線はますます厳しいものとなっている。古い三段論法は通用しなくなってきた。
「07年には新人事構想を発表してイメージの刷新を図ったのですが、効果は省内人事が崩れただけでしたね……」と、厚生系幹部職員は肩を落とす。
73年組の水田邦雄保険局長(59・東大法)と中村秀一前社会・援護局長(60・東大法)の1年半前の次官争いは、他省庁の事務次官経験者だった江利川毅(61・元内閣府次官=東大法)を起用するウルトラCによって頓挫した。今後の人事は不透明だ。
省内ではこれまで、厚生系が人数で圧倒的に主流で、次官をはじめ幹部系ポストをほしいままにしてきた。しかし、今国会は「雇用国会」。主要案件は旧労働省マターが続く。さらに旧厚生系は、民主党との対決姿勢を明確にしすぎてきたという足かせもある。「旧労働官僚が旧厚生官僚を凌駕(りょうが)することも否定できない」と、旧労働系官僚の鼻息は荒い。
▽よこた・ゆみこ 埼玉県出身。96年、青山学院大学卒。週・月刊誌で主に女性、官僚、政治をテーマに記事を執筆。著書に「私が愛した官僚たち」(講談社)、「ヒラリーをさがせ!」(文春新書)。4月から「ニュースの深層」(朝日ニュースター)サブキャスター。
■関連記事
http://gendai.net/?m=list&g=syakai&c=020&s=346
【【政権交代前夜】今、霞が関で何が起きているのか】
▼民主党政権なら“お通夜”の旧厚生官僚 (掲載日:2009年3月19日)
「民主党政権になれば、最もやりにくいのはうちの役所かもしれません。特に旧厚生系の官僚はその話題になると〈お通夜〉状態ですよ」 中堅のひとりはうんざりした顔で語る。 ここ数年、厚生労働省は、つねに野・・・
▼「旧自治」天下に「旧郵政」歯ぎしり (掲載日:2009年3月18日)
麻生内閣誕生によって、霞が関で唯一浮かれムードに包まれたのは総務省だろう。官邸に強いパイプができたからだ。「岡本総理」とも陰で揶揄(やゆ)されている岡本全勝・首相秘書官(54)のことである。それまで・・・
▼二階大臣に捜査及べば省内下克上 (掲載日:2009年3月17日)
民主党シフトに舵を切ったといっても、表向きは政権与党に従うのが公僕(=官僚)の常識だ。その役割を最も担っているのが、河村官房長官の秘書官の今井尚哉(50)だ。 今井は安倍政権時代の首相秘書官。今回・・・
▼早めの「民主シフト」は吉か凶か (掲載日:2009年3月13日)
●福田辞任で栄華つかの間 安倍政変からわずか1年で福田前首相が政権を放り出したのは記憶に新しい。経済産業省では当時、首相の突然の辞任で生じたやり場のない怒りの矛先が、菅原郁郎元首相秘書官(52・現政・・・
▼小沢辞任なら『主計局支配』に暗雲。省内は再び戦国時代 (掲載日:2009年3月12日)
「小沢の秘書逮捕さえなければ、新布陣は完璧だったはずなのに……」 主計官僚のひとりは肩を落とす。 “小泉の懐刀”だった丹呉泰健主計局長(57)がキャリア的に葬られたとしても、小沢一郎代表のかつての側・・・
▼中川“酩酊”会見の裏に大混乱『次官レース』 (掲載日:2009年3月11日)
最近、財務省を襲った未曽有の危機は、なんといっても中川前財務相の「酩酊(めいてい)会見」だ。 篠原尚之財務官(56)、玉木林太郎国際局長(55)など4人の財務官僚が随行していながら失態を食い止めら・・・
▼小沢秘書逮捕で狂った“エース温存”戦略 (掲載日:2009年3月10日)
小沢一郎民主党代表の公設第1秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたニュースは、霞が関にも大激震を走らせた。財務省の若手官僚は言う。「幹部連中は、夕方からテレビの前にかじりつきでした。官邸、自民党・・・
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK60掲示板
フォローアップ: