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昨日はWBCの決勝戦で日本中が沸いた。9回で同点になり、延長戦に突入した。嫌な予感がした。その直後の大一番に、イチローがバッターボックスに立った。イチローのバットがヒットを放った。貴重な2点が入り、ダルビッシュ有がこれを守り切り、日本は勝った。やはり世界のイチローだ。 ニュースはどれもWBC一色だったが、小沢事件のことも私は気懸かりだった。夜9時のNHKのニュースを見なければならないので、タクシーに乗り携帯電話でこれを見ながら帰宅した。午後9時半過ぎから小沢民主党代表が記者会見するとの報が入った。自宅に着き暫くすると、小沢氏の記者会見が始まった。私は小沢氏の一言一句を聞き逃さないよう、食いってこれをみた。小沢氏にとっては、一世一代の正念場である。民主党にとっても日本の政治にとっても正念場でもある。 小沢氏の続投は予想されていたし、起訴を受けて小沢氏の続投は決まったと伝えられていた。しかし、この記者会見での小沢氏の一言半句から新たな闘いが始まる。小沢氏もその覚悟で記者会見に臨んだと思う。私は小沢氏の記者会見の良し悪(よしあし)を第三者的に評論する気など更々(さらさら)ない。なぜなら、小沢事件は自公“合体”体制が検察を使って政敵を抹殺するという卑劣な行為であるからだ。小沢氏がそのような認識をもち、これと闘う気がなければ、そもそもこの話は始まらない。この一点では、小沢氏は最初から少しもブレていない。私はこの点を一貫して支持してきた。 小沢氏がこのまま民主党の代表を務めることには、当然のこととしてマイナスがあるだろう。そんなことは当り前のことである。小沢事件は、自公“合体”体制がそのことを狙って仕掛けたのだ。小沢氏の続投により民主党のイメージが落ちると言うのであれば、小沢氏が民主党の代表を辞任した場合の得失も考えなければならない。問題は選挙の顔などではないのである。自公“ 合体”体制が検察を使って政敵を抹殺するという卑劣な行為にどう立ち向かうかの問題なのだ。民主党が政権をとった場合、このような行為には断じて与しないという決意があるかどうかという問題なのである。 昨日の記者会見でも小沢氏は“相変わらず口下手”だった。それは本人が自認するところであるから仕方ない。しかし、小沢氏の続投の決意と心意気は十分に窺えたと思う。政治家は、口だけで勝負するのではない。そういう政治家を口先三寸という。小沢氏が薄っすらと涙を浮かべたのは、自公“合体”体制の卑劣な行為に対して必ずしも十分反撃できなかったことと己の想いを十分に表現できない“もどかしさ”からだったのではないか。いずれにせよ、賽は投げられた。闘っていくしか活路は生まれない。 それでは、また。 |
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