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検察は日本の民主主義の敵(および小沢攻撃の予測、K.V.ウォルフレン (1994))
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/731.html
投稿者 i^i 日時 2009 年 3 月 25 日 18:30:18: uYCM.EuCxbqec
 

# 正確には出典の
http://www.amazon.co.jp/人間を幸福にしない日本というシステム-カレル・ヴァン-ウォルフレン/dp/4620310190/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1237971130&sr=1-2
# で確認して下さい。

# 第45回衆議院総選挙総合スレ831
# http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1237912033/ より

7 :無党派さん:2009/03/25(水) 13:17:40 ID:URaeubda
ちょっと長文をば。
KVウォルフレン 人間を幸福にしない日本というシステム 検察は日本の民主主義の敵
どの国にも見張人はいる。犯罪活動や度をこした搾取の結果として文明社
会が破壊されないよう見張らせるためだ。統治機関にある者は、政治家か
ら役人まで全員がそれぞれの職責において見張人の役割を少しずつ果たす
よう期待されている。
しかしやっかいなことに、特定の利益集団が常に存在する。個人、集団、企業
その他の組織が、それぞれ果たしている社会への貢献によって正当化
できる以上の影響力を社会に及ぼしたいと思っているからだ。その結果、
特殊利益集団の力が強くなりすぎるという状況が生じやすい。それにくわ
えて、政治家や官僚は仕事を通じてこうした特定の利益集団に肩入れしか
ねないので、政治家や官僚を見張るための、信頼できる見張人が必要になってくる。
このような役割を担う人や機関を、われわれは見張人の見張人という意味
で、超・見張人と呼んでいいだろう。超・見張人は、われわれ全員とまで
はいかなくとも、大多数が信頼できる人や組織でなくてはいけない。超・
見張人は、社会が悪人や悪の組織に乗っ取られないための具体的な保証で
なくてはならない。
本当の民主主義なら、言論報道機関がある程度この役割を担っている。そ
の意味でも、本書の後の部分で、日本の言論報道機関の日本社会における
きわめて特別で興味深い役割について詳しく検討しなければいけないと思う。
しかし今は、日本国民から一番の尊敬を受けていると見られる、ある権力
集団にしぼって話を進めたい。この集団は、社会を健全に保つ役割を最終的
に託せる機関だと一般に信じられている。
日本人一般が超・見張人として思い描くのは、検察庁だ。
 検察の行動を批判する人はかなり少ない。多くの日本人のイメージでは、
検察官は神にきわめて近い存在だ。そしてこのようなイメージは、検察庁の
面々が常に広めようとしているイメージであることは言うまでもない。
 検察の活動が政治家に狙いを定めると、人々はたいてい大よろこびする。
実際、検察が非難されるときがあるとすれば、それは政治家に対して断固た
る態度をとらないときだ。検察官が政界に狙いを定めたからと言って新聞が
彼を非難することは、まずありえない。

8 :無党派さん:2009/03/25(水) 13:19:00 ID:URaeubda
このようなまぶしい聖なる御光を、日本の検察官たちに人々が纏わせている
のは、きわめて残念なことだ。それはいかにもつくり事めいたリアリティの
代表例である。すなわち日本の司法にまつわるつくり事であり、実際、これ
は日本の政治システムのなかでもきわだってよくない例だ。
あえて言わせてもらえば、日本の検察官たちは、日本の民主主義実現のうえ
で、最終的な、そして最も手強い障害物になりかねないと私は思っている。
 検察官は、社会の超・見張人などではまったくない。日本の民主主義者は
検察官に声援を送る理由は何もない。むしろ検察官は、独立した司法制度こ
そが真の司法と民主主義維持の一番の保 工I工  第四章 官僚独裁主義[ママ]

証だということを知っている者のすべてから攻撃されてしかるべきなのだ。
 読者の多くは、このような意見は大胆すぎると、きっと驚かれることだろ
う。私の言わんとするところをご説明する。
 まずは日本の検察が置かれた特別の状況から見ていくのがいい。それに合
わせて、そうした環境のせいで検察官の頭のなかにはどんな考えが去来して
いるか、われわれなりに想像を働かせてみることにしよう。
 日本の検察官は異常に強大な権限をもっている。犯罪や不祥事の容疑者に
ついて、逮捕・尋問・起訴をするかしないか、自分ひとりで決める権限があ
る。仕事の関係で各地の司法制度と接蝕せざるをえない外国人は、研究のた
めに訪問した先で、日本の検察官にこのような高度の自由裁量権が与えられ
ていることを知って驚いている。

9 :無党派さん:2009/03/25(水) 13:21:25 ID:URaeubda
 さらに、そういう外国人にかぎらず、知れば必ず魂消る事実は、有罪判決
率が桁外れに高いことだ。日本の検察官が起訴の決定を下し裁判にかけた被
疑者はその九九・八%が有罪になっている。この数字は、同じ職業にたずさ
わる外国人の多くをいささか当惑させる。日本の裁判官はいつもいつも、検
察官の言うことに合意していることになるからだ。これでは実際には裁判は
おこなわれていないということだ。あるいは、裁判は実質的に検察官によっ
ておこなわれているも同然と言ってもいい。本質的には、裁判は検察官の頭
のなかでおこなわれていることになる。(中略)
 私が知っているかぎりでは、日本の検察官は、いったん容疑者を法廷に送
ると決定したら、細心の注意を払って仕事をする。つまり、裁判にかけたら
有罪判決が自動的に下ることを片時も忘れてはいけないのだ。しかし、もし
あなたが検察官だとして、他人の今後の人生をあなたが決定したことを、自
分にどう正当化するのだろうか。
 他人の頭のなかに入っていって、そこで何が起きているかを正確に知るこ
とは不可能だ。それでも、動機については合理的な推測が可能である。少し
だけ、検察官の心のなかを考えてみよう。

どんな理由があって、彼は、先輩たちが彼の前の時代にやったとおりに自分
の権力を用いつづけなければいけないと考えるのか。
 私が想像するのはこうだ。検察官は、自分は司法の特別の才能に恵まれて
いるから、心のなかで好きなように判断する大きな特権が自分にあることを
正当化できる、などとは思っていないだろう。彼は自分が人間を超える存在
だとは思っていないはずだ。日本の検察官が容疑者たちの運命を決定する力
があると自分を正当化するのは、これに関して伝統的に決定権をもってきた
機関に彼が〓貝として加わっているという意識からだ。

10 :無党派さん:2009/03/25(水) 13:23:17 ID:URaeubda
 そして、この司法機関の基本的使命は、社会の秩序維持という、ほとんど
神聖な使命だ。社会秩序というのは、日本の官僚にとって一つの強迫観念な
のである。
 社会秩序は、日本人の政治に対する考え方のなかでは、当然のようにいい
ものだと考えられている。それは正義よりもっといいものだと考えられてい
る。そのため、日本の司法制度のなかには、社会に正義がおこなわれている
かどうかを見届ける人間的要素があまり組み込まれていない。
裁判官が検察官の決定に従うのは多少ともそうせざるをえないからであり、
検察庁はまず第一に現状維持に関心がある。その理由は、現状を維持しっづ
けることが、おおむね秩序を保つための最善の方法だと思われているからだ。
 これは日本の民主主義にとって重大なことだ。なぜなら、既成秩序とはす
なわち官僚独裁主義だからである。日本に民主主義の可能性を実現するため
には、官僚の意思決定に政治家の支配が 第一部 よい人生を阻むもの  工
工4 [ママ]

及ぶようにならなくてはいけない。それは現状を激しく破壊することになる
だろう。官僚たちは、なんとかそんなことにならないよう努めるだろう。
 日本の検察庁は法務省の統制下にあるから、結局は官僚制度全体の下僕と
いうことになる。つまり、官僚たちが強力な政治家たちに脅威を感じはじめ
たら、検察が面倒をみるのだ。田中角栄にこれが起こり、金丸信にも起きた。
小沢一郎やほかの改革派政治家たちにも同じことが起きるかもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑これを予測したのは1994年


33 :無党派さん:2009/03/25(水) 13:37:47 ID:URaeubda
>>11[ママ]続き
「金権政治」という文脈で政治家のしたことを検察が追及するとき、日本の
政治家もこれと似たような立場に置かれる。たぶん、あなたもすでにお気づ
きだと思うが、不運な政治家に腐敗の格印が押された後、その件はすっかり
忘れ去られてしまうことが多い。なぜなら、件の政治家ははたして実際に法
に反することをしたのかどうかは、常にあいまいにされたままだからだ。
 たとえ検察の政治家に対する判断が完全でなかったとしても、構造汚職に
手をつけるのは、何もしないよりはましだと言う人がいる。しかし、そう言
う人は肝心な点を見逃している。もし警察が高速道路で時速五〇キロ以上の
スピードを出している車を全部とめて罰金を科したとしたら、
        さた [ママ]
                           ヽヽ[ママ]
それは狂気の沙汰だろうが、少なくとも全員同じように扱った点でフェアだ
と言える。同じでんで、もし検察が政治資金規正法がらみで一人か二人の政
治家を同法違反で逮捕したいと思ったとしたら、ほかの何百人も逮捕しない
かぎり、それはおそろしく不公平な扱いをしていることになるのだ。そして
そんなことをしたら、国会は空席だらけになってしまうだろう。法律の規定
を明確にした上で、すべての者にわけへだてなく法を適用するか、あるいは
それができないのなら、いさざよくすべてを諦めるかのどちらかしかないは
ずだ。
 法の正義と民主主義の基準に照らしてみると、日本の検察官が過去におこ
なってきたことをする法的な権限はない、と私は考える。そしてそれをやめ
るのが早ければ早いほど、日本が真の民主主義になるチャンスは大きくなる。
 

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