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2009/3/24 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/71171
●墨田区の要請で15人が入所していた
高齢化社会のひずみがまたひとつ表面化した。9人の命が奪われた群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」の火災。東京・墨田区の要請で15人が入所し、このうち3人が犠牲になったとみられる。入所者は全員が墨田区から月8万円程度の生活保護を受け、これが施設側に払われ、そこから食費などが賄われていた。
なぜ、群馬なのか。墨田区の保護課によると、生活保護受給者のうち、ひとりで生活できず、親族から相談されたり、地域から不安の訴えがあったりした場合、区が施設を探し、本人や親族の同意を得て入所先を決める。都内の施設には空きがほとんどないのが実情だ。
「墨田区の場合、区の紹介で養護老人ホームなどの施設に入居している高齢者らは2月下旬時点で約350人。都内の施設に入れたのは150人強で、残り約200人は10県に散らばっています」(福祉関係者)
茨城109人、群馬34人、千葉16人などのほか、富山や香川の施設に入所した人もいるという。
今回、火災を起こした「たまゆら」はNPO法人「彩経会」(高桑五郎理事長=84)が運営。介護や食事などを提供する有料老人ホームは、老人福祉法に基づく県への届け出が義務付けられているが、「たまゆら」は無届けで、スプリンクラーも設置されていなかった。群馬県は23日に立ち入り調査する予定だった。
6年後の2015年には4人に1人が高齢者になる時代に突入する。それなのに、肝心の老人ホームは絶対的に不足。介護職員も足りない。運良く入れても見ず知らずの土地で、今回のような無届け施設なんてことも十分起こり得る。
「効果の期待できない定額給付金をバラまく前に、高齢者対策に予算を厚く配分するのが当然。今回亡くなった方々は、老人いじめ政策の犠牲者ですよ」(前出の福祉関係者)
明日はわが身である。
(日刊ゲンダイ2009年3月21日掲載)
2009/3/24 10:00 更新
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