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「弾道ミサイル配備すべき」田母神元空幕長、著書で主張
2009年3月22日3時0分
http://www.asahi.com/national/update/0321/TKY200903210232.html?ref=goo
日本の侵略を正当化する論文を発表し更迭された田母神俊雄・元航空幕僚長が、20日出版の著書で、防衛政策の根幹である専守防衛を批判し、弾道ミサイルの導入を説いている。自衛隊の元最高幹部が政府方針を大きく逸脱する考えを表明するのは異例。再び物議をかもしそうだ。
この本は、自衛隊OBで評論家の潮匡人氏との対談をまとめた「自衛隊はどこまで強いのか」(講談社)。
北朝鮮の弾道ミサイルの脅威をめぐる対談の中で、田母神氏は敵地攻撃の制約となっている専守防衛に言及。「軍事的には間違った戦略」と述べている。
田母神氏は、さらに北朝鮮と交渉するための方法として「領土を攻撃する空対地ミサイルや艦対地ミサイルを配備する必要がある」とし、具体的な兵器として「弾道ミサイル」を挙げている。
核武装論については他の著書などでも主張してきたが、改めて「自立した国になるのに最も有効な手段は、日本が核武装をすること」と語った。弾道ミサイルを積んだ米潜水艦に「海上自衛隊の要員を乗せ、共同で運用することが現実的」などとしている。
田母神氏は朝日新聞の取材に「抑止のための攻撃力としては、弾道ミサイルが一番効率的。現職のときからそう考えていたが、口には出さなかった」と話した。
軍事評論家の福好昌治氏は「現実の最高機密情報に接していた人物の発言としては、あまりにも現実離れしている」と言う。(谷田邦一)
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