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(回答先: 首相「株屋は信用されない」 有識者会合で発言、批判相次ぐ(東京新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 3 月 22 日 10:46:57)
日本人なら誰でも知っている地下鉄サリン事件。
化学兵器テロが起こる事を予期したように防毒マスク企業が事件前に株価の異常が起こる。
オウム・サリン事件と株価(前編)
1993年8月、狂気の天才科学者・土谷正実は、サリンの合成に成功します。
1994年4月、オウム真理教の科学技術省大臣・村井は噴霧装置を完成し、富士川河口近くでサリンの噴霧実験を行います。
準備万端整い、後は、実戦で効果を試せばよいのです。
土地問題の訴訟でオウムに対して不利な判決が出されます。
麻原彰晃は、新兵器サリンを使い、この裁判官へ報復することを決定します。
裁判官は、長野県松本市の公務員官舎に住んでいました。
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その男は、オウムが松本でサリンをばら撒くことを、何故か事前に知っていました。
オウムの幹部かもしれませんし、あるいは幹部から情報を手に入れる立場にあった人物かもしれません。
男は、この情報を利用して株で金儲けをしようと考えます。
サリンのテロが起きれば、人々は恐怖から防毒マスクを欲しがるに違いありません。
いったい何を買うか?
重松製作所は、産業用防毒マスクのシェア8割の企業です。
同社の株は、普段は1千株〜5万株の出来高しかありません。
その男は、5月6日の寄り付き600円から買い始めます。
そして、2週間、男は100万株も重松製作所を買いあさります。途中から提灯がつき、19日には、株価は1090円まで暴騰します。
男の平均買値は、860円、合計8億6000万円の投資です。
後は、オウムが事件を起こすのを待つだけです。
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1994年6月27日(日)午後11時前ごろ、長野県松本市の会社員の河野義行さんは妻と一緒にテレビを観ていました。
妻が突然、気分が悪いと言い出します。
河野さんは、119番通報をします。
しかし、被害は、河野さん宅ばかりでなく、周辺の住宅に広がっていました。
オウムの憎むべき犯罪は、死者7人、重軽傷者600人以上の犠牲者を出したのです(松本サリン事件)
28日、夕方、捜査本部は「被疑者不詳の殺人容疑」で、河野さんの自宅を捜索、薬品類などを押収します。
なんと、第一通報者の河野さんを犯人と決めているようです。
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6月28日、重松製作所は880円で、前日と変わらず。出来高は僅か7000株でした。
翌日も薄商いで、株価は変わらず。
どうも警察の誤認捜査のせいで、国民の恐怖心が盛り上がりません。
◆◆「警察の馬鹿め!」、男は、困り果てます。◆◆
◆◆ この続きは、明日発表します。◆◆
◆◆ 本編は、takebe さんの掲示板への投稿をヒントに書きました。◆◆
オウム・サリン事件と株価(後編)
7月3日、事件の原因物質がサリンであることが判明します。河野さんの自宅から、サリンが検出され、7月7日頃から、無実の河野さんを犯人扱いする新聞記事、テレビ報道が溢れだします。
この疑惑が完全に晴れたのは、翌年3月20日の地下鉄サリン事件が起こった後のことです。
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男は、予想外の展開で株価が値上がりしないので、焦りを感じ始めます。何せ、高利で借りている資金です。こんな流動性の乏しい株を売れば暴落が必然です。男は、損失を出しながら少しずつ株を処分します。
1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こります。
震災現場の必需品として、防塵マスクの売れ行きが増えます。
重松製作所の出来高も少し増え、男は損切りを完了します。
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麻原は、警察にもぐりこませた信者からの通報で、上九一色村の強制捜査が近づいていることを知ります。裁判関係の記事によれば、3月18日、麻原は、リムジンの中で、村井に地下鉄サリン事件の総指揮をとることを命令します。しかし、その男は、村井よりはるかに早い3月6日に、この情報を掴んでいたようです。
1995年3月20日、東京都内の営団地下鉄日比谷、千代田、丸ノ内線各線の5本の地下鉄車内のラッシュ時。
場所は政府機関が集中する霞ヶ関周辺。
林郁夫らオウムの犯罪者は、ビニール袋に入ったサリンを傘の先で突き、無差別テロを実行します。
(地下鉄サリン事件)
この犯行で、12人が死亡、5311人がサリン中毒の被害を受けました。
3月22日、鳥かごのカナリヤを先頭に防毒マスクと防護服を装着した警察官が、サテアンなどを強制捜査します。
狂気の犯罪集団オウムの正体が明らかになります。
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「近い将来、サリンのテロと強制捜査が行なわれる。」、男は地団太を踏みます。
もう少し前だったら重松を売らずにすんだのに、ついていません。
警察の強制捜査にも大量のマスクは必要です。オウムは、上九一色村に立てこもり、警察との長期戦になるかも知れません。男は、再び防毒マスク株を買うことにします。
今回は、銘柄を換えて、防衛庁や警察に強い興研を買うことにします。
3月6日、2500円(360円高)で8万株、7日2580円(80円高)で118000株。
その後、株価は低迷しますが、男は、その時を固唾を飲んで待ちます。
3月20日、地下鉄サリン事件発生。
しかし、この瞬間に、サリンの犯人は、河野さんではなくオウムだと誰もが確信をもちます。
この日の興研株は、250円値上がりしますが、1970円に回復しただけです。
男の買値を2割以上、下回っています。
21日は、春分の日。さて、翌日の強制捜査の日。
事件の解決を見越して、興研は220円も暴落し1650円になります。
男の思惑は、完全に失敗し、後は破滅が待っていました・・・・
しかし、最近の炭そ菌テロに関連して、重松や興研が値上がりしたのを体験すると
この男の読みは的外れとも言い切れません。
◆◆インサイダー取引にもリスクがあることがよく分かります。◆◆
◆◆ 調べるとこの話は、かなり有名なようですが、この男って誰でしょうね。◆◆
(参考文献)「オウム帝国の正体」 一橋文哉著 新潮社
http://j_coffee.at.infoseek.co.jp/sonotoki.html
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