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世の中は、今日から3連休だそうで、今日から「高速道路料金の上限1000円」が一歩早くスタートした東京湾アクアラインの様子を伝えて、この政策の経済効果をアピールするために、いろんなニュース番組でヤラセインタビューを放送してた。東京湾アクアラインは、神奈川県の川崎から千葉県の木更津までを真っ直ぐにつなぐ東京湾の海底トンネルで、陸路を行くと1時間から2時間も掛かる距離が、たった15分ほどで行くことができる「便利だけど値段が高い有料道路」だ。完成当初は、たしか片道が4000円以上もしたんだけど、あまりの値段の高さに、ほとんど利用する人がいなくて、しばらくしたら、片道3000円に値下げした。それでも、陸路の3倍も掛かるから、よほど急いでる人とか、よほどお金に余裕のある人しか使わない特殊な道路だった。
それが、今日のテレビのニュースを見たら、いつもは週末でもガラガラで人気のないアクアラインが、開通以来、初めてとも言えるほどのものすごい大渋滞になってて、タダでさえ空気が汚い東京湾に、ものすごい排気ガスを立ち上らせて地球温暖化を加速させてた。すべてのニュースが、途中の海上サービスエリアの「海ほたる」の様子を伝えてたけど、いつもは数台しか停まってない広い駐車場が、隙間なく埋まってる満車状態で、駐車場の空き待ちの車が何列にも並んでた。
それで、「海ほたる」でインタビューを受けた人たちは、みんな笑顔で、「1000円になったから来たんです」と答え、食堂でご飯を食べてる人たちも、みんな笑顔で、「料金が1000円になったので、浮いたお金で食事してます」と、この政策が経済効果をもたらしてることを必死にアピールしてた。あたしは、あまりにもワンダホーなヤラセ映像を観て、飲んでたお味噌汁を思わず噴き出しそうになっちゃった。そしたら、すぐにフロッピー麻生のぶらさがり会見の映像に切り替わって、あのバカが得意満面で「どお?みんな喜んでたでしょ?ボクも1000円なら嬉しいからね」なんてノタマッちゃったもんだから、あたしは、今度こそ本気でお味噌汁を噴き出しちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、フロッピー麻生って、機嫌が良くて調子に乗ってる時は「ボク」、緊張したり失言を気にしてる時は「ワタシ」、虚勢を張って自分の力を見せつけようとしてる時は「オレ」って、その時の精神状態によって一人称が変わるから、ホントに分かりやすいよね。酷い時なんて、1つの答弁の中でも、「ワタシ」って言ったり「オレ」って言ったり一人称がコロコロと変わるから、その時その時の精神状態が手に取るように分かる。ちなみに、心理学の本には、「話の途中で一人称が変わる人は情緒不安定」って書いてあるけど(笑)
ま、そんなことは置いといて、あたしが初めて東京湾アクアラインを通ったのは、3000円に値下げして、しばらくしたころだった。女3人のドライブで、千葉の鴨川シーワールドに行った時だった。最初は、いつものように首都高でノロノロと行くつもりだったんだけど、せっかく値下げになったからってことで、1人1000円ずつ出し合って、海底トンネルを初体験してみることにしたってワケだ。
だけど、走ってみたら、当然のことながら、海底トンネルの壁はコンクリートだった。そんなことは分かってたけど、海底トンネルなんか走るのは初めてだから、あたしは、何となく、「壁が透明でお魚たちが泳いでるのが見られるかも?」って期待してたのだ。そして、もしも壁が透明だったら、あたしは「これがホントの東名高速!」って言うつもりだったのに(笑)‥‥って、そんなこんなも散りばめつつ、それ以上に意外だったのが、その短さだった。片道3000円て言えば、東名なら静岡県の沼津まで行ける。約100キロだから、制限速度を守って走れば1時間以上は掛かる。
それなのに、おんなじ3000円のアクアラインは、走り始めて10分もしないうちに海上に出ちゃって、「海ほたる」が見えて来た。それで、あたしたちは、これまたせっかくだから「海ほたる」に寄ってみたんだけど、とにかく風が強い。周りに何もない海の上だから、ものすごい強風が吹き続けてて、3人とも髪がメチャクチャになっちゃった。それで、慌てて店内に避難したんだけど、日曜日だってのにほとんど借り仕切り状態で、何だか、人類が滅亡したあとのドライブインみたいな感じだった。
それで、「海ほたる」のキャラのぬいぐるみだの、和菓子の「カモメのタマゴ」だの、いろんなお土産が並んでたり、食事をするとこもあったんだけど、こんなとこでムダなお金を使うのはイヤだから、ここでは何も食べないことにした。だって、千葉に着けば、安くて美味しい海の幸が食べられるのに、何もこんなとこで高くてまずいものなんか食べる義理はないからだ。だけど、3人でウロウロしてたら、ハシッコにプリクラの機械が並んでるのを発見しちゃった。それで、念のために覗いてみたら、「海ほたるバージョン」のワクのプリクラで、あたしたちは顔を見合せて「おおっ!」ってことになっちゃって、10秒前まで「こんなとこでお金は使わない」って言ってたクセに、プリクラを撮りまくっちゃった。
あたしたちは、「海ほたる」を出たら5分もしないで木更津に到着したから、休憩しないで走ってれば、全線を15分ほどで走れちゃったワケだ。それで、「こんなに短い道路が3000円なの?」って思って、みんな呆れ果てて、帰りは陸路でノロノロと帰って来たってワケだ。そして、それ以来、こんなバカバカしい道路は一度も使ってないってワケだ。
‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、ニュースで流してた「海ほたる」でのインタビューで、たった1人だけ、30代くらいの男性が、「私は手続きが間に合わなかったので、2320円払って来てますよ」って答えてた。それで、あたしは、「えっ?」って思った。だって、アクアラインは、現金だと片道3000円だけど、ETC搭載車は2320円になる。つまり、この人は、現金じゃなくて、ETC搭載車に乗ってるワケだ。それなのに、1000円にならなくて、今まで通りの2320円って、どういうこと? 「手続きが間に合わなかった」って言ってたけど、ETCを搭載してても、その他に何か特別な手続きをしないと1000円にはならないの?
ま、あたしは、国交省の天下りどもにチップなんかやりたくないから、死んでもETCなんて付ける気はないけど、「自分の支払ったお金が何に使われてるのか」ってことをまったく考えずに、平気でイスラエル支援企業の商品を買い続けてるような人たちは、自分が得するのなら、たとえ自分の支払ったお金の一部が海の向こうで人殺しのために使われてても、まったく気にもしないだろう。そして、そうした「自分のことしか考えない人たち」によって、自民党や経団連と癒着した財団法人「道路システム高度化推進機構」に居座ってる国交省の天下りどもをブクブクと太らせるためにETCなんかを取り付けて、仕事でもないのに排気ガスを撒き散らして‥‥って、こんなこと書いてると本線からダッフンしちゃうから、急いで話を戻すけど、イマイチよく分かんない今回のETC騒動を少しでも理解するために、ここで、カーショップの社員のAさんからいただいたメールを紹介する。
きっこさん、初めまして。ETCの記事、大変興味深く読ませていただきました。
ETCの助成金ですが、現場の者として言わせていただくと、今回は酷く裏がありすぎて困惑しています。なぜならば「2年以上使っていただくのが目的で助成金を出します」という項目があるのですが、2年以上をどうやって算出するかが問題なんです。2年以上使うことを証明するには、簡単に言えば割賦(24回払い)で買ってもらうしか無いのですが、店頭のショッピングローンは毎月3000円以上じゃないと組めませんので、15000円前後のETCを24回払いにすることは出来ません。そして、お客様のカードで24回払いにした場合には、当然金利が付くので、5250円の還付は受けられないのです。
当方が利用するカード会社に聞いたところ、だいたい13%くらいの金利が付くそうです。約款では2回以上ならば可能と書いてあるのですが、「初回が来月で2回目が23ヵ月後の支払いで金利ゼロ」なんていうローンなどありません。つまり、この政策そのものが破綻してるのです。名目上は5250円ですが、根本的に出来ないのが実情です。
ちなみに、助成金を逆手に取った利用方法として(犯罪ですが)商品を買って助成金の申請をすると5250円の還付金が受けられます。という事はですね、お店として大量に空売りを実行して助成金を申請した場合、1台に付き5250円が補助になり、納入金額が5250円下がったのと同じ結果になります。そしてそれを販売した場合、利益が必然的に上がりますので、手法としては最も簡単に利益を上げられるのです。こうした犯罪行為を阻止するために、24ヶ月という支払い期間を設けたらしいです(これは裏情報ですが)
それと、アホくさいことに、急遽実施された助成金のおかげで、商品も無いですが、助成金を受けるための申請用紙が枯渇したために、新聞やテレビでは報道されてませんが、商品があっても全員分の助成が間に合うかどうかは紙一重なのです。事務局に問い合わせをした結果、予想以上に注文が殺到したため申請用紙は現在刷っています、と解答が来たのが先週の金曜日。当店では現時点で200件余りの予約がありますが、申請用紙の確保が現在のところ80件分だけなのです。その上「今月中に設置しないと助成対象から外す」という通達が追加で回ってきたのです。申請用紙が間に合っていないのに、今月中にすべて設置しろだなんて、ほぼ不可能です。
きっこさんが書かれていた「電源を取るだけで5000円はボッタクリ」という記述は、業界人としては少々納得しかねます。レーダーやナビとは訳が違って、ちょっとした接触不良でゲートが開かなかった場合、即事故に繋がるのがETCの怖いところです。本人は止まれますが、後続車両が止まれる保証はありません。カー用品店では責任ある取付をしなければならないので、5000円くらいは貰わないと合わないですね。車種によりますが、取付時間+ETCの作動テスト時間あわせて小1時間、外車なら2時間コースです。
それより、セットアップはもっとボッタクリです。最初に3000円に決めたのは●●●●(某大手カーショプ名)です。そしてボッタクリだと批判があって2600円に下げたら、他店もみんな一緒に下げただけなのです。確かに事務局(道路システム高度化推進機構)への上納金はあります。しかも申請用紙などは事務局から買わされているのです。それと年間の回線使用料なるもの(これも上納金)とセットアップ指定店加盟料なるもの(これも上納金)、これらをまとめてセットアップ費用としてお客様から頂戴しています。つまり、お客様がカー用品店に支払う代金の中には、何種類もの上納金が含まれているのです。
今回の助成金の話は、正式に始まる3週間前に「台数限定で3月下旬に詳細を発表する」というプレスリリースがありました。それが2週間前になって、突然「3月中に契約した方、全員対象」と方針が変更になったのです。過去の助成金の時も、額は今回と同じでしたが、大混乱した実績があるのです。セットアップするにあたり事務局のサーバーが吹っ飛んで2日間セットアップできなかった事とか、事務局の準備不足や不手際による問題がいろいろと起こり大混乱したので、何が起きても不思議ではないのが助成金制度なのです。
過去の大混乱を経験している私は、今回は商品だけは多めに確保しておきました。そして至急各方面に連絡をして情報収集を徹底しました。ところが、どれだけ情報を集めても、助成金の申請用紙だけが入手できなかったのです。事務局に問い合わせた結果(ちなみに普通カー用品店のスタッフでも事務局の電話番号は知らないはずです)助成金の申請用紙や具体的な詳細を含め「助成日の前日に郵送します」の一点張りだったんですね。実際に到着した書類などを見て愕然としたのは言うまでもありません。それと同梱されてた申請用紙は50部のみで、追加発注も出来たのですが、有料なので上司が断ったため、結果として大幅に遅れることになってしまいました。
‥‥そんなワケで、他にも数人のカーショップの人からメールをいただいてるんだけど、内容はほとんど同じなので、一番詳しく書いてくださったAさんのメールを紹介させていただいた。Aさん、どうもありがとうございました♪‥‥ってことで、他の人たちも、「前回の助成金の時も道路システム高度化推進機構の準備不足でパニックになった」「今回も通達の内容が二転三転して対応が間に合わなかった」「とにかく申請用紙が足りなくて商品があっても手続きができなくて困っている」「販売店が受け取っている代金の中には何種類もの上納金が含まれている」ってことを言ってる。ま、何にしても、次の選挙で民主党が政権を取れば「全国の高速道路をすべて無料にする」って言ってんだし、今回の自民党と国交省と経団連がグルになった「ETC政策」が、「政権交代されて高速道路が無料になる前に少しでも儲けておこう」っていうコソクな詐欺政策だってことも分かってるから、あたしは、選挙が終わって全国の高速道路が他の先進国並みに無料になるのをのんびりと待とうと思う今日この頃なのだ。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20090320
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