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http://www.mag2.com/m/0000260920.htm
平野貞夫の国づくり人づくり政治講座 第3号 2009年3月20日発行
筆者 : 土佐南学会代表 平野貞夫
発行 : 一般財団法人 国づくり人づくり財団
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※本メールは等幅フォント(MSゴシック12ポイント、Osaka-等幅など)で
最適にご覧になれます。
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《前尾政治学》 第3回 ― 政治とカネ ―
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この講座が始まったとたんに、日本の政界に激震が走った。小沢民主党代表公設
秘書の「政治資金規正法違反」での逮捕である。全世界に日本政治の劣化を証明
した。
前尾先生は、衆院議長に就任した昭和48年に『政(まつりごと)の心』という
著書を刊行した。そこで「政治の本質」を「政」という漢字の語源から解明して
いる。「政」とは「正」と「攵」からなる。「正」とは正義、理性、倫理などの
意味である。「攵」とは現実、攻撃、謀略、力などの意味である。この政治の本
質を踏まえて、政治資金規正法違反問題を説明しよう。
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『 政治資金規正法 』
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「政治資金規正法」は、政治活動の公明と公正を確保するため資金の収支の公開
などを定めている。さらにこの法律の基本理念は、国民から拠出される「国民の
浄財」とし、それ故に収支を明らかにすること、そしてその判断は、拠出に関す
る国民の自発的意思を抑制されないように、適切に運用されなければならないこ
とになっている。
また、政治資金の収受に当たっては、国民の疑惑を招くことのないようにしなけ
ればならない、というものだ。
まず、基本的なこととして理解しておかなければならないことは、政治の理想と
現実がもっとも具体的に衝突する政治資金の集め方と使い方である。政治は理性
と力の両方によって展開されるものである限り、きれい事で済まされない。
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『「理性」と「力」の矛盾をどう按配するか 』
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東京地検特捜部は3月3日、小沢民主党代表の大久保公設秘書を、政治資金規正
法違反報告書虚偽記載の容疑で逮捕し、小沢事務所などを強制捜査した。小沢民
主党代表といえば、次期総選挙で政権交代を実現し、内閣総理大臣となる可能性
が高い政治家であった。
総選挙が6ヶ月以内に実施される時期に、野党第1党党首秘書逮捕という異常事
態に、世界中が驚いたが、麻生内閣のあり方が注目され、政治がらみの国策捜査
と指摘された。この真実はともあれ、政治資金規正法とは何か、この法律の適切
な運用について説明しておきたい。
議会民主政治は、善良な市民が選挙によって選ばれる代表者によって行われるこ
とを、前提としている。制度上は悪人が国民の代表者となることはありえない、
という前提であり、国民はそれを期待している。
ところが、人間社会の現実は利害で動いているのだ。選ぶ人も選ばれる人も欲の
固まりで、自分の利益ばかりを考えている人間がほとんどである。政治とはこれ
を調整して、国家意思を決めることなのでキレイゴトでは済まされない。そこで
「理性」と「力」の矛盾をどう按配するか、ということになる。
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『 政治資金規正法違反による逮捕は適切であったか 』
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さて、問題の第一は東京地検特捜部の小沢民主党公設秘書の政治資金規正法違反
による逮捕は、適切であったかどうかということである。政治資金規正法の基本
理念からすれば、強制捜査はなじまない方法である。
他に目的があって小沢民主党代表に問題があるなら、少なくとも総選挙を終えて
から正々堂々と強制捜査を行うべきであった。どんな理屈をつけても、この時期
、
半年以内に総選挙があるという政治状況の中で、本来行政指導で拠出の記載につ
いて是正すべき事項を、強制捜査という方法を使うのは、特別の狙いがあったと
言わざるを得ない。
それは次の総選挙で政権交代が行われ、民主党小沢政権ができることを阻止しな
ければならないという、霞ヶ関キャリア官僚の一部と麻生自公政権の談合があっ
たと推定できる。その理由は小沢民主党代表は「中央官庁の局長以上を政治任命
にし、官僚支配を改革する」との主張をくり返していたからである。
かつて高辻法務大臣は「特定の政治目的のためマスコミに働きかけるなどで検察
権が乱用される場合、検察ファッショといえる」と、国会で答弁している。今回
の捜査はそれを連想させるものである。 >>
[私のコメント]
今の日本検察は油断できない。検察だけでなく、警察も、マスコミも常識が通らない
部分があるからだ。創価学会のしぶとさはマムシ以上なのだ。これはもう北朝鮮工作
員のしぶとさではなかろうか。我々も最後まで厳しいウオッチが必要である。
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