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2009/3/20 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/70747
●総事業費370億円
「二階釣り堀」――地元住民は皮肉を込めて、そう呼んでいる。二階経産相の出生地、和歌山・御坊市の日高港「多目的国際ターミナル」事業。二階が強力に推進し、総額370億円もの税金を投じた大型プロジェクトだが、今や広大な空き地と化して海に糸を垂らす釣り人の姿しか見当たらない。こんな男に日本の「経済」と「産業」を任せて大丈夫なのか。
●見込み額の7分の1しか達成できず
現場を訪れると、だだっ広い道路をはさんで荒野のような埋め立て地が広がる。敷地の1割程度に砂利や木材が野積みされているが、ほとんどが空き地のまま。最大3万トン級の船舶が係留可能な船着き場には、釣り人の姿が散見されるのみだ。どこが「国際ターミナル」なのか……。
国際港整備のため、約18万平方メートルという広大な埋め立て工事が始まったのは98年度のこと。翌99年度予算が成立すると、二階は「日高港の整備費は前年度比で6.8倍。伸びは全国一。歴代16人の(旧運輸省)港湾局長と付き合ってきたからね」と大手紙に答えていた。
「埋め立て地は大規模な工業用地になる。7、8社が売約済み。企業誘致も進んでいる」と聞かされた当時の御坊市議もいる。それから10年、現状は惨憺(さんたん)たるありさまだ。
「国際港をうたいながら、外国貿易は04〜06年はゼロで、07年は約1800トンの輸入のみ。国内貨物も06年実績で移入が約147万トン、移出は6948トンと、見込み額の7分の1にしか達していません」(御坊市議の楠本文郎氏)
ありふれた漁港に過ぎなかった日高港が、国の「重要港湾」に指定されたのは、1983年。二階の初当選と時期が重なる。指定港になったことで国際港整備には国と県から計370億円の事業費が投入された。前出の元市議は「結局、工業用地はまったく埋まらず、倉庫がポツンと寂しくあるだけ。埋め立て地が“お荷物”になってしもうた」と嘆く。しかし懲りることなく、09年度も「親水公園の整備」と称して日高港には貴重な税金がタレ流される。
昨年4月に御坊市は、公園入り口に縦2メートル、横3.6メートルの御影石製のモニュメントを設置。表面には二階が揮毫(きごう)した勇ましい文言が刻まれている。〈日高港から七つの海へ〉――。
まるで海風が吹きすさむ荒野に立つ“墓碑銘”のようだった。
(日刊ゲンダイ2009年3月17日掲載)
2009/3/20 10:00 更新
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