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2009/3/17 18:17
http://netallica.yahoo.co.jp/news/70382
小沢一郎代表の献金スキャンダルで民主党の支持率は低下したが、麻生内閣の支持率も一向に上昇の兆しがない。それだけに「やはり麻生首相では衆院選は戦えない」との声が与党内で強まっている。そこで「ポスト麻生」に与謝野馨財務相、小池百合子元防衛相らの名前が挙がっている。数多い有力候補の中で、にわかに注目されてきているのが石原伸晃幹事長代理だ。
「ポスト麻生には与謝野財務相、小池元防衛相、石原幹事長代理、石破茂農水相、舛添要一厚労相、野田聖子消費者行政担当相などの名前が挙がっているが、表立った動きは目立っていない。西松建設の違法献金事件で民主党小沢代表が叩かれているときに“麻生降ろし”をやったら利敵行為になるからね。ただ『麻生首相では衆院選を戦えない』は与党内の共通認識だから、水面下でポスト麻生の動きはある」(自民党関係者)
報道各社の世論調査でも麻生内閣の支持率は低迷が続く。小沢氏の秘書逮捕で民主党の支持率は低下しているが、それが必ずしも追い風になっていないのだ。それもこれも一連の発言のブレなどで、麻生首相のリーダーとしての資質が問題にされているからだ。
麻生降ろしの急先鋒と見られる武部勤元幹事長が「新しい総裁を選び、新しい政策を国民に見てもらう」と都内の講演でぶち上げたのも、仕掛けのタイミングを探っているからだろう。追加景気対策で麻生内閣の支持率が上昇しなければ、麻生降ろしがマグマのように噴出するのは避けられない。
実際、“麻生離れ”は確実に進んでいる。例えば、立候補予定者が別の有力政治家らと一緒に写る「政党用ポスター」に、それが表れている。衆院議員の任期満了まで半年を切ると、立候補予定者の単独ポスターの掲示が禁止される。そこで「選挙の顔」になるはずの首相とのツーショットになるのだが、「人気のない麻生首相を敬遠する候補者が少なくない」(政界ウオッチャー)のだそうだ。その代わりに、ポスト麻生に名前が挙がる石原幹事長代理や舛添厚労相ら、有権者に人気がある政治家を選ぶ候補者も目立っている。いわゆる“麻生切り”だ。
ツーショットに選ばれたポスト麻生候補たちも「次の首相候補」と持ち上げられて満更でもなさそうだ。中でも注目度が高いのは石原幹事長代理だ。昨年9月の自民党総裁選にも出馬したように、総理の座への意欲はもともと強い。麻生首相と違い、若くて清新なイメージもある。
石原氏は周囲に「次は与謝野さん」と漏らしているようだが、これはあくまで表向きの発言。前出の自民党関係者はこう解説する。
「本音はやる気ありだと思いますよ。世論調査の“首相にふさわしい候補”でも、常に上位にランクされているように、有権者の人気も高い。石原氏を担ごうとする動きが出ていても不思議ではない。ただ、現在は幹事長代理だし、あまりに早く名乗り出ると、それをつぶそうとする動きも出てくるからね」
昨年の総裁選で支持してくれた議員に「次も出る」と漏らしたとも伝えられているし、若手議員からも「人気があるし、もちろん有力候補の一人」と清新なイメージを買う声が少なくない。
「所属派閥のドン、山崎拓氏も『伸晃クンを総理にしたい』と、水面下で石原擁立を探っている。石原首相誕生となれば山拓がキングメーカーとして腕をふるえる可能性が大だ」(政治部記者)
また、「いざとなれば石原慎太郎都知事が、長男の伸晃氏のために動くのは確実。表立った応援はなくとも、仲の良いキングメーカーの森喜朗元首相にバックアップを頼むはず」という支持者の声もある。
ポスト麻生を意識しているのか、最近はテレビでの露出も増えている石原氏。有力候補として、にわかに注目を集めているのは確かなようだ。今後の石原氏の動きには目が離せない。
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