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http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/2009-03.html#20090316
麻生氏が西松献金事件に関する国会答弁で「明らかに違法であったがゆえ逮捕」と述べたようです。逮捕段階は容疑であって、刑が確定しなければ違法と認定できません。立法府にいる人間がこの程度の認識であるから、法案の起草で官僚任せになってしまうのかもしれません。
最近の西松献金事件の報道で、本来共存しないはずの両論が、併記されていると感じることがあります。それは西松側が他のライバル企業に目立たなくするようダミーの団体を作った、という記事と、東北での工事受注に便宜を受けようとして献金した、というものです。
東北での工事受注に繋げるため小沢氏に献金していたとすれば、悪い言葉を使えばそれはみかじめ料に当たります。一方で地方公共工事に何の権限も有さない小沢氏側が、工事を差配するには、地方の政治、行政に食い込んで圧力をかけるか、各社に対して談合、受注調整を行うしかありません。いわゆる大久保氏の存在が、フィクサーの立場にまで昇華されなければなりません。
ダミー団体の存在が、政治資金規正法改正に伴うものであれば混乱はありませんが、前者の理屈が通ると後者の理屈が成立しなくなります。恐らく、この混乱は検察の描く事件のシナリオが錯綜しているために起きているのでしょう。検察としては、各JVなどから資料を提供させているように、東北地方の公共工事、その受注調整まで含めた、より大きな事件として糾弾したい。
一方でその証拠は中々出て来ない。西松側の供述からもそれが裏付けられない。検察はジレンマの中で、二つのシナリオを追い始めている、という形なのだと考えます。つまり前者なら逮捕容疑の虚偽記載、後者なら斡旋利得の適用です。しかし実際、小沢氏がどう関与して西松の受注が有利に行われたのか、この構図が描けない限りはやはり虚偽記載での起訴という形になります。
小沢氏が最初の記者会見で見せた自信も、この辺りにあるのでしょう。検察は増員して証拠を再検討しているといいます。ですが最初に検察のシナリオが狂い始めたのは、世論が冷静にこの事態を受け止めていることです。最初に公設第一秘書の逮捕、というインパクトを与え、情報操作で小沢=悪、の風潮が形成されれば公判は維持し易いのに、そうならないことでマインド面でも訴え難くなった。与党議員への追及がないことで、検察への疑いの眼差しも増える。
小沢氏の献金額が突出しているのも、みかじめ料が高い相場のショバ代と考えれば、金額の多寡自体は、事件の構図に何の影響も与えないことになります。与党議員を検挙せず、事件性を追及していくと必ず壁にぶち当たる、これが検察を悩ましているはずです。逮捕後拘留期間が切れる24日がリミットとも言われますが、一週間で起訴相当まで事件のシナリオを詰められるか、検察も正念場に入っていくのでしょうね。
★「検察はジレンマの中で、二つのシナリオを追い始めている」という指摘は興味深い。
以下の記事と合わせて読むと、郷原の懸念がよくわかる。
東京地検特捜部がどこまで意地を張り抜くのか、今週が山場だろう。
「ガダルカナル」化する特捜捜査(郷原 信郎)
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/347.html
投稿者 外野 日時 2009 年 3 月 17 日 08:11:58: XZP4hFjFHTtWY
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