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【疑惑の濁流】献金はみかじめ料? 西松事件で浮かぶ「政・業」の危うい“パワー・バランス” (1/3ページ)【産経】
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090315/crm0903151801011-n1.htm
2009.3.15 18:00
岩手・宮城内陸地震の被災地を訪問し、記者の質問に答える民主党の小沢一郎代表。
右端が大久保隆規容疑者=
平成20年6月、岩手県一関市 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が拠出した巨額の違法献金は、小沢氏の影響力を期待し東北地方の公共工事受注を狙ったものだった疑いが強まっている。
政治家、ゼネコン、公共工事…。
事件をめぐるキーワードは東京地検特捜部がかつて摘発したゼネコン汚職を彷彿とさせ、旧態依然とした「政・業」の癒着構造が、形を変えて温存されてきたことをうかがわせる。
「もっと増やせないのか」
「(献金は)ダムや空港など東北地方の公共工事の受注のためだった」
ダミーの政治団体を使った小沢氏側への迂回献金が、平成18年までの12年間で2億円近くにのぼった西松建設。
捜査関係者によると、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)ら西松の関係者は特捜部の調べに、“実弾”の趣旨についてそう供述しているという。
公共工事の受注を狙った政治家側へのカネ−。
すぐに思い起こされるのが、5〜6年に建設相や宮城県知事、仙台市長らが、大手ゼネコン幹部らとともに摘発されたゼネコン汚職事件だ。
ゼネコン側が、公共工事をめぐる、いわゆる“天の声”を期待して政治家にわいろを渡すという「政・業」の癒着構造があぶり出された。
事件の背景には、東北地方の強固な談合体質とその変質があったといわれている。
東北地方の政界関係者が明かす。
「東北では古くから大手ゼネコンの支店幹部が談合の仕切り役となって業界をまとめ、うまみのある大規模工事は大手が独占していた。
西松などの後発組は、それが不満で発注権限を持つ地方首長らにわいろを渡すようになり、強固だった談合組織に亀裂が入った」
西松関係者によると、ゼネコン汚職後、西松が頼ったのが、自民党を離党したばかりの小沢氏だった。
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