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http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090313dde041040006000c.html
カウントダウン裁判員制度:施行まで69日 地域や国を良くする
◇裁判員の名付け親、松尾浩也東大名誉教授
「裁判員」という名称が浮かんだのは01年1月、司法制度改革審議会のヒアリングに呼ばれ、話している最中でした。委員の方々は(無作為に選ばれた市民が有・無罪を決める米国型の)陪審か、(裁判官と市民が協力し結論まで話し合う独仏型の)参審かで対立しており、私は新しい観念の必要を感じました。国立大では教官、私立大では教員と言うことがヒントでした。
裁判員制度は、日本の刑事訴訟手続きにとって、必然の要請だったと思います。法律家だけの法廷で専門用語が飛び交い、開廷は月に1回。独自の繁栄を遂げた「精密司法」は行き過ぎて、弱体化していました。制度導入とともに、公判準備、連日開廷、証拠開示による審理の充実迅速化、被疑者段階の国選弁護など、長年の懸案が一気に解決に向かい、裁判が活性化しようとしています。
現状は少なくない国民が参加に消極的のようです。今の裁判が基本的に支持されている証しでしょう。でも、義務の面だけでなく、刑事手続きに加わって直接意見を述べる重要な権利を得たと思ってほしい。裁判官が裁判員の新鮮な意見を聞き、なるほどと思うケースが10件に1件でも起きれば十分な成果です。その積み重ねが刑事裁判を、さらには地域や国を良くすることにつながるのではないでしょうか。【坂本高志】
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