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ずるい検察、とち狂った民主
― 小沢氏取り巻く司法、政治のお粗末さ ―
http://homepage2.nifty.com/otani-office/flashup/n090330.html
民主党の小沢代表の大久保隆規公設秘書が逮捕されたとき、このコラムに「政治と司法のガチンコ勝負」と書いた。この勝負、大久保秘書が政治資金規正法の虚偽記載で起訴されたが、小沢VS検察は勝負がつかず、どうやら延長戦にもつれ込んだようだ。だけどこの延長戦、あのWBCのようにイチロー選手の決勝打でスカッと決着する試合運びではないようだ。ひと言で言うと、どうも検察がフェアではない。
東京地検は大久保秘書の起訴発表に当たって、司法記者に「公判請求の理由」とするペーパーを谷川恒太次席検事が読み上げるという異例の対応をした。これは明らかに「検察の政治介入、国策捜査」という世論の批判を意識したものだ。ただ、この発表に関して司法記者クラブは、一週間も前からテレビカメラを入れた公開のものにするように東京地検に申し入れていた。だが、検察の答えは「拒否」。その上で今回の起訴について「看過しえない重大かつ悪質な事案と判断した」との理由を示したのだ。
これは二重の意味でズルイ。小沢代表は次期政権を担うかも知れない公党の代表、公人である。秘書が起訴されれば、テレビカメラの前で説明責任を果たさなければならない。一方、地検幹部ともなればヒラ検事じゃあるまいし、れっきとした公人である。なのに、こちらは密室で自分たちの言い分だけ聞いてくれというのはフェアではない。なぜ欧米各国のように司法担当官がテレビで堂々と「われわれはこういう社会正義に基づいて捜査した」とやれないのか。
その密室の中で、検察は今回の事案を「看過しえない悪質なもの」としながら、その悪質性は公判で明らかにするとした。これは事件を伸ばすことが出来ず、虚偽記載という“微罪起訴”となったことへの批判を意識したものだろう。だけどこれもズルイ。悪質という以上、虚偽記載された金銭が、例えば工事を受注させてやった、あるいは入札に参加させてやった見返りといった斡旋収賄罪、斡旋利得罪に当たるものでなければならない。ところが今回の泥縄式の捜査では、ことごとく壁にぶつかってしまって立件できなかった。そこで「悪質」としたのである。
だが、検察が公表すべきは「罪となる事実」についてだけのはずだ。それもないのに悪質と決めつけることは許されない。これは窃盗容疑も立証できなかったくせに、あちこちで「あいつの持っている金は泥棒した金のような気がしてならない」と言ってまわっているようなものだ。そんなことをされたら市民はたまったもんじゃない。
ところが何をとち狂ったのか、秘書起訴と同時に、民主党の中から小沢降ろしの声が沛然と沸き上がっている。これから政権を担おうとする政党が国民を拘束することができる検察権力を精査できなくてどうするんだ。
イチロー選手が決めて実力をまざまざと見せつけた日本野球。それに比べて、一郎を取り巻く政治と司法のなんとお粗末なことよ。
(日刊スポーツ・大阪エリア版「フラッシュアップ」平成21年3月30日掲載)
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とにもかくにも、徹底抗戦を貫く小沢代表と民主党執行部を見直した。
アンチ自公のバブル票を狙って代表交代していたら、熱い支持もまた集められなかったであろう。
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