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漆間さんの立ち位置
さきほどまで、蓮池透さん(北朝鮮の拉致被害者家族会前事務局長)とお会いしていた。このブログでお知らせしている本の件で。
そのとき、当然だけれど、漆間さんの話になった。なんといっても警察庁長官だったから、蓮池さんたちとも関わりがある。
拉致の実行犯を国際指名手配したのも、この漆間さんの長官時代だということだ。蓮池さんは、この手配について、ただのパフォーマンスだ、自分たちはがんばっているという自己満足にすぎない、ときびしい見方をしている。
その時に思ったが、漆間さんの立ち位置という問題。西松建設の違法献金をめぐる発言とも関係している。
「自民党には捜査は及ばない」という発言はしていないと、きょうの国会で答弁したそうだ。大胆だよね。まったく信用できないことは議論の必要がないじゃない。
だって、その記者懇談会に参加したすべての新聞が、ニュアンスの違いはあれ、そう報道しているのに、記者の方が間違っているというのだから。ふつうの感覚では信じられない。
警察の使命の一つは、治安維持。それは現在の体制を維持しようということと、密接不可分である。だから、体制を脅かそうという動きには、敏感になる。
今回の西松建設をめぐる捜査情報を、漆間さんが知っていて発言していたかどうかは、私にはわからない。ただ、政権政党である自民党に捜査が及ばないことを期待し、そういう角度からものを考え、発言していることだけは間違いない。これだけの疑惑があるのに、その真相を究明したいという立場ではないのだ。
拉致問題でもそうだ。漆間さんが官房副長官に起用されたのは、拉致問題での「活躍」が認められたからだといわれる。しかし、拉致問題は、漆間さんの時代に何か前進したわけではない。膠着したままである。
でも、それが「活躍」なのである。漆間さんの基本的な立場は、拉致被害者を救出するということにはない。拉致問題を利用して、現体制を維持し、守るということにある。
だから、被害者の救出につながる実効的な措置は、あまり考えない。体制を脅かす人びとや団体をどう牽制するかが、基本的な立ち位置になる。その点では、「活躍」したのだろう。拉致被害者はたまったものではない。
これは日本政治の固有の特徴だと思う。国民の暮らしや権利を守るという立ち位置ではない。国民が体制を脅かすのをどう抑制するかなのだ。
今回の漆間発言。日本政治のありようを考えるための、いい機会にしたい。
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