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本当に珍しく風邪をひいてしまった。このところ、3〜4年は風邪をひいても仕事をしながら、睡眠時間を増やしたりすることで、なんとか慣らしてきたが今回は、 約3日間にわたってダウンしてしまった。ダウンしながらも、3月5日には阿佐ヶ谷ロフトにて長谷川憲正さん、植草一秀さんのトークライブを行い、続く6日には宮台真司さん、神保哲生さんとのビデオニュースのインターネット・トーク番組に出ている。風邪に臥せっている脇で、テレビでは小沢民主党代表の秘書逮捕問題をめぐっての報道が続いている。「関係者によると」で始まる特捜部のリークは今に始まったことではないが、今回は「裁判員制度」を前に報道機関も「当局情報垂れ流し報道=犯人報道」を戒めようという話になっていたのはどこへやら、出所不明の当局情報が新聞・テレビを席巻している。 今週の水曜日には、衆議院法務委員会が久しぶりに開かれる。水曜日には、こうした「非公式のリーク」と「裁判員制度」の相関関係を徹底的に論じてみたい。また、今回の事件で自民党側は立件出来ないという発言が警察庁出身の漆間官房副長官だったことが明らかになると、「捜査権力」を手玉に取って政局を操るようなことが行われていていないかとの疑念が膨らんでくる。明日、漆間官房副長官の記者会見なり、参議院予算委員会での質疑を注目すべきだろう。また、公共事業の土木予算がまるで「通行税」の如く、政治資金に還流する仕組みをつくったのは自民党を中心とした政権側であり、職務権限をふりまわすことが出来るのも与党である。今回の事件を契機に、長年の因習を断ち切る「公共事業・予算構造改革」が私たちの課題となる。 袴田巌さんの成年後見制度の適用が決まった。袴田さんが逮捕された当時の新聞報道はひどかった。まさに「袴田が犯人に違いない」という予断にもとづいて、当局の報道を垂れ流すだけの新聞。しかし、その時、袴田さんは長時間の苛酷な取り調べによって苦しんでいて、有無を言わせぬ強硬な取り調べで追いつめられていた。後に、死刑判決を書いた熊本裁判官は悔恨の涙を浮かべながら、無罪の心証を持ちながら多数決で死刑判決に与したことを告白した。しかし、当局の垂れ流し報道をそのまま流したメディア関係者も、「冤罪死刑囚」をつくりあげている。私は、袴田さんは冤罪であり、一日も早く釈放されるべきだと考えているが、長期投獄で精神状態を悪くしていて、司法に向き合うことは出来ないので、姉の秀子さんが後見人となったことは「再審開始で冤罪を晴らす」第一歩として期待したい。 |
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