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(回答先: 小沢さんが辞めたら政権交代の意味がなくなる 投稿者 taked4700 日時 2009 年 3 月 07 日 21:20:47)
そして代表辞任の理由を、自らの政治的・道義的責任とはせずに、(「国策捜査」というようなあからさまな言い方は避けつつも)それとなく検察側の問題に帰するというのはどうでしょうか。
私が全面的に賛同するわけではありませんが、理由は以下の通りです。
(1) 下で南青山さんがまとめられた佐藤優氏の見解にあるように、国家権力を体現する検察に狙われたら、それに抵抗することは絶望的か、少なくとも並大抵のことではないので、並行して党代表を勤めることには難があります。
佐藤優の視点――検察(若手将校)の暴走(今回の検察は2.26事件に匹敵する暴挙)
http://www.asyura2.com/09/senkyo59/msg/785.html
(2) すでに、怪しい「リーク情報」を用いた大々的なネガティブキャンペーンが効いていて、世論調査で過半数が小沢代表辞めるべしとするなどの結果が出ています。
(http://www.asyura2.com/09/senkyo59/msg/845.html )
このような状況で、いくら自らの正当性を確信しているとしても、代表に留まることによって、自公政権に唯一対抗しうる民主党全体をリスクに晒すことは、将来に取り返しのつかない禍根を残す可能性が大きいと考えます。
(参考) http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05085.HTML
森田実の言わねばならぬ【168】 2009.3.5(その1)
平和・自立・調和の日本をつくるために[168]
3月4日の小沢代表の記者会見についての私の朝日新聞(夕刊)、毎日新聞(夕刊)の談話と若干の補正
「剛強なるは必ず死し、仁義なるは王なり」(『故真宝』)
[『力ずく』は必ず滅びる。仁義をもって立つ者は王者となる]
3月4日(水)午前に行われた小沢代表の記者会見が終わった直後に、いくつかの報道機関から談話を求められた。このうち、朝日新聞記者と毎日新聞記者に語った談話の要旨が両紙夕刊に掲載された。以下のとおり。
◆朝日新聞(3月4日夕刊)
《辞して個人で戦うべき――政治評論家・森田実さんの話 法律違反の嫌疑を受けていることに対して、反論するのは国民としての正当な権利。しかし、小沢氏は(民主党)代表として次の政権を狙い、大勢(民主党候補など)の政治生命を預かって戦いに臨む立場だ。日本の今後の大きな針路を決める選挙に、個人の問題が持ち込まれることがあってはならない。公職を辞し、個人の立場で堂々と戦うべきだ。怒りにまかせてああいう会見になったのだろうが、冷静な判断が必要だ。》
◆毎日新聞(3月4日夕刊)
《政治評論家の森田実氏は「裁判のこともあるので、自らの正当性を主張したかったのだろう。次の選挙を戦う小沢代表の決意の表れでもあるが、国民の支持を得られるのか」と疑問を呈した。》
私の談話の趣旨を改めて記す(以下は、私が3月4日午後から夜にかけて各報道機関に対して語ったことである)。
[1]小沢一郎氏が検察当局を批判して、自己の正当性を守るために戦うことは、小沢氏の当然の権利であり、当然のことである。小沢氏の支持者が、小沢氏を支持して、検察当局と戦うことも、また当然の権利である。
[2]しかし、この問題を国政の中心テーマにしてはならない。今日の日本の国政の中心テーマは、国民経済を守ることである。政府として不況対策を実行し、国民生活と国民経済を守ることである。これが、近い将来行われる衆議院議員選挙の中心テーマでなければならない。民主党は小沢代表を先頭にして検察当局の“国策捜査”との戦いを中心に据える方向に動いているが、これは慎むべきである。国政全体から見れば、主は経済である。“国策捜査”問題は重要だが、「主」とはいえないと思う。「木を見て森を見ず」の態度はとるべきではない。
[3]小沢代表ら民主党の執行部は、民主党全体を動員して、小沢事務所に対する検察当局の“国策捜査”と戦う構えだが、これによって多くの有望な民主党の若手候補者が危機に立つことは明らかである。民主党執行部が、強大な司法権力に対して民主党全体として戦いを挑んだとき大多数の国民が民主党を支持すると考えているとすれば、甘い、甘すぎる。
[4]小沢一郎氏が、検察当局の行為を理不尽と考えるとすれば、これと戦うことはよい。当然の権利だ。だが、この問題を国政のすべてに優先する中心テーマにしてはならないし、また、民主党全体を巻き込んではならない。政治指導者はつらいものである。ときには孤独に耐えて戦わなければならない。小沢氏はいま孤独に耐えなければならない。民主党全体を巻き込むのは慎むべきである。民主党は正念場である。
[5]民主党は、清潔な国民に支持されるよいイメージを持った若手政治家を代表につけて、総選挙に駒を進めるべきである。早くこの方向に転換すれば、「禍を転じて福となす」道が開かれるだろうと思う。小沢氏一人の民主党ではない。民主党は国民のものなのだ。
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