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<元木昌彦の深読み週刊誌>週刊現代の「小沢金脈」連載 小沢ウォッチ20年の「力」見よ(Jcastテレビウォッチ)
http://www.asyura2.com/09/senkyo59/msg/741.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 3 月 06 日 19:46:51: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.j-cast.com/tv/2009/03/05037109.html

<元木昌彦の深読み週刊誌>
週刊現代の「小沢金脈」連載 小沢ウォッチ20年の「力」見よ
2009/3/ 5

3月3日、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が逮捕された夜、光文社の友人が写真週刊誌『フラッシュ』の編集長になったお祝いの会が赤坂であった。

『フライデー』とともに、実売20万部を切り、ときには実売率が30%台になることもあるという厳しい時期に編集長を引き受けるのは大変だろうが、「雑誌は編集長のもの。自分が見たい知りたいことをどんどんやること」だと励ました。

最年少自民幹事長に…

そこには、旧知の自民党議員、自民党の党職員、民主党議員も来てくれた。話は自ら小沢問題になる。自民党側は、西松建設の政治献金問題はわが党にも飛び火する。喜んではいられないとし、民主党側は、これで小沢が代表を辞めて岡田克也になってくれれば、かえって選挙はやりやすいといった。

翌日、小沢代表は会見を開いて、身の潔白と代表に座り続けるといったが、彼の独断専行を良しとしない勢力が、このまま黙っているとは思えない。

新潮、文春は締め切りにギリギリ間に合ったが、取材時間がなかったためだろう、タイトルと中味の乖離が目立ち新しい情報はない。

新聞も含めてほとんどのメディアが、政権交代一色になってしまって、小沢批判をほとんどしてこなかったが、唯一、現代で小沢追及を続けている松田賢弥という記者がいる。

小沢が最年少で自民党幹事長になったとき、私が小沢に注目して、彼に小沢の取材を頼んだ。それ以来、私がフライデー、現代の編集長時代、一緒に小沢追及をしてきた「同志」である。その後も彼は小沢ウォッチを続け、かれこれ20年になる。

松田記者は、現代の2009年2月7日号で、西松建設と小沢の癒着構造について、こう書いている。

「ある業者は言う。小沢の『ゼネコン選挙』を仕切っていたのは、大手ゼネコンの『鹿島建設』だった。その『鹿島』の仕切の下、達増(たつそ・拓也現岩手県知事=筆者注)の選挙(県知事選=筆者注)で『西松建設』は欠かすことなく人員を送り込んでいた。選挙協力の役目を真面目にこなそうとしていた」
その結果、岩手に強くなかったはずの西松建設が、「'96年度から'03年度の間で13件、当初契約金額が総額181億8865万円、最終契約金額は193億429万円にのぼる」のだ。花巻空港の整備事業や盛岡市郊外の梁川ダム建設も西松建設は工事を受注している。

「県の『西松建設』」への発注状況について、別の県議はこう憤った。(中略)『民主党は達増県政の与党だ。彼らには発注側としての責任がある。『西松建設』の『違法献金』を仮に『知らなかった』で済まそうとするなら県民は納得しない』」

「あしたのジョー」はいいのだけれど…

今週号でも、松田記者は、かつての小沢の側近小池百合子にこう語らせている。「小沢一郎さんという政治家は結局、『政権交代』しか念頭にない。最初に自分自身の描く結論ありきで、それが『政権交代』一点突破」

またこうも書いている。「小沢の側近と目されている山岡賢次国会対策委員長はある会合で、こう披瀝したという。『小沢とは、「麻生(首相)が早期解散に踏み切っていて(民主党が)政権を奪取していれば、今頃、金融危機の対応は手に余った」と話したんだよ』」

小沢は、強気な発言を続けているが、内心では、自分を子供のように可愛がってくれた田中角栄や金丸信のことを思い出しているのかもしれない。角栄はロッキード事件で逮捕され、その後に、政界のドンといわれ自民党副総裁にまで上り詰めた金丸信も、所得税法違反(脱税)の容疑で、東京地検に逮捕されて、失意のうちに死んでいった。

角栄譲りの金権支配と強引な政治手法が、司法によって裁かれるのか。国策捜査だ、一点の非もないと、この局面を乗り切るのか。

額は小沢ほど多くはないが、同じように政治献金を受けたり、パーティ券を大量に購入してもらっていた自民党の政治家へ追及の手が及ぶのか。メディアは、東京地検特捜部に対する「監視」も、していかなくてはいけない。

さて、今週は現代ばかりで恐縮だが、今週から始まった「あしたのジョー」が話題だ。このマンガは、1967年12月から『少年マガジン』で連載が始まった。70年安保闘争や学園紛争が吹き荒れる中、私は大学生だったが、「あしたのジョー」や「巨人の星」を貪るように読んだものだ。『朝日ジャーナル』『平凡パンチ』『宝石』など、雑誌が輝いていた時代だった。

改めて、読んでみたが、驚いたことに、古さは感じなかった。東京の吹きだまりのような街に現れた矢吹丈と、彼にボクシングを教え、自分の果たせなかった夢を託すことになる丹下段平が出会う第1回。われわれ世代には、懐かしく、目つむれば若きわれありである。

名作は色あせない。だが、今週の売り物が、この復刻連載だけというのは、いささか寂しい。これに「特命係長 只野仁」「担ぎ屋どおも」とマンガだらけだ。だいぶ昔になるが、講談社に『ヤングレディ』という雑誌があった。最初は『女性自身』のような女性誌で、「ギャングレディ」などといわれて売れた時期もあったが、次第に売れ行き不振になり、最後は女性マンガ誌のようになって休刊した。その二の舞にならなければいいのだが。(文中敬称略)

 

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