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岡留安則の「東京-沖縄-アジア」幻視行日記:
■3月某日 小沢一郎・大久保秘書の逮捕劇で日本中に衝撃が走った。誰が見ても、政局の流れを見た上での露骨な国策捜査である。不評を買った「定額給付金」関連法再可決の前日、しかも小泉元総理は3分の2条項を使っての再可決に反対して欠席を表明していた。仮に小泉元総理に同調する造反議員が出たら、即解散につながる危機でもあった。ま、小泉チルドレンも意気地なし連中ばかりだから、全然期待はしていなかったが。
結果的に、今回の逮捕劇は支持率低下で危機にある麻生自民党を救おうという法務・検察が助っ人を買って出た形となった。権力側は公安警察でも検察でも諜報機関ですら自由に使えるのだから何するか分からないからスキャンダルだけは十分気をつけるようにと若い議員たちにはアドバイスしてきた。特に、政権崩壊の危機に立つ自民党や公明党が組織を挙げて謀略を仕掛けてくる可能性もある。一度権力の味を知った連中はそれを手放すのは恐怖だから、必死なのだ。今回、地検特捜部の大久保秘書逮捕に自民党、公明党がどう絡んでいるかどうかは分からないが、結果的に「検事たちよ、でかした、でかした」だろう。おそらく、検事たちに特別昇進、特別賞与を出したいくらいの気分なのではないか。
しかし、それにしても政府・自民党に恩を売るとか、手足となって自民党に忠誠を尽くすようなメンタリティの検事が出てきたとすれば世も末である。検察は恣意的捜査を避けるべきだし、客観的な公平性、独立性がなくなれば北朝鮮なみの権力ファッショになる。むろん、功名心に走る若い検事がいてもおかしくはないが、それに対して政治捜査にならないように待ったをかける検察のチェックも必要だ。さらに、情けないのは、特捜部の思惑通りリーク情報に載せられて、それを書きまくることで事件をつくりあげていく、相も変らぬ司法記者たちの番犬根性だ。
司法記者に象徴される大手メディアの御用記者たちの体質はまったく変わらない。メディアの役割はいろいろあるだろうが、権力チェックの役回りは最優先のテーマのはずだ。具体的に言えば、日本最強の捜査機関である東京地検特捜部の動きや、政府・自民党の動きを常に監視し、チェックする社会的機能だ。その意味で言えば、今回の小沢一郎秘書の逮捕はまことに恣意的だ。まず、国会会期中でいつでも解散総選挙ありという時期を狙って政治的捜査だということである。同時に、他に自民党政治家も政治献金をもらっているのに、不公平な捜査という印象は否めない。しかも、通常は微罪の政治資金規正法違反容疑である。金額が多すぎたとか,時効にかかる云々というのも検察の言い訳にしか聞こえない。要するに、政治的効果を狙った捜査にしか見えないのだ。政治と金の問題はいうまでもなく重要事項だが、検察がいうように大久保秘書が西松建設から金が出ているということを認識していたとしたら、自民党の二階俊博だって森喜朗だって同じじゃないのか。せめて、司法記者たちが御用記者といわれたくなかったら、その辺のことを独自取材してスクープしてみせてくれ!
http://okadome.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/3-0540.html
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