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■ 小沢一郎の公設第一秘書逮捕〜解散総選挙の時がきた
捜査が行われていることや、週刊誌が小沢一郎の疑惑を書き立てていることは知っていたが、まさかこのタイミングで逮捕とは思わなかった。
asahi.com(朝日新聞社):小沢氏側団体を捜索 規正法違反の疑い 東京地検特捜部 - 社会
民主・小沢代表の秘書逮捕 規正法違反の疑い 東京地検
2009年3月3日18時31分
国内で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日、小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者で、小沢代表の公設第1秘書を務める大久保隆規容疑者(47)、西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外国為替及び外国貿易法違反の罪で起訴=ら計3人を、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで逮捕し、東京都港区の陸山会など関係先の捜索に乗り出した。
(asahi.comより)
「きまぐれな日々」に、「小沢関係の強制捜査でまたもネットで陰謀論が跋扈すると思うと心底うんざりですね」というコメントをいただいたが、選挙の前には野党議員や関係者がパクられ、選挙が終わると自民党議員や関係者がパクられるのは昔からよくある話であり、ある程度は「国策捜査」の意味合いがあると勘ぐられても仕方あるまい。
しかし、かつて秘書の逮捕で加藤紘一は議員辞職に追い込まれた。「政治とカネ」の問題は、旧保守の政治家にはつきものである。ここは小沢一郎は潔く代表を辞任し、民主党は代表代行の菅直人を代表に昇格させて、選挙への臨戦体制を固めるべきだろう。
一方、麻生太郎首相は、内憂外患、つまり党内にコイズミ一派らの「麻生降ろし」、党外に勢いに乗る野党第一党の民主党がいて、解散しようにもできない状態だった。しかし、降って湧いたような敵失で、いきなり解散の好機が訪れた。
コイズミは、表では「もう政局の発言はしない」と言いながら、裏では「党の刷新」を求めて暗に「麻生降ろし」に動くなど、相変わらずの駆け引きの才能を発揮している。このまま麻生が解散を先送りすれば、民主党は態勢を立て直すだろうし、コイズミ一派はますます「麻生降ろし」の動きを強めるだろう。麻生からしても、民主党と戦う前にコイズミ一派の軍門に下ったのでは元も子もなかろう。
ここで麻生が早期解散に踏み切らなければ男でない、そう私は思う。早期解散なら、代表の秘書逮捕で浮き足立つ民主党に攻め込めるとともに、コイズミは既に引退を表明しているので、選挙後には「ただの人」になるコイズミの影響力を無化できる。麻生にとっては一石二鳥である。このタイミング以外に解散のチャンスなどあろうはずがない。
そして、きたる総選挙は「コイズミカイカク審判選挙」であるべきなのである。これまで、首相の漢字誤読や前財務相の「もうろう会見」などに助けられてきただけに見える民主党の、「国民の生活が第一」というスローガンや政策が国民の心をとらえているなら、代表の秘書逮捕があったところで民主党は十分戦えるはずだ。そして、自ら早期の解散総選挙を訴えてきたのだから、今さら民主党のほうから時間稼ぎをすることなどあってはならない。
麻生も民主党も、早期の解散総選挙へなだれ込む準備をすべきである。そして、両党は「脱カイカク」を競い合わなければならない。
小沢一郎の公設第一秘書逮捕〜解散総選挙の時がきた - kojitakenの日記
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090303/1236084358
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