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酩酊大臣、会見直後に“お触り”
「酩酊(めいてい)」の果ては、「お触り」だった。中川昭一前財務相(55)が先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の会見後にバチカンを観光した際、触れてはいけない美術品に素手で触っていたことが21日、分かった。警報装置を作動させる失態も演じ、日本政府代表とは思えない非常識さは会見にとどまらなかった。中川氏の異変を理解しながら、見学中の「奇行」を事実上黙認した財務省側の判断も、改めて問われそうだ。
酩酊会見後も続いていた中川氏の「奇行」は、1歩間違えば、外交問題になりかねなかった。ローマ法王庁(バチカン)など関係者の話によると、中川氏は14日、G7閉幕後の会見を終え午後4時過ぎ、財務省幹部や秘書官らとローマ市内のバチカン博物館を訪れ、見学を始めた。同館は、古代ローマ時代などの歴史的美術品を展示。当時一般客はほとんどいなかった。
中川氏一行は約10人。大蛇に襲われるギリシャ神話の登場人物をかたどったラオコオン像の前に来たところで、中川氏は「立ち入り禁止」を示す柵を越え中に入り、像の近くまで歩み寄った。立ち入り禁止区域のため、警報が作動した。触れてはいけない美術品にも、1、2回素手で触ったという。個人行動を取ることもあったが足取りはおぼつかなく、会見時とほとんど変わらなかったようだ。
現場には博物館職員もいたが、いずれも問題行為ととらえず、制止されなかった。一行は約1時間半見学し、帰国の途についた。
中川氏は自身のHPで「最近美術館めぐりをするのですが」(07年6月)と記すなど、美術鑑賞が趣味。今年1月、海外美術品の国家補償制度導入を後押しする国会答弁も行った。博物館見学も中川氏のたっての希望で、あの異様な会見後でも強行された。中川氏の事務所は「体調が悪く、皆さまにご迷惑をお掛けすることとなり、大変申し訳なく思う」としている。
バチカン側は、中川氏に抗議する考えはないとしている。ただ、見学にも同行した玉木林太郎国際局長など財務省側は、見学前から中川氏の体調が普通と違うことを理解していた。篠原尚之財務官は19日、「大臣の仕事を補佐する立場として、必ずしも十分でない点があった」と釈明したが、今回の問題で財務省は「同行者は中川氏から離れて歩いており、見ていない」などと説明。警報が鳴り響いたにもかかわらず、だ。最も責任を問われるのは中川氏だとしても、一連の奇行を止められなかった財務省の対応は批判されそうだ。
[2009年2月22日8時55分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090222-463597.html
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