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(回答先: アフガン貢献拡大の用意、【(藪中三十二)】外務次官が米側に伝達(日経) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 2 月 22 日 09:05:14)
日本の国際貢献、特に軍事国際貢献の必要性の問題について若干調べる機会があり、その結果、意外と知られていないと思われる事実が判明したので、メモしておくことにします。
〔その1〕
湾岸戦争の後にクウェートが米国の新聞に出した感謝広告に「JAPAN」がなかったということで、やはり国際貢献には自衛隊を出さなくては駄目だと言う人が今でもいるらしいです。その真相について、元通産官僚で、橋本内閣の政務担当総理大臣秘書官として現場に立ち会った江田憲司衆議院議員(自民党→無所属)が自身のブログで詳しく証言しています(http://www.eda-k.net/chokugen/324.html)。
----[引用開始]--------------------------------
(・・・)いや、実は、この「湾岸戦争のトラウマ」とは、直接的には、当事国のクウェートが戦後出した米国新聞の感謝広告に「JAPAN」がなかったというコンテクストで使われるのだが、しかし、これも考えてみれば当たり前のことなのだ。
実は、90億ドル支援(当時のお金で約1兆2000億円)のうち、クウェートに払われたのはたった6億円だったという事実を知らない人が多い。1兆円以上のお金は米国のために支出されたのだ。クウェートの首長は石油王で、イラクがクウェートに侵攻している間は、実は隣国のサウジの超高級ホテルのスウィートルームで優雅な生活を送っていた。その石油王にとって6億円程度は「はした金」にすぎないわけだから、感謝しようにもその気がわいてこないのは、ある意味しょうがないことなのだ。
言いたいことは、「湾岸戦争のトラウマ」を例にあげながら、しきりに「お金だけではだめだ」「汗をかけ」「自衛隊を出さなければ」と言っている人には、背後に、こうした事情、経緯があったことを知った上で発言してもらいたいということだ。「おカネ」は決して卑下すべき貢献策ではない。時と場合によっては、効果てきめん、感謝される貢献策となりうることも肝に銘じておくべきであろう。
--------------------------------[引用終了]----
〔その1〕
以前に当時のアーミテージ国務副長官が同時多発テロ事件に関する日本の対米支援について「ショー・ザ・フラッグ」と述べたことで自衛隊派遣の声が高まったのですが、だいぶ後になってからベーカー駐日米大使が見方を覆すコメントをしています。週刊誌などでも報道されたようですが、ネットでは次のような時事通信記事(2001年)のコピーが方々のブログに残っています。残念ながら、元記事は消えています。
----[転載開始]-------------------------------------
■時事ー自衛隊派遣まで想定せず=
「ショー・ザ・フラッグ」の解釈に“異論”−駐日米大使
ベーカー駐日米大使は5日、日本記者クラブでの講演で、アーミテージ国務副長官が同時多発テロ事件に関する日本の対米支援について「ショー・ザ・フラッグ」と述べたことについて「これは英語の慣用句。『旗幟(きし)鮮明にせよ』ということを意味したのではないか。自衛隊派遣まで考えてなかったと思う」との見方を示した。
アーミテージ氏の発言は柳井俊二駐米大使と会談した際に述べられたもので、日本国内では一般的に「日の丸を見せてほしい」と訳され、米側が自衛隊による後方支援を非公式に打診したと受け止められた。
(時事通信)[10月5日19時9分更新]
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以上は旧聞に属する話だとしても、これから予想される米オバマ新政権の対日要求に関して、十分留意されて良い前例であると考えます。
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